モザンビークのサッカーリーグのまとめ

モザンビークのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
なし

◆連盟
アフリカサッカー連盟(CAF)

◆1部リーグ名称
モサンボーラ(Mocambola/Campeonato Moçambicano de Futebol)

◆所属チーム数
12

◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※試合数22

◆開催期間
5月上旬~

◆移籍期間
2022年シーズンは前年12/6〜2/26と6/1〜6/30

◆順位決定方法
勝ち点→直接対決での勝ち点→直接対決での得失点差→直接対決での総得点→得失点差→得点数→抽選

◆CAFチャンピオンズリーグ枠
0.25(モサンボーラの優勝チームは予選1回戦に参戦)
※タサ・デ・モザンビーク優勝チームはCAFコンフェデレーションカップ予選1回戦に参戦

◆2部リーグ(モザンビーク2部リーグ/Campeonato Nacional da Divisao de Honra/Campeonato Nacional da Divisão de Honra)
北部リーグ、中部リーグ、南部リーグの3つの地域リーグに分けて実施。大会方式の詳細は不明。

◆昇降格枠
3(モサンボーラの10〜12位のチームとモザンビーク2部リーグの各地域リーグの1位が自動昇降格)

◆それ以外の大会
◇タサ・デ・モザンビーク(Taca de Mocambique/Taça de Moçambique de Futebol)
モザンビークのクラブチームが参戦する一発勝負のトーナメント方式のカップ戦。大会方式の詳細は不明。

◆平均入場者数
不明

◆チーム名
ブラック・ブルズ(Associacao Black Bulls/Associação Black Bulls)
CDコスタ・ド・ソウ(CD Costa do Sol/Clube de Desportos da Costa do Sol)
フェホヴィアリオ・ダ・ベイラ(Clube Ferroviario da Beira/Clube Ferroviário da Beira)
フェホヴィアリオ・デ・リシンガ(Ferroviario de Lichinga/Ferroviário de Lichinga)
フェホヴィアリオ・デ・マプト(Clube Ferroviario de Maputo/Clube Ferroviário de Maputo)
フェホヴィアリオ・デ・ナカラ(Clube Ferroviario de Nacala/Clube Ferroviário de Nacala)
フェホヴィアリオ・デ・ナンプラ(Clube Ferroviario de Nampula/Clube Ferroviário de Nampula)
GDシンコマティ(Incomati de Xinavane/Grupo Desportivo de Incomáti)
LDマプト(Liga Desportiva de Maputo/Liga Desportiva de Maputo)
マッチェジェ・デ・モクバ(Matchedje de Mocuba/Matchedje de Mocuba)
UDソンゴ(UD Songo/União Desportiva do Songo)
ヴィランクロFC(Vilankulo F.C./Vilankulo Futebol Clube)

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◆最近の概要
新型コロナウイルスはアフリカ東部のこの国のサッカー界をも寸断させた。
パンデミックのため本来2020-2021年シーズンとして開催するはずだったモサンボーラは2021年シーズンとして1月中旬に開幕したが、コロナ禍のため第4節が終了した2月上旬から5月上旬までさっそく中断を強いられた。このシーズンはブラック・ブルズの優勝をもって11月上旬に閉幕したもののタサ・デ・モザンビークは2020年シーズンも2021年シーズンも開催できなかった。
モサンボーラの加盟クラブのホームスタジアムは首都マプトに若干集中してはいるものの国土全域に幅広く分散している。これは昇格チームが3つの地域リーグから均等に生まれている事が関係している。ただ北部のタンザニアとの国境沿いでイスラム国を名乗る武装集団が警察署を襲撃していたりと、治安が極悪な地域はいくつか存在する。そして鉱業が強い国なので、モサンボーラには鉄道会社をバックに持つクラブ(「フェホヴィアリオ」の名前のあるクラブ)が多い。首都マプト郊外のマシャヴァには収容人員60,000人のエスタディオ・デ・マシャヴァというフェホヴィアリオ・デ・マプトのホームスタジアムがあるが、他のスタジアムの収容人員は10,000人以下の簡素な作りのものになる。
モザンビークでは1992年までの長期に渡る内戦で学校や病院が破壊された影響で識字率が60%に留まり、AIDSやマラリア、コレラが蔓延している極貧の国である。家族の生活のために農場で働かなければならず、小学校に通えない子供が多く、しかも徴兵制があるという事情があり、モサンボーラでクラブがやっていくのは並大抵の事ではない。ここ4年で加盟クラブの数が16→14→12と減って来ているのがその厳しさを裏付けている。本来は2021-2022年シーズンとして実施する予定だったシーズンが2022年シーズンとして5月開幕という事態に陥るなどの混乱も見えている。このシーズンの1部リーグの加盟チーム数が14から12に減った理由はサッカー協会との対立とも経済的理由での撤退とも言われている。都市部でも経済的理由での暴動が度々起こる様な国であり、その中でやって行く覚悟のある選手しか外国人選手としてやってこない事になる。外国人選手の国籍は、旧宗主国のポルトガル人を別としてナイジェリア人やマラウイ人などのアフリカ人で占められている。
モザンビークは特定の絶対王者がタイトルを独占するリーグではなく、毎年の様に優勝チームが変わるリーグである。当然ながら様々なクラブが国際大会に挑戦する事になるが、最近のCAFチャンピオンズリーグの舞台では初戦敗退が続いている。
経済的理由で障害が数多いモザンビークではある一方で、アフリカでは雨に恵まれている数少ない国でもある。Jリーグでもモサンボーラでのトップチームの一員としてのプレー経験はないもののモザンビーク人選手としてはシマオ・マテ(元・ベガルタ仙台)が有名だ。
テロや犯罪ではなくサッカーが経済的苦境の突破口になる事を願っている。

◆最終更新日時
2022/5/22

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