マレーシアのサッカーリーグのまとめ

マレーシアのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
https://www.malaysianfootballleague.com

◆連盟
アジアサッカー連盟(AFC)

◆1部リーグ名称
マレーシア・スーパーリーグ(Malaysian Super League/Liga Super Malaysia)

◆所属チーム数
12

◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※試合数22

◆開催期間
3月上旬〜9月中旬

◆移籍期間
2022年シーズンは前年12/1〜2/22と5/28〜6/24

◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→得点数

◆ACL枠
1(マレーシア・スーパーリーグ優勝チームがグループステージから参戦)
※ピアラFAマレーシア優勝チーム、マレーシア・スーパーリーグ準優勝チームはAFCカップにグループステージから参戦

◆2部リーグ(マレーシア・プレミアリーグ/Malaysia Premier League/Liga Premier Malaysia)
10チームが所属。ホーム&アウェー2回戦総当たり。

◆昇降格枠
2(マレーシア・スーパーリーグの11位、12位のチームとマレーシア・プレミアリーグの1位、2位のチームが自動昇降格)

◆それ以外の大会
◇ピアラFAマレーシア(Malaysia FA Cup/Piala FA Malaysia)
マレーシア・スーパーリーグからマレーシア3部リーグまでの34チームが参加するトーナメント方式の大会。基本的に一発勝負だが、準々決勝と準決勝はホーム&アウェー方式である。マレーシア・スーパーリーグ勢は1回戦(ラウンド32)から参戦。
◇マレーシアカップ(Malaysia Cup/Piala Malaysia)
マレーシア・スーパーリーグの1〜11位のチームとマレーシア・プレミアムの1〜5位のチームの計16チームが参戦するリーグカップ。4グループに分けて2回戦総当たり方式でグループステージを行い、各グループの上位2チームがノックアウトステージに進む。決勝以外はホーム&アウェー方式。2021年シーズンは9月下旬から11月下旬にかけて開催した。
◇ピアラ・スンバンシ(Piala Sumbangsih/Piala Sumbangsih)
マレーシア・スーパーリーグとマレーシアカップの優勝チーム同士が対戦する一発勝負の大会。マレーシア・スーパーリーグの開幕直前に開催する。

◆平均入場者数
0(2021年シーズン)

◆チーム名
ジョホール・ダルル・タクジムFC(Johor Darul Ta’zim F.C./Johor Darul Ta’zim F.C.)
ケダ・ダルル・アマンFC(Kedah Darul Aman F.C./Kedah Darul Aman FC)
クアラルンプール・シティFC(Kuala Lumpur City F.C./Kuala Lumpur City FC)
ムラカ・ユナイテッド(Melaka United F.C./Melaka United)
ヌグリ・スンビランFC(Negeri Sembilan FC/Negeri Sembilan FC)
ペナンFC(Penang F.C./Penang F.C.)
プタリン・ジャヤ・シティFC(Petaling Jaya City FC/Petaling Jaya City FC)
サバFC(Sabah F.C./Sabah FC)
サラワク・ユナイテッド(Sarawak United FC/Sarawak United)
セランゴールFC(Selangor F.C./Selangor FC)
スリ・パハンFC(Sri Pahang FC/Sri Pahang FC)
トレンガヌFC(Terengganu FC/Terengganu F.C.)

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◆最近の概要
世界中を騒がせてきた新型コロナウイルスは、ASEANを代表するこの国のサッカー界も引っ掻き回してきた。
2020年シーズンのマレーシア・スーパーリーグは2月下旬に開幕したが、パンデミックの影響で第4節途中の3月中旬にさっそく中断に追い込まれた。リーグ戦を再開できたのは8月下旬であり、中断期間が5ヶ月余りにも及ぶ長期のものだったため、大会方式を1回戦総当たり方式に変更して試合数を半減させた。ただし4部リーグのチームまで参戦していたカップ戦のピアラFAマレーシアは1回戦(ラウンド44)が終わった所でコロナ禍に陥り、リーグ戦と異なりそのまま打ち切られた。マレーシア・スーパーリーグは22試合でシーズンが終わる短い大会で、シーズンが終わった9月にもう1つのカップ戦であるマレーシアカップの幕を開けるのが常だった。このシーズンでは国内1部リーグが閉幕したのは10月下旬だったため、マレーシアカップも大会方式をいじってグループリーグを省略して16チームでいきなりトーナメント戦を行う様にしたが、結局11月上旬にそのラウンド16を実施したのみで、コロナ禍で11月下旬にこちらも打ち切りになった。翌2021年シーズンは無観客ながらもマレーシア・スーパーリーグとマレーシアカップは本来の大会方式通りに開催できたが、コロナ禍のためピアラFAマレーシアはそういう訳にはいかなかった。2年続けて優勝チームがACLに参戦できるカップ戦が中止になってしまったため2021年シーズンのACLのピアラFAマレーシア枠にはマレーシア・スーパーリーグの次点のチームが、2022年シーズンのACLのピアラFAマレーシア枠にはマレーシアカップ優勝チームが入ることになった。
マレーシアでは内陸部は熱帯雨林に覆われていて、高い山になっている場所が多い。当然ながら沿岸部にスタジアムを構えるクラブがマレーシア・スーパーリーグには多い。マレーシアはマレー半島の南端部である半島マレーシア地区と、ボルネオ島の北部である東マレーシア地区から成る。東マレーシア地区の方が半島マレーシア地区より面積が広いにもかかわらず、東マレーシア地区に存在する1部リーグのクラブはサバFCとサラワク・ユナイテッドのみである。スタジアムの大箱化が顕著であり、過半数のチームのホームスタジアムは収容人数が30,000人を超えている。最も収容人数の多いスタジアムは半島マレーシア地区の東端のクアラトレンガヌ にある50,000人収容のスルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアムで、トレンガヌFCがホームスタジアムとして使用している。なお首都クアラルンプール近辺にホームスタジアムを構えているチームはクアラルンプール・シティFC、プタリン・ジャヤ・シティFC、セランゴールFCの3つ位であり、特定の大都市にスタジアムが集中せずに海岸線の広い範囲にスタジアムが点在している。そして2部リーグに当たるマレーシア・プレミアリーグにはセカンドチームが3チーム参戦している。これらのクラブが昇格圏に入っても当然ながら昇格権はない。
マレーシアはASEANの中で景気の良い国であり、それを受けているのかマレーシア・スーパーリーグ加盟クラブに所属している外国人選手の国籍は実にバラエティーに富んでいる。最多を占めているのが11人いるブラジル人選手であり、アルゼンチン人選手やコートジボワール人選手、ヨルダン人選手、トーゴ人選手も目立つ。アジア枠の中では韓国人選手が多めでありASEAN枠ではフィリピン人選手の数が多い。これはいつまで経ってもフィリピンの国内リーグが始まる気配がない事情を受けてのものだと思われる。なお加賀山泰毅という日本人選手がこのリーグにはいて、サバFCに所属している。
マレーシア・スーパーリーグで8連覇を達成しているジョホール・ダルル・タクジムFCは国内では無敵だが、ACLではグループステージの壁を中々突破出来ずにいる。2020年シーズンに至ってはこのチームはコロナ禍のため参戦すら出来なかった。2020年シーズンのコロナ来襲前まではマレーシア・スーパーリーグでの1試合平均観客動員数が9,914人有ったのが、パンデミックに陥ってから長らく無観客開催を続けてきたなど、マレーシアのサッカー界はコロナの影を色濃く落としている。
この国のスタジアムに雑踏と喧騒が戻る様に願う。

◆最終更新日時
2022/3/31

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