サポーターはお金じゃ買えない

ツイッターで素敵すぎる書き込みを偶然見かけた。

「選手、監督はお金で買えるかもしれないけどサポーターはお金じゃ買えない」

その通りだ。

お金がいっぱい有れば、イニエスタやポドルスキを連れて来る事はできるだろう。
リージョをささっと連れてくる事も出来るだろう。

だがお金がいくら有っても、サポーターは買えない。

客商売なら、なんでも同じこと。

お金が有れば腕の良いコックを引き抜くことはできる。
店を全面改装して、オサレなパスタ屋に作り変えることもできる。
だがお金があるだけでは、客は増えない。

「インフルエンサー」とSNSで呼ばれている人だってそう。

お金が有れば、世界旅行などして他の人が出来ないネタを集めることはできる。
有料のホームページを作る業者と契約してサイトの見栄えを良くすることもできる。
だがお金でフォロワーは買えない。

浦和レッズは大物外人を連れてきて多くのサポーターを獲得した訳ではない。
埼スタで試合を開催する際にイベントに趣向を凝らし、出店でサポーターを大事にする販売形態を採り、サポーターのニーズに応えてきた。
知り合いを埼スタに連れて行くようにクラブスタッフが公式サイトで呼びかけ、SNSにサポーターが知りたい事を流してきた。

そういう日々を積み重ねて、多くのサポーターに支えられるようになったんだ。
決して「外国人を獲ればOK」と一朝一夕で片付ける方法は採らなかった。

だからこの大一番に前売券が完売する程のレッズサポーターが埼スタに詰めかけたんだ。
5万人を超えるレッズサポの声にヴィッセル神戸の選手は気圧され、動きが固いまま90分が過ぎた。
日々の積み重ねが、いざという時にモノを言ったんだ。

サポーターにレッズを観に来させるクラブと、サポーターにイニエスタを観に来させるクラブの差が、そのまま4-0というスコアに現れた。

神戸の選手の動きを観ていると、イニエスタが居る事に頼っているようにしか見えなかった。
ボールを持っても、他の人が走り始めるわけではない。
ボールを奪うとすぐに味方が何人も攻め上がるレッズの選手の姿とは、対照的だった。

俺を含めて、レッズサポーターには反逆精神が旺盛な人が多い。

分かりやすい例がACLだ。

埼スタで広州恒大戦を観にレッズサポーターが座る席に行った人は、コンカやムリキのスーパープレーを観に行ったわけではない。

「爆買い? 勝ち点3は買えないよ」とクラブスタッフは煽った。
豊富な資金をバックに付ける強豪からクラブを守るためにサポーターは埼スタに集った。
コンカやムリキがボールを持つ度にブーイングを浴びせ、リッピが退席処分を食らった際には「バイバイ、リッピ」と苛立たせた。

上海上港戦もそう。
レッズサポーターはフッキやオスカル目当てに埼スタに行った訳ではない。
レッズの勝利の為に埼スタで闘ったのだ。

神戸にレッズが勝ったのは、イニエスタが居なかったからではない。
レッズの勝利を後押しするサポーターが、これでもかと言う程埼スタに押し寄せたからだ。

サポーターは一朝一夕に増やせるものではない。

爆買い? サポーターは買えないよ。



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