それでもやっぱり台風の時は休もう

JR東日本が台風24号が迫った日に夜間の在来線を全線運休した事について、疑問のリプライが来ている。

要約すると、悪天候でも会社を営業するか出社するかは自由であり、それを認めるのが健全な社会であり「鉄道を止めれば仕事に行かないでいい」という理屈はおかしいとの事。
リプライをさらに辿れば、その人は悪天候に鉄道を止める事を批判する書き込みをしている。

おそらく悪気は無いと思うし、俺もその人を否定するつもりはない。

ただこの議論はキリが無いし、いつまでも議論を続ける事は出来ない。
俺の時間も限られているので。

JR東日本が在来線を全線運休した理由は、X JAPANが千秋楽の講演を観客を前にしたライブから無観客ライブに切り替えた理由と同じだ。

客を危険にさらす事になるからだ。

鉄道会社とはいえ、どんな時でも運行しなければいけない義務はない。

運行するもしないも、基本は自由。
ただし平常時はいきなり運休すると信用問題やクレーム問題に発展するから運行するだけ。

この悪天候の中で無理に運行すれば、当然利用者からクレームの嵐が来る。
鉄道会社にも利用者の安全を確保する義務がある。
安全確保が不可能な状況で運行すべきではない。

それでもどうしても出社したり営業したりしたいなら、歩いてでも自家用車を運転してでも行けばいい。
その場合、事故や災害に巻き込まれる可能性は非常に高くなる。
それは当然自己責任だ。

日本では経営者と労働者の立場の差が激しすぎる。

災害で仕事を休んだことを批判されて、それを苦に退職し、「パワハラを受けた」として裁判に持ち込んだり、
「パワハラと闘う」と言って会社に残り労働組合を作ったりしようとしても、
会社と契約したヤクザが裏で手を回して、どうしても裁判に持って行かせなくする所があるという噂も聞く。

その状況で、誰でも正面から経営者と闘えるだろうか?

そんな状況で「悪天候でも出社するかは自由」「鉄道を止めるのはイビツ」と断定するのは非常に危険だ。
「悪天候の中出社するのも営業するのも自由だから、電車は止める必要はない」という意見は、綺麗事でしかない。

この人はおそらく奴隷労働をさせられた経験がないのだろう。
一度でもさせられれば、間違ってもこういう発想にはならない。
「労働基準監督署や法律を当てにできない」という経験をしている人なら、「せめて電車を」とか「パワハラ野郎に対抗できる偉い人の力で」とかいう発想になるはずだ。

現段階では、何回考え直しても電車を止める以外に利用者、つまり労働者が災害から身を守る術はない。

電車さえ動かなければ、出社を断る格好の口実になる。
電車が動けば、その時は出社するかどうかを自由に決めれば良い。

電車の運休を休むための口実にする所まで徹底的に奴隷化されている社員が多い。
そういう惨憺たる現状に、もっと目を向けるべきだろう。
自由判断を語るのは、その後の段階だ。

もっと言うなら、そういう時の列車の運行休止の指示は都知事や県知事が出すべきだ

知事が命令を出さなければ、どうなるか?

「電車が動かないから出社できない? ふざけるな! 」
「駅員にクレーム入れてでも、電車を動かしてでも出勤しろ」

そんな風に電話越しに馬鹿上司に怒鳴られる可能性が大いにある。
断れる立場にない哀れな部下は、びしょ濡れになりながらも駅に向かい駅員に文句を言う。
駅にクレームが殺到し、不本意ながら暴風雨の真っ只中でも電車を動かすことになる。

その結果、電車が災害に巻き込まれる。
これは防げる事故だ。

そういう馬鹿な事態を防ぐための命令は、やはり必要だ。

やっぱり台風の時に出社してはいけない。



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