リトアニアのサッカーリーグのまとめ
リトアニアのサッカーリーグについてまとめてみました。
◆公式サイト
https://www.alyga.lt
◆連盟
欧州サッカー連盟(UEFA)
◆1部リーグ名称
Aリーガ(A Lyga/A lyga)
◆所属チーム数
10
◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー4回戦総当たり)
※試合数36
◆開催期間
3月上旬〜11月中旬
◆移籍期間
2022年シーズンは1/7〜3/18と7/1〜7/29
◆順位決定方法
勝ち点→プレーオフ(優勝チームを決める場合のみ)→直接対決での勝ち点→直接対決での得失点差→直接対決での得点数→直接対決での勝利数→得失点差→得点数→勝利数→フェアプレーランキング→抽選
◆チャンピオンズリーグ枠
0.0625(Aリーガ優勝チームが予選1回戦に参戦)
※LFFタウレー優勝チームとAリーガ準優勝、3位のチームはヨーロッパカンファレンスリーグの予選1回戦に参戦
◆2部リーグ(1リーガ/I Lyga/LFF I lyga)
16チームが所属。ホーム&アウェー2回戦総当たり。
◆昇降格枠
2(Aリーガの9位、10位のチームと1リーガの1位、2位のチームが自動昇降格)
◆それ以外の大会
◇LFFタウレー(Lithuanian Football Cup/LFF taurė)
Aリーガ、1リーガ、そして3部リーグの2リーガのAチームの計30チームが参加する一発勝負のトーナメントの大会。2021年シーズンは5月下旬から10月下旬にかけて実施した。
◇LFFスペルタウレー(Lithuanian Supercup/LFF Supertaurė)
AリーガとLFFタウレーの優勝チーム同士が対戦する一発勝負の大会。Aリーガの開幕直前に開催する。
◆平均入場者数
不明
◆チーム名
FKバンガ・ガルグジュダイ(FK Banga Gargzdai/FK Banga Gargždai)
FCジュガス・テルシェイ(FC Dziugas Telsiai/FC Džiugas Telšiai)
FCヘゲルマン・リタウエン(FC Hegelmann/FC Hegelmann)
FKヨナヴァ(FK Jonava/FK Jonava)
FKカウノ・ジャルギリス(FK Kauno Zalgiris/FK Kauno Žalgiris)
FKパネヴェジース(FK Panevezys/FK Panevėžys)
FKリテレイ(FK Riteriai/FK Riteriai)
FKスードゥヴァ・マリヤンポレ(FK Suduva/FK Sūduva Marijampolė)
FAシャウレイ(FA Siauliai/FA Šiauliai)
FKジャルギリス(FK Žalgiris/FK Žalgiris)
◆最近の概要
新型コロナウイルスはバルト三国のこの地のサッカー界にも影響をもたらした。
2020年シーズンのAリーガは開幕節の3月上旬をもってパンデミックのために5月下旬まで中断を強いられた。その後数回の中断を経て年内の11月中旬に閉幕を迎えた。一方カップ戦のLFFタウレーも同じ理由で予選ラウンドの開幕を4月から6月中旬に延期した。その後はしばしば陽性者が出るクラブが有るものの、大きな滞りはなく大会を進行出来ている。
リトアニアの気候は内陸部の冬の寒さが非常に厳しく、Aリーガは春秋制となっている。ソ連が解体した1991年に創設したAリーガではあるが、2019年シーズンにFCストゥンブラスがクラブを閉鎖したりFKアトランタスとFKパランガが八百長でAリーガを追放されたりして、翌2020年シーズンのAリーガはわずか6チームで闘う事になった。そのため幾度の中断が有っても大会方式を変更せずにリーグ戦もカップ戦も年内に終える事ができた。2022年シーズンのこの国の1部リーグを開催するスタジアムは特定の都市に固まって存在している訳ではなく、リトアニア全土に良い塩梅で散らばっている。ただし収容人数の面ではスタジアムは小規模なものばかりであり、最も多くのサポーターを入れられるスタジアムでも北部のパネヴェジースにある収容人数6,600人のアウクシュタイティヤスタジアムとなる。このスタジアムはFKパネヴェジースがホームスタジアムとして利用している。
リトアニアは国としては景気が良く、経済力という点ではヨーロッパの中でも悪くない部類に入る。しかも徴兵制度がある国とあって、Aリーガには外国人選手が非常に多い。その中でもブラジル人選手が22人という断トツの多さで、次にナイジェリア人選手の9人が来る。その次に多いのが実は日本人選手である。元ツエーゲン金沢、元ヴァンラーレ八戸の吉川翔梧(FKバンガ・ガルグジュダイを筆頭に小池裕大(FCジュガス・テルシェイ)、辛島侑烈、佐藤岬(ともにFCヘゲルマン・リタウエン)、君島克佳、川内陽一(ともにFKヨナヴァ)、諏訪悠磨(FKカウノ・ジャルギリス)の7人もの日本人がAリーガのクラブに籍を置いている。現役時代の最後に本田圭佑がFKスードゥヴァ・マリヤンポレでプレーした事もあり、日本人選手の数は多い。東欧のリーグという土地柄のせいか、セルビア人選手やクロアチア人選手(ともに5人)の姿も目立つ。欧州だけでなくアフリカや中南米からも選手が押し寄せている。
直近ではFKジャルギリスが国内大会では好調だ。2020年シーズンと2021年シーズンのAリーグで2連覇を達成していて、2021年シーズンに限ってはLFFタウレーとの「ダブル」を成し遂げている。だがノーシードの立場で挑まなければならないUEFAチャンピオンズリーグの様な国際大会ではリトアニア勢は予選の壁を越えられず、苦戦を強いられている。
リトアニアで最も盛んなスポーツはバスケットボールだ。冬の寒さが厳しいという事情が影響しているとも考えられる。Aリーガのクラブにはバスケットボール部門を併設している総合スポーツクラブのサッカー部門のチームも参戦している。ただコロナ来襲前の数字にはなるが、1試合平均観客動員数が2019年シーズンでは468人である。わずか数百人しかスタジアムに来ないという寂しい状況が続いている。
この国のサッカー熱が高まるのを願っている。
◆最終更新日時
2022/4/1
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