抗議をするべき時にはしないとナメられる
名古屋グランパス戦直後の発言が原因で、浦和レッズの監督のオリヴェイラに2試合のベンチ入り禁止処分が下された。
主審に抗議すれば2試合もベンチ入り停止になるのか? 抗議が聞き入れられなければ口が悪くなる事も有る。問題なのは抗議を聞き入れるシステムがJリーグで整っていない事。槙野がクリアした場面や武藤が倒された場面でVARを使えば良い。意見すら許さないからW杯で #nishimura というタグが出回る。
— 紅夢 (@beniyume_) 2018年8月31日
残念ながらサッカーの国内リーグでは、審判団が買収されて事件に発展してしまった国が幾つか有る。健全に見えるJリーグでも、少し気を抜けばそうならないとは言えない。「おかしい」と感じたジャッジをした主審に対抗する唯一の手段が抗議だ。それを否定すれば、サッカーはなる様になってしまう。
— 紅夢 (@beniyume_) 2018年8月31日
断っておくが、槙野がジョーを止めた行為が反則にならなくても、武藤が倒された時に笛を吹かれても、名古屋グランパスの勝利は変わらなかっただろう。
オリヴェイラの発言も少々過激で、決して褒められるものではない。
それらを割り引いても、2試合もベンチ入り停止処分を下すのはやり過ぎだ。
不公平に見えるジャッジが続けば、感情的にもなる。
エキサイトした状態で抗議しようとすると、人間なのでどうしても暴言が出てしまう。
抗議して2試合もベンチ入りするなというのは、あんまりだ。
サッカーでは残念ながら、時々審判買収事件が起こる。
ユベントスがセリエAで、全北現代がKリーグクラシックで仕掛けた審判買収が発覚し、彼らは制裁を受けた。
こういう事をチームが防げる唯一の手段が、抗議だ。
学校で先生の言うことに黙って従う事を美徳とされる教育を受けてきた日本人は、「抗議は往生際が悪い」と捉えがちだ。
ただ先生達が全ての学生に公平に接するか?
中には依怙贔屓を隠さない悪い先生もいる。
依怙贔屓ばかりされていても黙って従っているだけでは、馬鹿を見るだけだ。
不当だと感じるジャッジを下した主審には抗議しないと。
抗議しなければ、「このチームには不利益なジャッジを下してもOKだ」と思う主審もいるだろう。
審判も人間だ。
出来心が鎌首をもたげない等と、誰が言えるのか?
「往生際が悪い」と言われても、抗議すべき時にはしないとナメられる。
その抗議すら許さないというのは、「どんなに依怙贔屓されても我慢しろ」という事になる。
そんな意見なんか真に受けてはいけない。
西村は4年前のブラジルワールドカップの開幕戦で誤審に見えるジャッジを下し、その結果生じた疑惑のPKが決勝点になった。
ブラジル代表の集合写真のネイマールの顔を西村に貼り替えた画像がSNSにアップされた。
#nishimuraというタグも流行し、世界中で西村は悪者になった。
オリヴェイラのコメントが西村のそういう辛い過去を連想させるものだとすれば、そう言われないように、両チームにとって公平なジャッジをする事に最新の注意を払うべきだった。
それでも「西村の判定が正しい」と思うなら、動画で監督や選手にきちんと説明できるようにVARを導入すべきだ。
使える道具を駆使して主審が適切な仕事を遂行できるように後方支援するのが、Jリーグの務めではないのか?
ワールドカップで適切な判定への効能が証明されたVARを、なぜJリーグで導入しない?
VARを導入しようぜ!
オリヴェイラがベンチ入り禁止。
という事は、
組長が再びカチコミに来る!
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