マラウイのサッカーリーグのまとめ

マラウイのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
なし

◆連盟
アフリカサッカー連盟(CAF)

◆1部リーグ名称
スーパーリーグ・オブ・マラウイ(Super League of Malawi)

◆所属チーム数
16

◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※試合数30

◆開催期間
3月中旬~

◆移籍期間
2022年シーズンは前年12/1〜1/31と5/14〜6/13

◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→得点数

◆CAFチャンピオンズリーグ枠
0.25(スーパーリーグ・オブ・マラウイの優勝チームは予選1回戦に参戦)

◆2部リーグ(リージョナル・リーグ・オブ・マラウイ/Reginal League of Malawi)
南部地方フットボールリーグ(Southern Region Football League)、中部地方フットボールリーグ(Central Region Football League)、北部地方フットボールリーグ(Northern Region Football League)の3つの地域リーグの集合体。大会方式の詳細は不明。

◆昇降格枠
3(スーパーリーグ・オブ・マラウイの14〜16位のチームとリージョナル・リーグ・オブ・マラウイの各地域リーグの1位が自動昇降格)

◆それ以外の大会
◇マラウイ・カップ(Malawian Cup)
マラウイのクラブチームが参戦するトーナメント方式のカップ戦。大会方式の詳細は不明。
◇マラウイ・チャリティーシールド(Malawi Charity Shield)
スーパーリーグ・オブ・マラウイとマラウイ・カップの優勝チーム同士が闘う一発勝負の大会。

◆平均入場者数
不明

◆チーム名
ブルー・イーグルズFC(Blue Eagles FC)
CIVOユナイテッドFC(Civil Service United FC)
デッザ・ダイナモズFC(Dedza Dynamos FC)
エクェンデニ・ハンマーズFC(Ekwendeni Hammers FC)
カムズ・バラックスFC(Kamuzu Barracks FC)
カロンガ・ユナイテッドFC(Karonga United FC)
MAFCO FC(Malawi Armed Forces College FC)
マイティ・タイガーズFC(Mighty Tigers FC)
マイティ・ワンダラーズ(Mighty Wanderers FC)
モワイヤル・バラックスFC(Moyale Barracks FC)
ニヤサ・ビッグ・ブレッツFC(Nyasa Big Bullets FC)
レッド・ライオンズFC(Red Lions FC)
ルンフィ・ユナイテッドFC(Rumphi United FC)
セイブル・ファーミングFC(Sable Farming FC)
シルバー・ストライカーズFC(Silver Strikers FC)


トーマス・ニレンダ・スターズFC(Thomas Nyirenda Stars FC)

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◆最近の概要
新型コロナウイルスはアフリカ大陸の奥地のサッカー界にも停滞をもたらした。
マラウイのサッカー界のシーズンは4月頃に始まり12月頃に終わるのが通例である。「2020年シーズン」のスーパーリーグ・オブ・マラウイの開幕は本来なら3月の予定だった。そのタイミングでパンデミックが上陸してしまって開幕が11月下旬にまで延期になってしまった。こうして「2020-2021年シーズン」として同シーズンは始まったが、それから2ヶ月もしない翌年1月中旬に大会は中断された。4月上旬に再開できたものの延期していた期間は合計で11ヶ月程にまで伸びた。結局このシーズンは10月中旬に閉幕したが、1シーズンを2年かけて実施した形になったので実質的に1シーズン中止になった様なものである。ちなみにその翌シーズンという体になる2021-2022年シーズンのCAFチャンピオンズリーグに挑戦するチームだが、CAFが定めた期限までにマラウイの1部リーグを終えられるはずもなく、2021年8月1日現在の首位チームとしてニヤサ・ビッグ・ブレッツFCが大陸別クラブ選手権に挑戦する事になった。
マラウイ湖に沿って位置する南北に細長いアフリカ南東部の内陸国であるマラウイは最貧国であり、慢性的で深刻な電力不足に悩まされている。その為暑いにもかかわらず試合はデーゲームばかりになる。3つの地域リーグから毎年1チームずつが昇格しているだけあってスーパーリーグ・オブ・マラウイでは国土全域に満遍なくホームスタジアムが点在している。つまりチームは遠征の度に長距離を移動する事になる。マラウイでは電気が通じない地域が国土の9割にも上り、たとえ残り1割の地域でも夜は街灯が点灯しないので道路は真っ暗である。しかもごく限られた道路しか舗装されていない。そしてマラウイで電車が通じている地域は限られている。つまりアウェーチームはスタジアムに辿り着くのにもかなりの苦労を強いられる。ホームアドバンテージの非常に大きいリーグである。このリーグを実施するのに最も収容人員の多いスタジアムは南部州のブランタイヤにある40,000人収容のカムズ・スタジアムであり、マイティ・ワンダラーズとニヤサ・ビッグ・ブレッツFCがホームスタジアムとして利用している。収容人員の規模で言えばこのリーグを実施するスタジアムのサイズはバラエティーに富んでいて、数千人のキャパシティしかないスタジアムも珍しくない。
マラウイの1人当たりの国民所得は400アメリカドル以下である。当然ながらサッカークラブに選手獲得や設備投資に注ぎ込む大金はない。スーパーリーグ・オブ・マラウイで存在が確認できている外国人選手はナイジェリア人1人のみである。深刻な電力不足ゆえに公式戦進行中にスコアのテキスト速報を流す事がリーグでは出来ず、当該ホームチームのクラブですらも不可能な時が多々ある。試合を進めるのにも様々な困難がある事が見て取れる。
直近のスーパーリーグ・オブ・マラウイではニヤサ・ビッグ・ブレッツFCが3連覇を果たしているが(「ニヤサ」は「湖」の意味)、このチームを含めてマラウイ勢は国際大会では苦戦していて、CAFチャンピオンズリーグでは予選での初戦敗退が続いている。ちなみに元々はCAFコンフェデレーションカップにも参戦枠が有った。だが2019年シーズンのスーパーリーグ・オブ・マラウイの優勝チームのニヤサ・ビッグ・ブレッツFCが2020|2021年シーズンのCAFチャンピオンズリーグへの大会エントリーを断った。同様にブルー・イーグルズFCもCAFコンフェデレーションカップへの参戦を断った。そういう事情を受けてか、2021-2022年シーズンではCAFコンフェデレーションカップへの挑戦枠が消失している。つまりマラウイのCAFでの序列は低い。
マラウイは独立以来大きな戦争も内戦もなかったアフリカでは数少ない国であり、軽犯罪こそ蔓延しているものの凶悪犯罪は少なめだ。平和である事はこの国に暮らしている人にとっては何物にも変え難いほどの明るい材料である。その一方で金銭事情の苛烈さゆえの機会損失がないかが気になる。
この国のサッカー界が上手く回る様に願う。

◆最終更新日時
2022/4/22

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