臨戦態勢でいる所を邪魔すれば拒否反応が起こる

敵地で臨んだベガルタ仙台戦でのキックオフ直前に、塩竈市立第一中学校吹奏楽部と日本フィルハーモニー交響楽団が合同演奏をしたと言う。
その演奏中に、浦和レッズサポーターが応援歌を歌い始めた。

正直言って、こういう行為は決して褒められる物ではない。
「積極的にブーイングしろ」と勧めるつもりもない。
アウェー主催のイベントでもあるし、「演奏を控えるのが当然」と上から目線で語るつもりもない。

ただ、ユアテックスタジアム仙台に集った人は何を一番楽しみにしていたか?

音楽ではなく、サッカーであるはずだ。

しかもキックオフ時刻が迫るに連れて、サポーターは普通は段々臨戦態勢を整えていくもの。

試合開始前では、サポーターは心の中で拳を握っている。
心の中でグーパンチを放っている時間帯だ。

そんな中でブラスバンドに演奏されれば、興ざめもいいところだ。

中学校の部員は可哀想だと思う。
吹奏楽団員はもちろん悪くない。

ただ、これは仙台の運営担当者が悪い。

演奏のイベントをするなら、ハーフタイムにすべきだった。

ハーフタイムなら、前半で緊張していた心をリラックスしようとする。
心の中のファイティングポーズを解いている時間帯だ。

その時なら、おそらくブーイングは非常に少ないだろう。
そのタイミングでブーイングしたりチャントを歌い出したりするのは、悪い意味でコアな連中しかいない。

似たような状況が、去年のACL決勝第2戦でもあった。
あの時は三浦カズがトロフィーを持ってくるセレモニーから、太鼓とダンサーを使った演奏を延々と繰り広げた。
あまりにも延々と続いていたモンだから、ゴール裏のサポーターは痺れを切らしてチャントを歌い始めた。

あの場合は「この時間にはこれを」とスケジュールが決まっている。
あの演奏をハーフタイムにずらして実施するのは無理がある。

ACLの場合は、演奏時間を短くする配慮が欲しかった。

ファイティングポーズを取って「さあやるぞ!」となった時に演奏が始まるのは、サポーターにとって邪魔だ。
短気で本音を隠さない者の中には、ブーイングやチャントを始める者も出るだろう。
たとえ震災の被災者を元気付けるのが目的だったとしてもだ。

仙台の運営担当者には、そういうサポーター心理を考えた運営をしてほしかった。

この件でもう一つ付け加えるなら、「ピッチの真ん中ではなく仙台サポーター側で演奏した奴等が悪い」という趣旨の書き込みが有った。

このツイートに関しては、俺は同意しない。
過去のレッズサポーターの言動を考えれば、仙台サポーターの前で演奏するのはむしろ当然だ。
被災者が多くいるであろう人たちに向けての演奏でもあることだし。

ただ、それでも一言書きたい。

サッカー場でサポーターが一番楽しみにするのは、サッカーだ。



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