台風の時は休もう

台風24号の接近に伴い、JR東日本では30日は20時以降の在来線全線の運行を休止した。

素晴らしい判断である。

どの国でも自然災害が近づいた際には電車の運行を止めたり会社や店を休みにしたりして、無駄な被災を防ぐ。

日本では、これまでは台風が来ても電車を無理に動かして会社も無理に営業したりするのが常だった。
その結果会社に行くのに相当時間が掛かったり、会社から帰れなかったりするのが続いていた。

そんな状況で会社や店を開けて、まともに仕事になるだろうか?

そりゃあ客が来なかろうが契約出来なかろうが、台風の最中でも出社してメールをチェックすれば、仕事した気にもなるだろう。
ビショビショになった店内を、台風の最中でも掃除すれば仕事した気になるだろう。
だがメールをチェックしたところで、その会社にいくら利益をもたらしたというのか?
誰も店内に客が入らなくても、掃除だけすれば売上になるのか?

そういうのは、俺は仕事とは認めない。
作業ではあるが、仕事ではない。

仕事とは、稼ぎに結び付く作業のことを言う。
出社すれば重大な被害に巻き込まれる可能性の高い中でそれでも出社したところで、仕事にはならない。

台風の中出社しても、作業が減ることなどない。
仕事にならず作業を増やすだけの行動が正しいのか?

分かりやすい例がJリーグだ。

台風の中で開催を強行すれば、1試合消化するという作業は出来る。
ただそんな中ではロクに客は来ないだろうし、危険の伴う中でも試合を強行したことでサポーターは離れていく。
大赤字は必至であり、仕事をしたことにはならない。

だからこそ台風の来襲が迫っているスタジアムでは、断腸の思いで試合延期を決断したのだ。

これまでほとんどの日本人は、作業を仕事だと勘違いしていた。
作業にもかかわらず、どんな時でも仕事するのを美徳としていた。
だから非効率で危険を伴うと分かっていても、台風の最中でも出社しなければならなかった。

それで落下物が直撃して障害者になったり死んだりしてしまったら、本当に気の毒だ。
そんな作業で誰が得すると言えるのか?

今回、X JAPANがライブ会場に客を入れるのを中止して、無観客ライブを決行した。
そのライブの模様を即座にネットで配信するという。

この判断は英断だ。

客は受けなくていい被災をしなくて済む。
現地幕張にいて身動きの取れないメンバーや関係者の台風の最中の無駄な移動も防げる。

無観客である以上、彼らはこのライブで本来得られるはずだった莫大な収入がゼロになる。
そういう意味でも、彼らが受けたショックは大きい。

ただこういう判断をしたアーティストには、ファンはしっかり付いていく。
次回のツアーでも、その次のツアーでも、彼らは大成功するだろう。
彼らなら今回の台風での経済的損失を取り返せるはずだ。

もしこの台風の中で当初の予定通り客を入れたライブを強行開催していれば、どうなっていたか?

帰宅難民となったファンは、X JAPANに対し強烈な不信感を抱いていただろう。
その感情が文字となりSNSで拡散され、彼らのファンは急激に減っていただろう。

彼らが今後ツアーをしたところで失ったファンがもうライブには行かなくなるだろう。
強行開催したことが新たなファン獲得の高い障壁になっていただろう。

警察や消防士、大病院や介護職でもない限り、台風の時は休む。
こういう世界基準が、早く日本でも導入されればいい。

電車が動かなければ、大抵の社員は出社できない。
その意味でJR東日本の判断は英断だ。

台風の時は休もう。



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