違うチームユニ姿の者同士が観客席で同居すること

先日埼玉スタジアム2002で行われた浦和レッズvsヴィッセル神戸戦で、レッズサポーターが応援するエリアである北側ゴール裏にバルセロナのレプリカを着た者が入ってきたという。

係員は彼を退去させた。

この判断は正しい。

ところが、この対応を猛烈に批判する輩がいる。
敢えてどこの誰とは書かないが。

ヴィッセル神戸には、つい最近までスペイン代表だったイニエスタがいる。
その彼は長年プレーしたバルセロナから、鳴り物入りで神戸に移籍したばかり。

神戸が絡む試合でバルサユニを着れば、周りの人は当然「イニエスタを応援しに来た」と思う。
イニエスタを応援する事は、神戸を応援する事だ。

埼スタのゴール裏北は、埼スタで最も熱くレッズをサポートする場所だ。
そういう場所にバルサユニ姿の者が行くとは、どういう意味になるか?

レッズサポーターに思いっきり喧嘩を売っている事を意味する。

喧嘩沙汰になる前にゴール裏からつまみ出した係員の対応は、当然だ。

浦和レッズ公式サイトには「浦和レッズ応援席のため、対戦(ビジター)チームの「応援」及び「応援グッズの着用、使用」はできません」と記載されている。
チケットでも看板でも係員の声でも同じ内容の事を繰り返し警告している。

レッズの社員がそういう規定をしている事にも、サポーターがその規定に従う事にも、その輩は批判している。

その輩はルールの無い野蛮な世界を望んでいるみたいだ。

違うチームユニ姿同士の人が一緒にサッカーを楽しむ場は有っていい。
草サッカーの観客席で、それぞれのチームを応援する2人が一緒にいる姿が有ってもいい。

ただ金や信用、名誉や家族の生活を賭けたプロサッカーの試合で、ゴール裏の人達にそれを強要するのはどうなのか?

自分の贔屓のチームが勝つためには、対戦相手が負けなければいけない。
当然、サポーターは対戦相手の負けを願う。

色んな大事な物が懸かっている試合で、対戦相手のチームに限りなく近いユニを着た者がゴール裏に居ればトラブルの原因になる事ぐらい、分からないのか?

どうしても違うユニを着て行くなら他の席に行くか、サッカーバーに行くかしろ。

サッカーバーに行けば違うチームユニを着た人同士で好きなだけサッカー談義を交わせるし、実際に定期的にそういう機会を作っている場もある(「やどかり」をヨロシク!)。
埼スタの南側入場門の手前には、ホームサポーターもアウェーサポーターも買える売店が揃っている。
両チームのサポーターが一緒に食べられる様に、テーブルも豊富に並んでいる。

なぜそういう場所でなくて、ゴール裏でなければマズいのか?
ゴール裏で違うユニフォーム姿の者が居るのを認めろと言うのか?

どうしてもゴール裏に留まるなら、レプリカを脱げ。

浦和美園駅から埼スタに行く道では、大抵海外のチームのユニフォームを売っている売店がある。
買えば着たくなるのも分かる。

ただし埼スタの北側ゴール裏は、レッズサポが熱くレッズを応援する場所だ。

公のルールを無視して自分ルールを強制する者は、孤独になる。

もし自分の家の中に他人に土足で上がられて「この水道水洗浄機を買わないあなたは間違ってます」と怒鳴られれば、どう思うか?

良い気持ちになる人がいるのだろうか?

本人はもしかすれば「良い事をした」とか「世直しをしてやった」とか思うかもしれない。
同じ事を自分がされれば、どう思うか?

俺ならその場で警察に通報する。
それすら不可能なほど緊迫した状況なら、そいつを張り倒す。

レッズ以外のレプリカを着た者がゴール裏北に乗り込むとは、そういう事だ。

繰り返しの警告を無視して侵入するのだから、何が起きてもそいつに何も言う資格はない。
当然正当防衛になるし、何が起きてもそいつの自己責任だ。

そうならない様に係員や警備員がいる。

係員や警備員がきちんと業務を遂行する限り、その手の事件は起こらない。
度重なる警告を無視して違うチームのゴール裏に乗り込む輩が居なくても、その手の事件は起こらない。

「異なるチームユニの人同士が一緒にゴール裏で応援して当然」という理想をそんなに高く掲げるなら、自分の贔屓のチームの本拠地のゴール裏でやればいい。
違うチームユニの人を招いて一緒に観戦すれば良い。
その代わりその事で招かれた人が命の危険に晒された時は、招いた人が責任を持ってその人を守らなければいけない。

そういう事にレッズサポーターを巻き込むな。
まず自分がサポートするクラブのホームでやるのが筋だ。

それをせずによそのクラブのサポーターに対してだけ自分の理想で指図する輩の姿は、大変痛々しい。

他人に「ああしろこうしろ」と命令ばかりしていながら、自分はああもこうもしない者は、信用を失う。

他人に厳しく自分に甘いのだから、当然だ。

一度失った信用を取り戻すのは、非常に難しい。



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