エストニアのサッカーリーグのまとめ

エストニアのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
https://jalgpall.ee/voistlused/52/premium-liiga

◆連盟
欧州サッカー連盟(UEFA)

◆1部リーグ名称
メスタリリーガ(Meistriliiga/Meistriliiga)

◆所属チーム数
10

◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー4回戦総当たり)
※試合数36

◆開催期間
3月上旬~11月中旬

◆移籍期間
2022年シーズンは1/3〜3/10と7/1〜7/29

◆順位決定方法
勝ち点→対戦相手が受賞した試合の少なさ→直接対決での勝ち点→直接対決での得失点差→勝利数→得失点差→総得点→アウェーゴール数→フェアプレーポイント→抽選

◆チャンピオンズリーグ枠
0.03125(メスタリリーガの優勝チームが予備予選より参戦)
※エストニア・カップの優勝チームおよびメスタリリーガの準優勝チームはヨーロッパカンファレンスリーグの予選1回戦に参戦

◆2部リーグ(エシリーガA/Esiliiga A/Esiliiga A)
10チームが所属。ホーム&アウェー4回戦総当たり。

◆昇降格枠
1.5±0.5(メスタリリーガの10位のチームとエシリーガAの1位のチームが自動昇降格。メスタリリーガの9位のチームとエシリーガAの2位のチームが昇降格プレーオフに進出)

◆それ以外の大会
◇エストニア・カップ(Estonian Cup/Eesti karikavõistlused jalgpallis)
エストニアのクラブチームが参加する一発勝負のトーナメントの大会。メスタリリーガ勢は1回戦(ラウンド64)から参戦。6月下旬から5月下旬にかけて開催。
◇ エストニア・スーパーカップ(Estonian Supercup/Eesti jalgpalli superkarikas)
メスタリリーガとエストニア・カップの優勝チーム同士が対戦する一発勝負の大会。

◆平均入場者数
不明

◆チーム名
FCレバディア・タリン(FCI Levadia Tallinn/Tallinna FCI Levadia)
FCフローラ・タリン(FC Flora/Tallinna FC Flora)
FCクレサーレ(FC Kuressaare/FC Kuressaare)
TJKレジオン(Tallinna JK Legion/TJK Legion)
JKナルヴァ・トランス(JK Narva Trans/JK Narva Trans)
ノーメ・カリュFC(Nõmme Kalju FC/Nõmme Kalju FC)
パイデ・リナメースコンド(Paide Linnameeskond/Paide Linnameeskond)
JKタリナ・カレフ(JK Tallinna Kalev/JK Tallinna Kalev)
タルトゥJKタメカ(Tartu JK Tammeka/Tartu JK Tammeka)
パルヌJKヴァプルス(Pärnu JK Vaprus/Pärnu JK Vaprus)

◆最近の概要
世界中を震撼させた新型コロナウイルスはバルト三国のこの国のサッカー界をも混乱に陥れた。
2020年シーズンのメスタリリーガは3月上旬に一応開幕したものの、パンデミックのため開幕節終了直後に中断を強いられた。リーグが再開したのが5月中旬であり、長期の中断だったため大会方式をスプリット制に変更した。従来の4回戦総当たり方式の単純な1ステージ制から3回戦総当たり方式に変更した上で、上位6チームと下位4チームの2つのグループに分けて一回戦総当たり方式のリーグ戦を行う事で試合数を36から30〜32に削減しようとした。だがレギュラーシーズン最終節終了直前の11月上旬にコロナ禍でまたしても中断を強いられた。今回の中断期間はわずか1週間だったものの度々の中断だったため、6チームの上位グループを4チームと2チームに分けて全日程を消化しようとした。試合数が本来の36から28〜30に大幅に少なくなる形になったにも関わらず首都タリンのコロナ禍の猛威は収まらなかった。首都のクラブ同士のFCフローラ・タリンvs FCレバディア・タリンの試合は結局実施できずにこのシーズンは打ち切られた。翌2021年シーズンでは開幕が延期されたが、延期期間は1週間程度で3月中旬に開幕に漕ぎ着けた。このシーズンも度々中断したため上位6チームと下位4チームのスプリット制を導入した。
メスタリリーガ加盟クラブの半数は首都タリンに本拠地を構えている。このリーグを実施するのに最も多くのサポーターを入れられるスタジアムでもタリンにある14,336人収容のア・ル・コック・アレーナ(FCレバディア・タリン、FCフローラ・タリンとエストニア代表のホームスタジアム)になる。それ以外のスタジアムは、たとえ1部リーグの公式戦の会場であっても収容人数が1,000人前後とかなり少ない。
この様に入場料収入こそ期待できないが国としての経済は好調であり、外国人選手を招聘できているクラブもある。主に在籍しているのはウクライナ人(7人)等の東欧の選手になる。エストニアには徴兵制度があり、徴兵中でも選手を切らさない様にする姿勢がこの国のクラブには求められる。
メスタリリーガにメガクラブはなく、優勝チームが頻繁に変わる。最近ではFCレバディア・タリンが2021年シーズンのメスタリリーガと2020-2021年シーズンのエストニア・カップで2冠を達成した(国内リーグは春秋制なのにどういう訳かカップ戦は秋春制である)。ただUEFAチャンピオンズリーグの本戦まで辿り着くまでに数多くの外国のチームに勝たなければいけない苦しい立場はどうにもならず、エストニア勢は予選での早期敗退が続いている。
この国のサッカー熱が上がるのを願っている。

◆最終更新日時
2022/5/5

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