金足農業の快進撃に騙されるな

雪国では雪が積もる期間が長い。
当然、冬は野外グラウンドは使い物にならない。

そんな中、雪国の真っ只中にある秋田県の金足農業が破竹の快進撃。
背中を海老反りさせる「全力校歌」で勝利の凱歌を挙げる。

これは高校野球が好きになれなくなった俺にも、衝撃を受けた。

雪国の高校といえば、初戦敗退が鉄板だった。
3-22位のスコアになり「もう勘弁してくれよ」となるのがこれまでの流れだった。

決勝で敗れはしたが、金足農業の快進撃は記憶にすごく残る。
年長者を優遇せず、勝利への投資を惜しまない大阪桐蔭は、優勝に相応しいチームだとも思う。

ただ、これらの美談で終わらせていないか?

眩しい話に気をつけろ。

眩しい話しかメディアに載らないその裏で、何が行われているかをSNSを駆使して見つけよう。

まず開幕を控えた時期には、連日の酷暑が話題になった。
ダカールよりもバンコクよりも暑い甲子園で、選手やブラスバンド部の部員は熱中症にならないのか?

ニュースでは連日の様に、熱中症になった人の話題が出た。
一般人が熱中症になるのに、直射日光浴びっぱなしの甲子園の人達が誰1人熱中症にならないというのは、おかしくないか?

暑くなった時に汗をかき、その汗が蒸発する際に気化熱として体温ごと奪う。
だから暑い中でも体温は一定に保たれる。

その発汗作用が失われて体温がうなぎのぼりに上がるのが、熱中症だ。

風邪の熱なら発汗作用で熱は簡単に下がる。
熱中症ではその発汗作用が失われているのだから、熱は簡単には下がらない。

体温は40℃になると酵素、つまり蛋白質の変性が始まる。
一度変性した酵素は、二度と元に戻らない。
一度ゆで卵になった卵が元の生卵に戻らないのと同じ理屈だ。

41℃にもなると、ミトコンドリアの機能が停止する。

ATPは体内のあらゆる臓器の共通通貨だ。
ATPが持つエネルギーが高いから、自然界ではエネルギー的に無理な反応が臓器では可能になる。

ミトコンドリアが働かないと、細胞はATPを合成できなくなる。
当然、多臓器不全の原因になる。

大会責任者の高野連は、熱中症をどう考えているのか?
まさか「臭い物にはフタ」で済ませていないか?

満員となった高校野球のチケットを巡って、ダフ屋も現れた。
高野連はなぜ、ダフ屋を規制しないのか?

ダフ屋を規制すれば、入場者数が減る。
テレビ画面での見映えが悪くなるのを恐れて、高野連はダフ屋を放置しているに違いない。

ただ既にあちこちで指摘されている事だが、ダフ行為での収益金はヤクザの資金源になる。
高校生には爽やかさを強要するのに、大会を仕切る高野連の大人達は反社会的勢力を応援するのか?

だからJリーグ等ではダフ行為を規制している。
規制しないと「スポーツはヤクザとグルだ」と印象付ける事になるからだ。

決勝辺りまで勝ち上がれば、過密日程の問題が出てくる。
過密日程で困るのは、肩を酷使する投手だ。

プロ野球では中3日でも間隔が短いと言われる。
百何十球も全力で投げた肩の毛細血管や筋繊維を修復させるのは、それ位の間隔が必要なのだろう。

プロ野球選手でも中4日空けないと厳しいのに、高校生なら中0日でもやらせるのか?

更に書けば、大リーガーのスカウトは高校野球のどの試合で何球投げたかというのをデータとして持っている。
高校野球で連投したというのは、大リーグではデメリットになる。
メリットではない。

このヘンの事を指摘するメディアが異様に少ないのはなぜ?

他の国でこんな事があれば、蜂の巣を突いたように国中のメディアが一斉に高野連を批判する。

日本のメディアは、高野連に鼻薬でも嗅がされたか?
そうでなければ、きちんと批判記事を報道できるはずだ。

日程がキチキチで無理。
だから肩が不安なら、チームが球数制限で対応しろ。
それをせずに肩を壊せば、自己責任だ。

この考えは大会を運営する立場の物としては、あんまりじゃないか?

大会期間は16日間ほどしかないのに甲子園1ヶ所で55試合全部をやろうとするから、おかしな事になる。

サッカーのロシアワールドカップでは、11ものスタジアムを使用した。

高校野球で「11ヶ所もの球場を使え」とは言わない。
3回戦位までは、3ヶ所の球場で同時開催すれば良い。
そうすれば日程に余裕が出来、「今日も明日も同じ選手が連投」というのは無くなる。

それでも「甲子園こそ高校野球の聖地」と考える球児もいるだろう。
だから決勝の会場は甲子園にする。
これでいいのでは?

プロ野球ではエース級の投手を何人も抱えられる財力のあるチームばかりだから、連日開催でも問題ない。
高校野球の様にアマチュアの大会では満足に投手を揃えられない資金難の高校も参加するのだから、連日開催はもってのほかだ。
高校野球では試合間隔を空ける事を第1優先事項にすべきだ。

これでも高野連の連中などは、「あれは出来ない」「これも出来ない」とどうでも良い屁理屈をつけて却下しそうな気がする。
下手すればこの手の提案に完全無視すらあり得る。

俺に言わせれば、出来ない理由は要らない。
できる理由を探せ。

それが高野連だろう。
高校生の将来を預かる立場のものには、そうする責任がある。

それでも「出来ない理由しか許さない」という人は、もし自分の子供が高校野球で肩を壊しても「しょうがない」の一言で片付けるしかなくなる。
それは残念ながら自業自得であり、自己責任だ。

さて、ここまで厳しい事を書いてきたが、金足農業が優勝すれば起こるであろう事を、俺は秘かに期待していた。

きりたんぽ鍋が世界中の居酒屋のメニューに載る。
秋田県内のあらゆる箇所に鎮座している縦型の信号機が全て横型になる。
冬に雪が降らなくなる。
大曲の花火が毎週開催される。
超神ネイガーが全国デビューする。
なまはげが歓喜の舞を踊る。
秋田新幹線が複線になり、時速260km/時で走るようになる。
秋田都構想が実現する。
秋田県が自殺率の最も低い都道府県になる。
秋田県が恋人作りの聖地になる。
秋田自動車道が全線片側3車線になり、最高時速が110km/時になる。
昭和男鹿半島[しょうわおがはんとう]ICが昭和男・鹿半島[しょうわおとこしかはんとう]ICに名前が変わる。

金石農業が優勝していれば、秋田県はかなりファンキーな事になっていたのでは?

そして槙野がWe are Diamondsを全力で歌いだす。

これは実現してほしいような、ほしくないような。

正直、見るのが少し怖い。



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