韓国のサッカーリーグのまとめ
韓国のサッカーリーグについてまとめてみました。
◆公式サイト
http://www.kleague.com
◆連盟
アジアサッカー連盟(AFC)
◆1部リーグ名称
Kリーグ1(K League 1/K리그1)
◆所属チーム数
12
◆試合形式
スプリット制。ホーム&アウェー方式の3回戦総当たり戦のリーグ戦を実施後に上位6チーム、下位6チームの2グループに分けて引き続きグループ内での1回戦総当たり戦のリーグ戦を行う。
※試合数38
◆開催期間
2月中旬〜10月下旬
◆移籍期間
2022年シーズンは1/1〜3/25と6/20〜7/15
◆順位決定方法
勝ち点→総得点数→得失点差→勝利数→直接対決での勝ち点
◆ACL枠
3.5(Kリーグ1の優勝、準優勝チームと韓国FAカップ戦優勝チームがグループステージから参戦。Kリーグ1の3位のチームがプレーオフから参戦)
◆2部リーグ(Kリーグ2/K League 2/K리그2)
11チームが所属。ホーム&アウェー4回戦総当たり。
◆昇降格枠
2±1(Kリーグ1の12位のチームとKリーグ2の1位のチームが自動昇降格。Kリーグ1の10、11位のチームとKリーグ2の2〜5位のチームが昇降格プレーオフに回る。Kリーグ1の11位のチームとKリーグ2の2位のチームが闘い、その勝者が来シーズンのKリーグ1所属チームとなる。Kリーグ2の4位のチームと5位のチームが闘い、その勝者が3位のチームと闘い、その勝者がKリーグ1の10位のチームと闘い、その勝者も来シーズンのKリーグ1に所属する。昇降格プレーオフではKリーグ1の10位のチームの試合のみホーム&アウェー方式であり、他の試合は全て一発勝負になる)
◆それ以外の大会
◇韓国FAカップ(Korean FA Cup/FA컵)
Kリーグ1からKリーグ4までの全チームとKリーグ5の一部のチームの60チームが参加する一発勝負のトーナメント方式の大会。Kリーグ1勢は2回戦(ラウンド44)から4回戦(ラウンド16)までの間で順次参戦開始する。2月中旬から実施、
◆平均入場者数
不明
◆チーム名
大邱FC(Daegu FC/대구 FC)
江原FC(Gangwon FC/강원 FC)
金泉尚武FC(Gimcheon Sangmu FC/김천 상무 FC)
仁川ユナイテッドFC(Incheon United FC/인천 유나이티드 FC)
済州ユナイテッドFC(Jeju United FC/제주 유나이티드 FC)
全北現代モータース(Jeonbuk Hyundai Motors/전북 현대 모터스)
浦項スティーラース(Pohang Steelers/포항 스틸러스)
城南FC(Seongnam FC/성남 FC)
FCソウル(FC Seoul/FC 서울)
水原三星ブルーウィングス(Suwon Samsung Bluewings/수원 삼성 블루윙즈)
水原FC(Suwon FC/수원 FC)
蔚山現代FC(Ulsan Hyundai FC/울산 현대 축구단)
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◆最近の概要
世界中を震撼させた新型コロナウイルスは、発生地の近くにある韓国のサッカー界に影響をもたらさない筈がなかった。
2020年シーズンのKリーグ1は2月下旬に開幕予定だったが、パンデミックのため開幕自体が5月上旬にずれ込んだ。2ヶ月以上の日程の遅れを取り戻すため、試合数を11試合削減して日程を圧縮させて11月上旬に終幕に漕ぎ着けた。そして同じ5月上旬に開幕した韓国FAカップは試合の削減はなく11月上旬に決勝を実施した。翌2021年シーズンのKリーグ1ではコロナ禍によるリーグの影響はコロナ陽性になった選手が1人出た事による試合の順延位で、大きなスケジュール変更はなかった。
実際に客席がどの程度埋まっているかは別として、Kリーグ1は全てのホームスタジアムの収容人数が10,000人を超えている等世界でも有数の規模を持つ。最も収容人数の多いスタジアムは66,704人収容可能なソウルワールドカップ競技場で、FCソウルの本拠地として使われている。色んな地方に満遍なく本拠地が存在していた時期が有ったが、現在はソウル近郊や大邱の近辺にホームスタジアムが密集している。全北現代モータースや水原三星ブルーウィングスの様にIoTに強い会社をバックにしたクラブが参戦しているのも韓国のサッカー界の特徴だ。韓国には徴兵制があり、成人男子は原則として18ヶ月から22ヶ月の間兵役に就かなければならない。金泉尚武FCは軍隊チームであり、兵役中の選手の受け皿になっている。なおこのチームは国内大会で好成績を挙げてもACLには参戦できない。
外国人選手の事情だが、大邱FCの様にブラジル人路線を突っ走っているクラブもあるが、Kリーグ1は総じて全世界から幅広く選手を獲得している。日本人選手も数多く在籍していて横浜F・マリノスで活躍した天野純(蔚山現代FC)、元東京ヴェルディ1969、元ジュビロ磐田の小林祐希(江原FC)、モンテネグロで6年間プレーした鈴木圭太(大邱FC)、そして浦和レッズユース出身でありアビスパ福岡でプレーして全北現代モータースに加入3シーズン目になる邦本宜裕がいる。
近年のKリーグ1では5連覇を達成した全北現代モータースが無双状態である。ACLに目を移せば2021年シーズンでは全北現代モータース、蔚山現代FC、浦項スティーラース、大邱FCの韓国勢全4チームがラウンド16に進出を果たした。特に浦項スティーラースの躍進は著しく、セレッソ大阪や名古屋グランパスといった日本勢を続けて敗退に追い込み決勝に進出した。大一番ではアウェーでのアル・ヒラルとの一発勝負に敗れたものの、準優勝に輝いた。2022年シーズンでは全北現代モータースと韓国FAカップ 優勝チームであるKリーグ2の全南ドラゴンズがグループステージより参戦する。なお全南ドラゴンズにも佐藤優平(横浜F・マリノス等Jリーグの全4クラブに在籍した事あり)といった日本人がいる。そしてACL プレーオフでポートFCを下したKリーグ1準優勝チームの蔚山現代FCと、壮絶な延長戦とPK戦の末にブリーラム・ユナイテッドFCを下したKリーグ1の3位のチームの大邱FCもグループステージに名乗りを上げている。この大邱FCが浦和レッズと当たる訳だが、2021年シーズンのKリーグ1得点王ランキング7位の10ゴールを挙げたエジガル・ブルーノ・ダ・シウヴァがこのチームの得点源である。ちなみに同シーズンの韓国1部リーグよ得点王は22ゴールのジュ・ミンギュ(済州ユナイテッドFC)だ。
横浜F・マリノス、柏レイソルでプレーし仁川ユナイテッドの元監督だったユ・サンチョルが膵臓癌のため2021年6月7日に亡くなった。享年49歳。謹んで冥福を祈る。日韓のサッカー界の功労者がこの世を去るのは寂しい事だが、新しい世代もKリーグ1に参入している。若い選手の活躍でレジェンドの死を乗り越え、韓国のサッカーを盛り上げてほしい。
◆最終更新日時
2022/3/17
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