ラトビアのサッカーリーグのまとめ
ラトビアのサッカーリーグについてまとめてみました。
◆公式サイト
https://optibetvirsliga.com
◆連盟
欧州サッカー連盟(UEFA)
◆1部リーグ名称
ヴィルスリーガ(Latvian Higher League/Latvijas futbola Virslīga/Чемпионат Латвии по футболу)
◆所属チーム数
10
◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー4回戦総当たり)
※試合数36
◆開催期間tあいかい
3月中旬〜11月中旬
◆移籍期間
2022年シーズンは1/7〜3/7と6/16〜7/15
◆順位決定方法
勝ち点→直接対決での勝ち点→直接対決での得失点差→直接対決での得点数→得失点差→得点数→フェアプレーランキング→プレーオフ
◆チャンピオンズリーグ枠
0.0625(ヴィルスリーガ優勝チームが予選1回戦に参戦)
※ラトビヤス・カウス優勝チームとヴィルスリーガ準優勝、3位のチームはヨーロッパカンファレンスリーグの予選1回戦に参戦
◆2部リーグ(ピルマ・リーガ/Latvian First League/Latvijas futbola 1. līga/Первая лига Латвии по футболу)
14チームが所属。ホーム&アウェー2回戦総当たり。
◆昇降格枠
1.5±0.5(ヴィルスリーガの10位のチームとピルマ・リーガの1位のチームが自動昇降格。ヴィルスリーガの9位のチームとピルマ・リーガの2位のチームが昇降格プレーオフに進出)
◆それ以外の大会
◇ラトビヤス・カウス(Latvian Football Cup/Latvijas Kauss futbolā/Кубок Латвии по футболу)
ラトビアのクラブチームが参加する一発勝負のトーナメントの大会。2021年シーズンは7月上旬から10月下旬にかけて実施した。
◆平均入場者数
不明
◆チーム名
BFCダウガフピルス(BFC Daugavpils/BFC Daugavpils/Даугавпилс)
FKアウダ(FK Auda/FK Auda/Ауда)
FKリエパーヤ(FK Liepaja/FK Liepāja/Лиепая)
FKメッタ(FK Metta/FK Metta/Метта)
リガFC(Riga FC/Riga FC/Рига)
FK RFS(FK RFS/FK RFS/РФШ)
FKスパルタクス・ユールマラ(FK Spartaks Jurmala/FK Spartaks Jūrmala/Спартак)
SKスーペル・ノヴァ(SK Super Nova/SK Super Nova/Супер Нова)
FKトゥクムス2000(FK Tukums 2000/FK Tukums 2000/Тукумс 2000)
ヴァルミエラFC(Valmiera FC/Valmiera FC/Валмиера)
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◆最近の概要
世界中を騒がせた新型コロナウイルスはバルト三国のこの地のサッカー界をも混乱に陥れた。
2020年シーズンのヴィルスリーガは本来3月中旬に開幕予定だった。だがパンデミックによる非常事態宣言の発令で開幕が6月中旬にまで延期された。大会実施期間が圧縮された事で、大会方式を4回戦総当たり方式から3回戦総当たり方式にして試合数を削減しなければならなくなった。その甲斐あって11月下旬に無事閉幕した。なお昇降格プレーオフを実施しなかった為、9位のFKメッタは自動的に残留が決まった。ラトビアのカップ戦であるラトビヤス・カウスについては当初から本格的に大会を始めるのが夏だったので、このシーズンでもスケジュールの大きな変更はなかった。
西側にバルト海を臨むラトビアでは西部や中央部の海岸沿いにスタジアムが多い。ヴィルスリーガを実施するスタジアムには陸上トラックのある総合競技場が多い。このリーグに所属するクラブのスタジアムで最も多くの観客を入れられるのは、国土の中央部の首都リガにある収容人数10,461人のダウヴァガ国立競技場で、FKメッタのホームスタジアムだ(FKリエパーヤがホームスタジアムとして使っている西端のリエパーヤにある収容人数5,100人のダウヴァガスタジアムとは別物)。つまりほとんどのスタジアムが収容人数10,000人未満の小箱である。1部リーグだというのに収容人数が3,000人を切るスタジアムも多い。入場料収入が望めない一方でラトビアには高い山がなく治安が安定しているので、遠征時のチームの移動に支障はないという利点もある。
ラトビアが抱える課題として無国籍問題がある。ラトビアはソビエト連邦から独立した国だが、ソ連時代から帰化せずに移民した人は無国籍の扱いになり、国民としての扱いを受けられない。当然ながら無国籍のままではヴィルスリーガでプレーできない。言いかえればたとえ無国籍でもラトビア国籍を取得すればラトビアでプレーできる事になる。実際このリーグの加盟クラブにはラトビア人が多数所属している。国としての経済状況は決して悪くない。こういった事情を反映してか、欧州に限らず世界中から外国人選手が押し寄せている。国籍別で最も多いのはブラジル人選手とセネガル人選手(ともに8人ずつ)だ。欧州の中では東欧の選手が多めであり、ウクライナ人選手(7人)が最多である。この辺りはバルト三国という歴史的な事情を感じさせる。このリーグには五味郁登、中村龍雅(ともにFKトゥクムス2000)、横田大輔、村田聖樹(ともにヴァルミエラFC)の4人の日本人選手も所属している。その中にはユース時代にJリーグのクラブで鎬を削った選手もいる。
FK RFSが2021年シーズンに優勝した事でリガFCのヴィルスリーガ連覇の数を3で止めた。ラトビアのサッカー界では首都のクラブの栄華が続いているが、国際舞台に目を移すとUEFAチャンピオンズリーグではラトビア勢の初戦敗退が続いていて、本戦進出への道は遠い。内弁慶からの脱却も課題の1つであろう。
文化施設が豊富で自然豊かな国なのだから、サッカーが盛り上がる土壌もあるはずだ。
◆最終更新日時
2022/4/13
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