ブラジルのサッカーリーグのまとめ

ブラジルのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
https://brasileirao.cbf.com.br

◆連盟
南米サッカー連盟(CONMEBOL)

◆1部リーグ名称
カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(Brazilian Championship A Series/Campeonato Brasileiro Série A)

◆所属チーム数
20

◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※試合数38

◆開催期間
4月上旬〜11月中旬

◆移籍期間
2022年シーズンは1/19〜4/12と7/18〜8/15

◆順位決定方法
勝ち点→勝利数→得失点差→得点数→直接対決戦績(該当チーム数が2チームの場合のみ)→レッドカードの少なさ→イエローカードの少なさ→抽選

◆コパ・リベルタドーレス枠
5.5(カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAの4位以上のチームとコパ・ド・ブラジルの優勝チームがグループステージから参戦。5位および6位のチームは予選2回戦から参戦)。
※カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAの7〜12位のクラブはコパ・スダメリカーナに参戦

◆2部リーグ(カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB/Brazilian Championship B Series/Campeonato Brasileiro Série B)
20チームが所属。ホーム&アウェー2回戦総当たりのリーグ戦。

◆昇降格枠
4(カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAの17位以下のチームとカンピオナート・ブラジレイロ・セリエBの4位以上が自動昇降格)

◆それ以外の大会
◇コパ・ド・ブラジル(Brazilian Cup/Copa do Brasil)
ブラジルのプロ・アマチュアのクラブのうち92クラブが参加するトーナメント方式の大会。2回戦までは一発勝負。3回戦以降はホーム&アウェー方式。アウェーゴールルールは適用されない。合計スコアが同点なら即PK戦突入。カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA勢は基本的にノーシード。但しコパ・リベルタドーレス参戦クラブ(予選敗退クラブ含む)等は3回戦(ラウンド32)から参戦。2月下旬から10月中旬まで行われる。
◇スーペルコパ・ド・ブラジル(Supercopa do Brasil/Supercopa do Brasil)
カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAとコパ・ド・ブラジルの優勝チームが闘う一発勝負の大会。

◆平均入場者数
不明

◆チーム名
アメリカFC(America Futebol Clube/América Futebol Clube)
アトレチコ・パラナエンセ(Club Athletico Paranaense/Club Athletico Paranaense)
アトレチコ・ゴイアニエンセ(Atletico Clube Goianiense/Atlético Clube Goianiense)
アトレチコ・ミネイロ(Clube Atletico Mineiro/Clube Atlético Mineiro)
アヴァイFC(Avai FC/Avaí Futebol Clube)
ボタフォゴFR(Botafogo de Futebol e Regatas/Botafogo de Futebol e Regatas)
セアラーSC(Ceara Sporting Club/Ceará Sporting Club)
SCコリンチャンス・パウリスタ(Sport Club Corinthians Paulista/Sport Club Corinthians Paulista)
コリチーバFC(Coritiba Foot Ball Club/Coritiba Foot Ball Club)
クイアバEC(Cuiaba Esporte Clube/Cuiabá Esporte Clube)
CRフラメンゴ(Clube de Regatas do Flamengo/Clube de Regatas do Flamengo)
フルミネンセFC(Fluminense FC/Fluminense Football Club)
フォルタレーザEC(Fortaleza Esporte Clube/Fortaleza Esporte Clube)
ゴイアスEC(Goias Esporte Clube/Goiás Esporte Clube)
SCインテルナシオナル(Sport Club Internacional/Sport Club Internacional)
ECジュベントゥージ(Esporte Clube Juventude/Esporte Clube Juventude)
SEパルメイラス(Sociedade Esportiva Palmeiras/Sociedade Esportiva Palmeiras)
レッドブル・ブラガンチーノ(Red Bull Bragantino/Red Bull Bragantino)
サントスFC(Santos FC/Santos Futebol Clube)
サンパウロFC(Sao Paulo FC/São Paulo Futebol Clube)

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◆最近の概要
新型コロナウイルスは世界屈指のサッカー大国のサッカー界をも襲った。
2020年シーズンのカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAは5月上旬に開幕し12月上旬に閉幕する予定だったが、パンデミックの影響で開幕が8月上旬にずれ込み、閉幕が翌2021年の2月下旬に後ろ倒しになった。そして2020年2月上旬に開幕していたコパ・ド・ブラジルの方は3回戦のファーストレグまで順調に進められたが、3月中旬にこちらもパンデミックで無期限の延期が発表された。ようやくセカンドレグを実施できたのが7月上旬であり、本来9月中旬に実施するはずだった優勝を決める決勝セカンドレグは、翌年の3月上旬にまで持ち越された。この結果2021年シーズンとしてのカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAは5月下旬という遅めの開幕になったが、年内の12月上旬に全日程の終了に成功した。
ブラジルは国土面積が非常に広いが、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAを開催するスタジアムは中部以南の沿岸部に集中している。人口の多いサンパウロに3チーム(SCコリンチャンス・パウリスタ、SEパルメイラス、サンパウロFC)、リオデジャネイロにも3チーム(ボタフォゴFR、CRフラメンゴ、フルミネンセFC)あり、近郊の都市同士のクラブが対戦するダービー(例えばサントスFCとサンパウロFCが闘う「サンサン戦」やCRフラメンゴとフルミネンセFCが闘う「フラフル戦」)では大変な盛り上がりを見せる。ブラジルのサッカー界独特の現象として地域リーグが本格的な事が挙げられる。全国リーグが立ち上がる前から盛り上がっていた地域リーグは、今日ではシーズン前の1月頃から4月頃の真夏(ブラジルでは日本と四季が逆)に開催されている。サンパウロのクラブが参戦するカンピオナート・パウリスタやリオデジャネイロのクラブが参戦するカンピオナート・カリオカ等が有り、戦績が悪ければ下部リーグに降格する。全国リーグに話を戻すと、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAを実施するスタジアムの収容人数は10,000人を超える所ばかりであり、サッカー熱の熱さを感じさせる。最も多くのサポーターを入れられるスタジアムはリオデジャネイロにある収容人数78,838人のエスタジオ・ド・マラカナンであり、CRフラメンゴとフルミネンセFCがホームスタジアムとして利用している。
ブラジルは経済はそこそこ落ち着いてはいるが「シティ・オブ・ゴッド」という映画が出来るぐらい治安が極悪である。当然ながらカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAにやってくる外国人選手はその辺の事情が分かっている南米の国籍を持つ者がほとんどになる。特にアルゼンチン人(17人)、ウルグアイ人(17人)、コロンビア人(13人)の姿が目立つ。なお中国国籍を持つ選手が2人いる。その2人とはアロイージオ・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(アメリカFC所属)とリカルド・グラール・ペレイラ(サントスFC所属)だが、2人とも元ブラジル人で中超の広州恒大(現・広州足球倶楽部)在籍時に中国に帰化した選手である。
カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAは監督交代の多いリーグであり、2022年シーズンでもまだシーズン序盤だというのに昨シーズン終了以降に監督を交代したクラブが大半を占めている。中には既に複数回監督を交代したクラブもある。
2021年シーズンではアトレチコ・ミネイロが国内リーグとカップ戦で2冠を達成した。シーズン頭からこのチームに上海海港足球倶楽部(旧・上海上港)から加入していた元・川崎フロンターレ、元・北海道コンサドーレ札幌、元・東京ヴェルディ1969のフッキがブラジレイロでもコパ・ド・ブラジルでも得点王(それぞれ19ゴールと8ゴール)に輝いた。国際大会でもブラジル勢の躍進は目覚ましく、そのシーズンではコパ・リベルタドーレスではSEパルメイラスが、コパ・スダメリカーナではアトレチコ・パラナエンセが優勝を果たした。両者は2022年シーズンのコパ・リベルタドーレスに国内大会枠とは別枠でグループステージから参戦している。先程述べた2つの大陸大会の優勝チーム同士が闘うレコパ・スダメリカーナにこの2つのチームが出場し、2試合合計2-4でSEパルメイラスが制した。その一方で今は無くなってしまった大会であるスルガ銀行チャンピオンシップで浦和レッズと闘い抜いたアソシアソン・シャペコエンセ・ジ・フチボウが2021年シーズンにカンピオナート・ブラジレイロ・セリエBに降格してしまった。世界の舞台でまた会える日を首を長くして待っている。
いつまでもサッカーの情熱がほとばしる地である事を願っている。

◆最終更新日時
2022/5/15

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