日本のサッカーリーグのまとめ

日本のサッカーリーグ、つまりJリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
https://www.jleague.jp

◆連盟
アジアサッカー連盟(AFC)

◆1部リーグ名称
Jリーグディビジョン1(J1 League)
※通称J1

◆J1所属チーム数
18

◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※試合数34

◆開催期間
2月中旬〜11月上旬

◆移籍期間
2022年シーズンは1/9〜4/1と7/11〜8/10

◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→総得点→直接対決での勝ち点→直接対決での得失点差→直接対決での総得点→反則ポイントの少なさ→抽選

◆ACL枠
3.5(J1の優勝、準優勝チームと天皇杯優勝チームが本戦から参戦。J1の3位のチームがプレーオフから参戦)

◆2部リーグ(Jリーグディビジョン2/J2 League)
22チームが所属。ホーム&アウェー2回戦総当たり。
※通称J2

◆3部リーグ(Jリーグディビジョン3/J3 League)
18チームが所属。ホーム&アウェー2回戦総当たり。
※通称J3

◆昇降格枠
J1⇔J2間は2.5±0.5、J2⇔J3間は2(J1の17位、18位のチームとJ2の1位、2位のチームが自動昇降格。J1の16位のチームとJ2の3〜6位のチームがJ1参入プレーオフに進出。J1参入プレーオフではJ2勢でトーナメントを行い、勝ち上がった1チームがJ1の16位のチームと闘う。各カードは全て一発勝負。J2の21位、22位のチームとJ3の1位、2位のチームも自動昇降格)

◆それ以外の大会
◇天皇杯JFA 全日本サッカー選手権大会(Emperor’s Cup)
プロ・アマチュアの88チームが参加する一発勝負のトーナメント方式のカップ戦の大会。J1勢は2回戦(ラウンド64)より参加。 5月下旬から10月中旬まで開催。
※通称天皇杯
◇Jリーグカップ(J.League Cup)
大会スポンサーの商品を絡めた名称はJリーグYBCルヴァンカップ。通称ルヴァンカップ。今シーズンまたは昨シーズンのJ1所属チームが参加するリーグカップの大会。J1勢のACLに参戦する4チームを除く16チームが4つのグループに別れて2回戦総当たり方式のグループステージを闘い、各グループの上位2チームがホーム&アウェー方式のプレーオフステージに進出。それを勝ち上がった4チームにACL本戦に参戦する4チームが加わりプライムステージを行う。プライムステージでは基本的にホーム&アウェー制。決勝のみ1発勝負。2月下旬から10月下旬にかけて開催。
◇日本スーパーカップ(Japanese Super Cup)
大会スポンサーの商品を絡めた名称はFUJIFILM SUPER CUP。J1優勝チームと天皇杯優勝チームが闘う一発勝負の大会。J1開幕直前に実施。



◆平均入場者数
6,661人(2021年シーズン)

◆チーム名
北海道コンサドーレ札幌(Hokkaido Consadole Sapporo)
鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)
浦和レッズ(Urawa Reds)
柏レイソル(Kashiwa Reysol)
FC東京(FC Tokyo)
横浜F・マリノス(Yokohama F. Marinos)
川崎フロンターレ(Kawasaki Frontale)
湘南ベルマーレ(Shonan Bellmare)
清水エスパルス(Shimizu S-Pulse)
ジュビロ磐田(Jubilo Iwata)
名古屋グランパス(Nagoya Grampus)
京都サンガF.C.(Kyoto Sanga FC)
ガンバ大阪(Gamba Osaka)
セレッソ大阪(Cerezo Osaka)
ヴィッセル神戸(Vissel Kobe)
サンフレッチェ広島(Sanfrecce Hiroshima)
アビスパ福岡(Avispa Fukuoka)
サガン鳥栖(Sagan Tosu)



◆最近の概要
世界中を震撼させた新型コロナウイルスは東の彼方の島国をも揺るがしていた。
2月下旬に開幕した2020年シーズンのJ1はパンデミックの為にその開幕節をもって長期の中断を強いられた。漸くリーグ再開に漕ぎ着けたのは中断してから4ヶ月以上経った7月上旬の事であり、最初の2節は無観客開催で行われた。その後は観客数の上限を5,000人から10,000人と順次上げていくやり方を採った。これはスタジアムの出店の規制だったりアウェーサポーターの来場の禁止だったりと厳格なルールの下で行われた。交代枠が増えたり飲水タイムが設けられたりと試合ルール自体もコロナ対応になった。本来東京オリンピックと東京パラリンピックをこの年に実施する予定だったが、コロナ禍の中で開催する事についてかなりの物議を醸しながらも翌年に順延した。この影響もありJ1は年内の12月中旬に全日程の消化に成功した。このシーズンで1位だった川崎フロンターレは優勝チームとして認められたが、降格チームは発生しなかった。そのため翌2021年シーズンのJ1は20チームで実施する事になり、五輪期間中は開催できないスタジアムがある中で自動降格枠が4になった過酷なシーズンを例年より4節多くなった割と過密なスケジュールで闘う事になった。なお長期中断の影響で2020年シーズンの天皇杯の参加チームは52に削減され、J1勢では川崎フロンターレとガンバ大阪のみが、そしてJ2勢の徳島ヴォルティスとJ3勢のブラウブリッツ秋田のみが参加を許された。ルヴァンカップは既に1節消化していたグループステージは1回戦総当たり方式になり、各グループ上位2チームが勝ち抜けられた進出枠は上位1チームに削減されてプレーオフステージが撤廃され、プライムステージは全て一発勝負に変更された。その後のJリーグでは手拍子が解禁されたり観客数の上限が増えたりアウェーサポーターの参戦が許可されたりしたが、コロナ規制の撤廃のスピードは諸外国と比べて非常に遅く、新型コロナウイルスがどういう物かも分かっていなかった時に採用されたまん延防止等重点措置を2年経った2022年シーズンでも発令したりと、「現状を反映させたルールに緩和する」という試みは政治家からは非常に乏しい。2019年シーズンには20,751人だった1試合当たりの観客数は3分の1にまで減少しているにも関わらず、「発声で本当にコロナの感染者数がどれほど拡大するのか?」という実証実験もないままにスタジアムでの声出しの規制が現在でも続いている。欧州では当たり前の様に大声でチャントを歌っている状況でのこれらの規制は理不尽なまでに厳しいものであるが、どういう訳が日本ではこの辺りの議論が少ない。そしてワクチンを接種を進めて感染者数の密度を下げる事がコロナ禍を防ぐ最善策であるにも関わらず、政治家はそうした方策ではなく外国人の入国を基本的に認めない水際政策を非常に感染力の強いウイルスに対して採用した。この諸外国からの批判が根強い「鎖国政策」は最近でこそ仕事目的の者に限り外国人には緩和されたが、Jリーガーとしての外国人選手の来日が遅れるなどの影響を及ぼすことになった。現在でも外国人サポーターは基本的に来日が許されていなく、Jリーグの運営や海外への認知の足枷となっている。
J1のホームスタジアムは関東地方や関西地方に多く存在しているものの、日本では北方領土や尖閣諸島、竹島といった島部を別として内地に実効支配されていたり内戦が起こっていたりする地域がない為、広範囲の地方都市にJ1のクラブが存在する。これは日本人には見落とされがちなJリーグの特徴である。そしてガンバ大阪のホームスタジアムである市立吹田サッカースタジアムや京都サンガF.C.のホームスタジアムである京都府立京都スタジアムの様に陸上トラックのないサッカー専門スタジアム建設の流れが進んでいる。Jリーグの規制の影響があり、J1を開催するスタジアムは全て収容人数が15,000人を超えている。1部リーグのこの現象も世界的には珍しい。最も収容人数の多いスタジアムは72,327人収容の横浜F・マリノスのホームスタジアムの横浜国際総合競技場であり、サッカー専用スタジアムだと63,700人収容の浦和レッズの本丸の埼玉スタジアム2002になる。欧州の列強に引けを取らないスタジアムを日本のサッカー界は備えている。
全90人の外国人選手の中でブラジル人選手が52人も在籍している。円安や景気の悪化が徐々に進み日本在住のブラジル人が減ってきている中でのこの極端に高いブラジル人偏重の傾向は、もちろん特定の代理人の影響によるものである。他には韓国人選手が13人在籍しているが、ナイジェリア人、ニュージーランド人、デンマーク人、コロンビア人等Jリーガーの国籍は多岐に渡る。最近は浦和レッズの様にブラジル人路線から北欧の実力者を呼び寄せる路線に転換したクラブも現れている。キャスパー・ユンカーが来日直後にゴールを量産したりアレクサンダー・ショルツが最後尾のスタメンに定着したりと彼らは確かな効果を上げている。監督の国籍もセルビア人、スイス人、スペイン人、オーストラリア人と多彩であり、これも世界的に珍しい特徴である。
2021年シーズンのJ1は川崎フロンターレが連覇を果たした一方で、天皇杯は苦しみながらも浦和レッズが優勝を成し遂げた。この2チームとJ1準優勝の横浜F・マリノスが、そしてプレーオフを勝ち上がったJ1の3位のヴィッセル神戸が2022年シーズンのACLグループステージに名乗りを上げる。このACLはコロナ禍の影響で2020年シーズンから中立地での短期集中開催になったりノックアウトステージでの試合数が削減されたりと特別ルールで実施されてきた。2021年シーズンでは日本以上に極端なコロナ政策のために豪州勢が参戦できなかった影響でプレーオフ枠だったセレッソ大阪がプレーオフを実施せずに参戦できた。このチームと川崎フロンターレ、ガンバ大阪、名古屋グランパスが日本勢として参戦したが、名古屋グランパスの8強進出がこのシーズンの日本勢の最高戦績だった。アジアを2度制覇している浦和レッズが参戦する2022年シーズンのACLでは期待が高まっている。
誰にも咎められる事なくチャントを歌い、外国人サポーターを含める誰もがスタジアムに行ける最高の週末が1日でと早く戻る様に願っている。

DAZN

◆最終更新日時
2022/3/16

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