エクアドルのサッカーリーグのまとめ
エクアドルのサッカーリーグについてまとめてみました。
◆公式サイト
https://www.ligapro.ec
◆連盟
南米サッカー連盟(CONMEBOL)
◆1部リーグ名称
エクアドル・セリエA(Ecuadorian Serie A/Serie A de Ecuador)
◆所属チーム数
16
◆試合形式
1年の前半と後半にシーズンを分け、各シーズンでは1回戦総当たりのリーグ戦を行う。両シーズンの優勝チームがホーム&アウェー方式の年間優勝決定戦に進出。
※年間試合数は30もしくは32
◆開催期間
2月中旬〜11月中旬
◆移籍期間
2022年シーズンは1/3〜3/25と6/21〜7/18
◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→総得点→アウェーゴール数→直接対決戦績→抽選
◆コパ・リベルタドーレス枠
2.375(エクアドル・セリエAの各シーズンの優勝チームがグループステージから、年間通算勝ち点の上記以外の最上位のチームが予選2回戦から、その次点のチームが予選1回戦から参戦)
※エクアドル・セリエA年間通算勝ち点での次点3チームとコパ・エクアドルの優勝チームはコパ・スダメリカーナのファーストステージから参戦
◆2部リーグ(エクアドル・セリエB/Ecuadorian Serie B/Serie B de Ecuador)
10チームが所属。1年の前半と後半にシーズンを分け、各シーズンでは2回戦総当たりのリーグ戦を行う。
◆昇降格枠
2(エクアドル・セリエAの年間通算戦績の15、16位のチームが自動降格。エクアドル・セリエBの前後半の各シーズンの1位のチームが自動昇格)
◆それ以外の大会
◇コパ・エクアドル(Copa Ecuador/Copa Ecuador)
48チームのプロ、アマチュアチームが参戦するトーナメント方式の大会。基本的に一発勝負だが下部リーグが参戦するファースト・フェーズのみホーム&アウェー方式で行う。エクアドル・セリエA勢はラウンド32より参戦する。5月〜10月上旬まで開催。
◇スーペルコパ・エクアドル(Supercopa Ecuador/Supercopa de Ecuador)
エクアドル・セリエAとコパ・エクアドルの優勝同士が対戦する一発勝負の大会。
◆平均入場者数
不明
◆チーム名
ヌエべ・デ・オクトゥブレFC(9 de Octubre F.C./9 de Octubre Fútbol Club)
SDアウカス(S.D. Aucas/Sociedad Deportiva Aucas)
バルセロナSC(Barcelona S.C./Barcelona Sporting Club)
クンバヤFC(Cumbaya F.C./Cumbayá Fútbol Club)
デルフィンSC(Delfin S.C./Delfín Sporting Club)
デポルティーボ・クエンカ(C.D. Cuenca/Club Deportivo Cuenca)
CSエメレク(C.S. Emelec/Club Sport Emelec)
グアラセオSC(Gualaceo S.C./Gualaceo Sporting Club)
グアヤキル・シティFC(Guayaquil City F.C./Guayaquil City Fútbol Club)
インデペンディエンテ・デル・バジェ(C.S.D. Independiente del Valle/Independiente del Valle)
LDUキト(L.D.U. Quito/Liga Deportiva Universitaria de Quito)
CSDマカラ(C.S.D. Macara/Club Deportivo Macará)
ムシュク・ルナSC(Mushuc Runa S.C./Mushuc Runa Sporting Club)
オレンセSC(Orense S.C./Orense Sporting Club)
CDテクニコ・ウニベルシタリオ(C.D. Tecnico Universitario/Club Técnico Universitario)
CDウニベルシダド・カトリカ(C.D. Universidad Catolica del Ecuador/Club Deportivo de la Universidad Católica)
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◆最近の概要
新型コロナウイルスはアンデス山脈沿いのこの国のサッカー界をも悪影響を及ぼした。
2020年シーズンのエクアドル・セリエAは2月中旬に開幕してからは週1試合のペースで実施していた。前半シーズンの第5節を進めている最中の3月中旬にパンデミックが襲い掛かり、リーグ戦は中断を強いられた。再開に漕ぎ着けたのは5ヶ月後の8月中旬だったため、年内の12月下旬までに前後半のリーグ戦も年間優勝決定戦も含めた全日程を消化するために、週2試合の超過密日程が続いた。このため2019年シーズンに第1回大会が行われたコパ・エクアドルは2020年シーズンには開催できなかった。同大会は2021年シーズンも実施できず、本年2022年シーズンが3年ぶりのカップ戦となる。コロナ禍でカップ戦のない時期が続いたため2021年シーズンのスーペルコパ・エクアドルは6チーム参加の特別版となった。
エクアドル・セリエAを開催するスタジアムには沢山のサポーターを入れられるスタジアムが結構ある。中でも最も収容人数が多いのは国内最大の都市グアヤキルにある57,267人収容のエスタディオ・モヌメンタル・イシドロ・ロメロ・カルボであり、バルセロナSCがホームスタジアムとして使用している。サッカー好きが多い南米の中でもエクアドルからは特に強いサッカー熱を感じられる。エクアドル・セリエAに加盟している16チーム中11チームが首都キトやグアヤキル、アンバートといった都心部に存在している。この中でキトとアンバートは標高が2,000m台後半の高地にあり、気温が10℃という冷涼な環境だが空気が薄い。これに対しグアヤキルは沿岸部にあり標高が5mほどしかなく、「エクアドル」のいう名の如く赤道直下の場所なので選手は30℃前後の暑さの中で走り回る事になる。遠征時でのこの両極端ともいえる標高と気温への対応がチームを勝利に導けるか、そしてエクアドルのクラブチームでやっていけるかという鍵を握る。なお麻薬グループとの抗争のため国土北端のコロンビアとの国境沿いの治安が極悪である。当然ながらこうした場所に1部リーグのホームスタジアムはない。
エクアドルは経済的には決して豊かとは言えず、外国人選手は中南米の国籍の者ばかりである。中でもアルゼンチン人とウルグアイ人だけでエクアドル・セリエAのクラブに在籍する全外国人選手の半分以上を占めている。
2021年シーズンのエクアドル・セリエAはインデペンディエンテ・デル・バジェが年間優勝決定戦でCSエメレクを下した。こうしたクラブは最近のコパ・リベルタドーレスにちょくちょく顔を出している。中でも2021年シーズンのリベルタドーレスではバルセロナSCが準決勝に進出した。この様にエクアドルのクラブチームは南米2大巨頭のブラジル勢とアルゼンチン勢に割って入る力を持っている。
ぜひエクアドルのサッカー界は南米のサッカーを盛り上げていってほしい。
◆最終更新日時
2022/3/12
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