ACLの反応が日本で鈍いのは何故?

1日の24時から、ACL準決勝第1戦のアルサッドvsペルセポリス戦が行われた。

その数時間後に、UEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第2節の8試合が続けざまに行われた。

「クリロナ? ディバラがいる」
「レアル悪夢の敗戦」
「バイエルンはダメなパスが多すぎた」

チャンピオンズリーグ関連のメディアでの見出しは、サッカーサイトを一目見ただけで簡単に、これでもかという程出てきた。

ACL関連のニュースの見出しは、朝になっても昼になっても夜になっても出てこない。

アルサッドなんか、あのシャビがフル出場していたと言うのに。

ヨーロッパの国がアジアサッカーでなくヨーロッパサッカーを集中的に採り上げるなら、話は分かる。
アジアの国がアジアサッカーを採り上げずにヨーロッパサッカーの話題ばかりピックアップする姿は、やはり異様だ。
いつから日本はヨーロッパの国になったのか?

アジアの他の国でもそうだろうか?

中国系のメディアを調べたが、新浪新聞のアプリではACLの話題は皆無。
中国勢が既に全滅していたから、この反応は分からないでもない。

韓国系のメディアではどうか?

試合終了直後に、スポーツ系のネットサイトで早速ホームでの敗戦を悔やむアルサッドについての記事がアップされていた。

ACLには日本勢では鹿島アントラーズが、韓国勢では水原三星ブルーウィングスが残っている。

この2つのチームが準決勝で闘う。
この中で勝ち上がったチームが、先に挙げた2つの中東勢のどちらかのチームと次に闘う。
それがアジア王座を決める決勝になる。

そんな大事な相手の取材に、これほどまで差があるのはなぜだろうか?
そもそも日本のメディアでACLへの熱が低い理由は何か?

理由が3通り考えられるので、順に考察する。

◆AFCが熱量不足か?

「そもそもACLはチャンピオンズリーグより人気ない」

こういう意見がこのケース。

ACLを主催しているAFC(アジアサッカー連盟)が投資を渋っているからなのだろうか?

ACLの優勝賞金は400万ドル(約4億5500円)。
チャンピオンズリーグのそれは400万ユーロ(約5億2500円/本戦出場給+大会成績給)。

グループステージでの戦績でも金額は変動するので、上に挙げた金額はあくまで目安である。
それにしても、ここまで差がないとは俺も正直、思っていなかった。

実はACLの優勝賞金は徐々に上がってきている。
一時期は天と地の差だった両大会の賞金の差は、確実に縮まってきている。
中国勢や中東勢がACL制覇のために欧州で鳴らした外国人を大金叩いて補強するはずだ。

AFCが熱量不足というのは、考えづらい。

◆文字媒体のメディアがサッカーに熱を入れていないのか?

韓国のメディアは、試合をきちんとチェックしている。
だからこそちゃんとしたレビュー記事をすぐに書ける。

日本のメディアでは、次の対戦相手の試合をチェックするのはご法度なのか?

そう思わずにいられない程、残念すぎる状態だ。

「カタールまで飛んで行ったところで、元なんか取れない」というのは、とんだ勘違いだ。

鹿島アントラーズにとってこのカードは、同じ準決勝のもう1つの試合。
鹿島のサポーターは、次に当たる相手の動向を少しでも知ったり研究したりしたがるはずだ。
彼ら彼女らなら、このレビュー記事を飢えた鹿のように求めるだろう。

「プロ野球や大相撲を立てないと申し訳ない」?

馬鹿言ってんじゃねえ。
マスコミ関係者の忖度が、滅多にないビジネスチャンスをドブに捨てている。

◆試合を放送する日テレの体制は万全か?

残念ながら、これもアタリだ。

マスコミ関係者が記事を書く参考に試合中継を見ようにも、「そもそも中継する日テレの解説陣の仕事ぶりがマトモなのか?」という問題がある。

アルサッドvsペルセポリス戦の解説は北澤豪。

彼は誰もが観られる地上波での日本代表vsコスタリカ代表の試合で、これでもかというほど出鱈目な解説をした[https://beniyume.net/archives/611]ばかり。

そこでの解説ぶりは「なぜこんな奴が解説者として金をもらえるんだ?」と首をかしげるものだった。
普通のテレビ局なら、即座に解説者を交替して全力で信用回復に努める。

だが日テレではそんな素振りを一切見せず、彼がそのまま中東勢対決の準決勝を解説。

俺がその放送を見る気がしなくなった様に、メディア関係者も見る気がしなくなったのではないか?
メディア関係者がその放送を見ていれば、レビュー記事の1つぐらい書けたはずだ。

それほど北澤は信用を失っている。

日テレはこういう者ではなく、サッカーに誠実な者を招きいれるべきだ。

だが上層部にもサッカーに誠実な者はいないみたいだ。
鹿島が水原ブルーウィングスに大逆転勝利で前半90分を終えた瞬間に「巨人の由伸監督、今季限りでの退任」というニュースを発表する位だから。

当然、放送した日テレ系スカパーチャンネルでの試合後の話題は、鹿島ではなく巨人になる。
メディアの見出しも軒並み同様になるだろう。

「即解任」ではなく「今季限りでの退任」である以上、このニュースを発表するのは今年中のいつでも構わないはずだ。
わざわざ会見日をこの日に選んだ所に、悪意を感じる。
第2戦の試合日には「巨人、コーチ陣も今季限りでの退任」と発表するつもりなのか?

サッカーに誠実なメディアがACLを報道すべきだ。

DAZN、カモーン!



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