アルゼンチンのサッカーリーグのまとめ

アルゼンチンのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
https://www.afa.com.ar/es/

◆連盟
CONMEBOL

◆1部リーグ名称
アルゼンチン・プリメーラ・ディビシオン(Argentine Primera Division/Primera División de Argentina)

◆所属チーム数
28

◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホームorアウェー1回戦総当たり)
※試合数27

◆開催期間
6月上旬~10月下旬

◆移籍期間
2022-2023年シーズンは5/16〜8/7と1/23〜2/22

◆順位決定方法
勝ち点→プレーオフ(優勝チームを決める場合)→得失点差→総得点→直接対決での勝ち点→直接対決での得失点差→直接対決での総得点

◆コパ・リベルタドーレス枠
5.25(アルゼンチン・プリメーラ・ディビシオンの優勝チーム、準優勝チーム、3位、4位のチームとコパ・アルヘンティーナの優勝チームがグループステージから参戦。アルゼンチン・プリメーラ・ディビシオンの5位のチームが予選2回戦より参戦)
※アルゼンチン・プリメーラ・ディビシオンの6〜11位のチームはコパ・スダメリカーナのグループステージに参戦

◆2部リーグ(プリメーラB・ナシオナル/Primera B Nacional/Primera B Nacional)
37チームが所属。1回戦総当たり方式のリーグ戦。2位〜13位のチームが昇格プレーオフに進出。

◆昇降格枠
2
※直近3シーズンのアルゼンチン・プリメーラ・ディビシオンでのプロメディオ(勝ち点÷試合数)の27位、28位のチームが自動降格。プリメーラB・ナシオナルの1位のチームが自動昇格。昇格プレーオフは全て1発勝負のトーナメント方式であり、4位〜13位のチームが参戦して勝ち上がったチームが3位のチームと闘い、その勝者が2位のチームと闘い、その勝者も昇格。

◆それ以外の大会
◇コパ・アルヘンティーナ(Copa Argentina/Copa Argentina)
プロ・アマチームが参加するトーナメント方式の大会。予選ラウンドではホーム&アウェー方式だが、スーペルリーガ・アルヘンティーナ1部勢が参加するラウンド64以降は1発勝負。2022年シーズンは2月下旬に開幕。
◇コパ・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナル(Copa de la Liga Profesional/Copa de la Liga Profesional)
スーペルリーガ・アルヘンティーナ1部勢が参加するリーグカップの大会。28チームを2グループに分けグループステージとしての1回戦総当たりと、異なるグループ同士のライバルチームとの1試合の計14試合での勝ち点上位各4チームが一発勝負のトーナメント方式のファイナルステージに進出。2022年シーズンは2月上旬〜5月下旬に実施。
◇トロフェオ・デ・カンペオネス・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナル(Trofeo de Campeones de la Liga Profesional/Trofeo de Campeones de la Liga Profesional de Fútbol)
アルゼンチン・プリメーラ・ディビシオンとコパ・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナルの優勝チーム同士が闘う一発勝負の大会。アルゼンチン・プリメーラ・ディビシオン終了後に開催する。

◆平均入場者数
不明

◆チーム名
アルドシビ(Club Atletico Aldosivi/Club Atlético Aldosivi)
AAアルヘンティノス・ジュニアーズ(Argentinos Juniors/Asociación Atlética Argentinos Juniors)
アルセナルFC(Arsenal de Sarandi/Arsenal Fútbol Club)
アトレティコ・トゥクマン(Atletico Tucuman/Club Atlético Tucumán)
CAバンフィエルド(Club Atletico Banfield/Club Atlético Banfield)
バラカス・セントラル(Barracas Central/Club Atlético Barracas Central)
ボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors/Club Atlético Boca Juniors)
クルブ・アトレティコ・セントラル・コルドバ(Central Cordoba de Santiago del Estero/Club Atlético Central Córdoba)
CAコロン(Club Atletico Colon/Club Atlético Colón)
デフェンサ・イ・フスティシア(Defensa y Justicia/Club Social y Deportivo Defensa y Justicia)
エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタ(Estudiantes de La Plata/Club Estudiantes de La Plata)
クラブ・デ・ヒムナシア・イ・エスグリマ・ラ・プラタ(Club de Gimnasia y Esgrima La Plata/Club de Gimnasia y Esgrima La Plata)
CDゴドイ・クルス・アントニオ・トンバ(Godoy Cruz Antonio Tomba/Club Deportivo Godoy Cruz Antonio Tomba)
CAウラカン(Club Atletico Huracan/Club Atlético Huracán)
CAインデペンディエンテ(Club Atletico Independiente/Club Atlético Independiente)
CAラヌース(Club Atletico Lanus/Club Atlético Lanús)
ニューウェルズ・オールドボーイズ(Newell’s Old Boys/Club Atlético Newell’s Old Boys)
CAパトロナート(Club Atletico Patronato/Club Atlético Patronato de la Juventud Católica)
CAプラテンセ(Club Atletico Platense/Club Atlético Platense)
ラシン・クラブ(Racing Club de Avellaneda/Racing Club)
CAリーベル・プレート(Club Atletico River Plate/Club Atlético River Plate)
CAロサリオ・セントラル(Rosario Central/Club Atlético Rosario Central)
CAサン・ロレンソ・デ・アルマグロ(San Lorenzo de Almagro/Club Atlético San Lorenzo de Almagro)
CAサルミエント(Club Atletico Sarmiento/Club Atlético Sarmiento)
CAタジェレス(Talleres de Cordoba/Club Atlético Talleres)
CAティグレ(Club Atletico Tigre/Club Atlético Tigre)
CAウニオン(Union de Santa Fe/Club Atlético Unión)
CAベレス・サルスフィエルド(Club Atletico Velez Sarsfield/Club Atlético Vélez Sarsfield)

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◆最近の概要
新型コロナウイルスは南米のサッカー大国のサッカー界をも混乱に陥れた。
2019-2020年シーズンの国内1部リーグであるアルゼンチン・プリメーラ・ディビシオンは3月上旬に全日程を終了したため辛うじてコロナ禍を免れたが、2020年1月中旬に開幕したばかりのカップ戦のコパ・アルヘンティーナはパンデミックのため3月中旬から長期中断を強いられた。半年以上もアルゼンチンにはサッカーの公式戦がない状態が続いた。このコロナ禍を最も早く破ったのは新設の大会コパ・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナルである。2020-2021年シーズンの同大会はアルゼンチンを象徴するサッカー選手だったディエゴ・マラドーナにちなみ「コパ・マラドーナ」の通称が付き、10月下旬に開幕した。この初回大会は6グループに分けて1次リーグを行い、戦績上位と下位のチームの2グループに再編成して2次リーグを行う形で実施したが、大会進行中の11月25日にマラドーナが永眠した。大会自体は順調に進み、マラドーナの古巣のボカ・ジュニアーズが初代王者に輝き1月中旬に幕を閉じた。すぐさま第2回の同大会が2月中旬に開幕したが、裁判沙汰になっていたためこの2021年シーズンの大会からは「コパ・マラドーナ」の名前を撤回した。こうして6月上旬にリーグカップのこの大会が閉幕し、ようやく国内リーグのアルゼンチン・プリメーラ・ディビシオンの2021年シーズンが7月中旬に開幕した。この流れと並行する形で、前年3月中旬に中断していたコパ・アルヘンティーナを12月下旬に再開した。2020年シーズンとして開催したこのカップ戦が閉幕したのは「2021年」の12月上旬であり、その直後の12月中旬にアルゼンチン・プリメーラ・ディビシオンの全日程が終わったのだった。
アルゼンチン・プリメーラ・ディビシオンは28チームの大所帯からなるリーグだが、その全てのホームスタジアムがアルゼンチンの北部に存在している。そのほぼ半数が大ブエノスアイレス都市圏にあり、スタジアムの首都偏在が著しい。そのブエノスアイレスにある収容人員70,074人のCAリーベル・プレートのホームスタジアムのエスタディオ・モヌメンタル・アントニオ・ベスプチオ・リベルティや収容人員54,000人のボカ・ジュニアーズのホームスタジアムのラ・ボンボネーラを始めとして、収容人員30,000人超えの大箱スタジアムがズラリと並ぶ。それだけサッカー熱の熱い国柄だが、大会の運営に関しては矛盾や混乱も見られる。もともとアルゼンチン・プリメーラ・ディビシオンの構成チーム数を2020-2021年シーズンに20チームになるまで減らす計画だったのだが、直近のシーズンでのチーム数は24→26→28とむしろ増えている。2022年シーズンはこの28チームで固定化する様子だ。当初の「20チームまで減らす計画」はどこへやら? そしてアルゼンチン・プリメーラ・ディビシオンとコパ・アルヘンティーナの優勝チーム同士が闘う一発勝負の大会のスーペルコパ・アルヘンティーナ(Supercopa Argentina/Supercopa Argentina)が2021年3月上旬を最後に実施されていない。その代わりに国内リーグとカップ戦の優勝チーム同士の大会トロフェオ・デ・カンペオネス・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナルが新設され、第1回大会が同年12月中旬に開催されている。アルゼンチン・プリメーラ・ディビシオン王者として参戦したCAリーベル・プレートがこの大会を制した。
アルゼンチンは過去に何度もハイパーインフレを繰り返していて経済的な安定性に欠けているが、サッカー大国だけあって外国人選手の数が多い。アルゼンチン・プリメーラ・ディビシオンのチームの一員になっている外国人選手の中ではウルグアイ人(42人)、コロンビア人、パラグアイ人(ともに28人)が断トツで多いがアルメニア人やイタリア人、スペイン人といった欧州勢の参戦もみられる。ただし国民感情からか同じ南米大陸のブラジル人選手はこのリーグに1人しか在籍していない。
国際大会に目を移すと、クラブの大会ではここ近年ではアルゼンチン勢は南米の強豪としては苦戦を強いられている。2020年シーズンのコパ・リベルタドーレスではCAリーベル・プレートとボカ・ジュニアーズが共に準決勝でブラジル勢に煮え湯を飲まされた。翌2021年シーズンではその準決勝すらアルゼンチン勢は進めず、最高戦績は準々決勝に進んだCAリーベル・プレートだった(この時の対戦相手もブラジル勢)。アルゼンチン人にとってこの現状は心中穏やかでないものがあるだろう。
サッカーで仲良く喧嘩して切磋琢磨する事を望む。

◆最終更新日時
2022/6/20

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