フィジーのサッカーリーグのまとめ

フィジーのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
なし

◆連盟
オセアニアサッカー連盟(OFC)

◆1部リーグ名称
フィジー・プレミアリーグ(Fiji Premier League)
※通称FPL

◆所属チーム数
10

◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※試合数18

◆開催期間
2月中旬〜

◆移籍期間
2022年シーズンは1/1〜12/31

◆順位決定方法
不明

◆OFCチャンピオンズリーグ枠
1(FPL優勝チーム、準優勝チームが予備予選に参戦)

◆2部リーグ(フィジー・シニアリーグ/Fiji Senior League)
ビティ・レブ島ゾーンとバトア・レブ島ゾーンの2グループに分けてリーグ戦を実施。ホーム&アウェー2回戦総当たり。
※通称FSL

◆昇降格枠
2(FPLの9位、10位のチームとFSLの各ゾーンの1位が自動昇降格)

◆それ以外の大会
◇バトル・オブ・ザ・ジァイアンツ(Battle of the Giants)
FPLのクラブが参戦するカップ戦の大会。2つのグループに分かれて1回戦総当たり方式のグループステージを行い、各グループ上位2チームずつが1発勝負のノックアウトステージに進出する。なお3位決定戦も実施する。2020年シーズンは8月上旬から8月中旬にかけて開催された。
◇インター・ディストリクト・チャンピオンシップ(Inter District Championship)
FPLのクラブが参戦するカップ戦の大会。2つのグループに分かれて1回戦総当たり方式のグループステージを行い、各グループ上位2チームずつが1発勝負のノックアウトステージに進出する。なお3位決定戦も実施する。2020年シーズンは10月上旬から10月中旬にかけて開催された。
◇フィジーFAカップ(Fiji FA Cup)
FPLのクラブが参戦するカップ戦の大会。2つのグループに分かれて1回戦総当たり方式のグループステージを行い、各グループ上位2チームずつが1発勝負のノックアウトステージに進出する。なお3位決定戦も実施する。2020年シーズンは11月下旬から12月上旬にかけて開催された。
◇チャンピオン対チャンピオン(Champion vs Champion)
FPL優勝チームとカップのどれか1つの優勝チームが闘う大会。ホーム&アウェー方式で行われる。FPLの開幕直前に実施。

◆平均入場者数
不明

◆チーム名
バFC(Ba F.C.)
ラバサFC(Labasa F.C.)
ラウトカFC(Lautoka F.C.)
ナディFC(Nadi F.C.)
ナドロガFC(Nadroga F.C.)
ナシヌーFC(Nasinu F.C.)
ナブアFC(Navua F.C.)
レワFC(Rewa F.C.)
スバFC(Suva F.C.)
タイレブ・ナイタシリFC(Tailevu Naitasiri F.C.)

◆最近の概要
新型コロナウイルスはオセアニアの島国にも容赦なく牙を剥いた。
1月に始まり9月に終わるのが基本パターンであるFPLだが、2月上旬に開幕した2020年シーズンのこの大会はパンデミックのために3月上旬から7月中旬にかけて中断を強いられた。このシーズンは11月上旬に全日程の消化に成功したものの、翌2021年シーズンではFPL勢全チームが出場するカップ戦は実施されなかった。
FPLはわずか20試合足らずでシーズンが終わる短いリーグである。フィジーのサッカー界にはFPLの他にスーパーカップ(チャンピオン対チャンピオン)と3つのカップ戦があるが、3つとも出場チームも大会方式も同じで、週2試合のペースで2週間程度で大会を終える共通した特徴がある。ビティ・レブ島とバトア・レブ島の2つの島で事実上成り立っているこの国でカップ戦を開くには、超短期集中開催にするのが最善の方法なのだろう。FPLを実施するスタジアムは収容人数が10,000人前後のものが大半であり、最も多くの人を収容できるスタジアムでもラウトカFCのホームスタジアムである18,000人収容のチャーチル・パークになる。オセアニアの島国らしく牧歌的な雰囲気の所が多い。
農業、衣料、観光で産業が成り立っているフィジーではサッカーはどうしても脇役になる。FPLの公式サイトが無いのはもちろん、加盟クラブの現所属選手を把握するのも困難を極める。過去にはバヌアツ人やソロモン諸島人がこのリーグに在籍した事があるものの、FPLは他に職を持つ選手ばかりが集うアマチュアリーグである故に、自国籍選手ばかりが集う傾向が見て取れる。
2021年シーズンのFPLは14試合の全日程の終了に成功し、ラウトカFCが優勝を果たした。ただしこうした国内リーグ上位のクラブチームが活躍する舞台のはずの国際大会に関しては、OFCチャンピオンズリーグが2020年シーズンのグループステージを終了したのを最後に実施されていない。2021年シーズンは1試合も行われず、2022年シーズンも中止が濃厚だ。もちろんコロナ禍が原因である。他大陸では実施できているクラブチームの国際大会をオセアニアでは実施できないのは、伝染病にもろい島国が集まる地域の宿命なのだろう。
2022年シーズンからFPLはそれまでの8チームから10チームに拡大している。小さな島国でもサッカーで人々が楽しめる日が続くのを願っている。

◆最終更新日時
2022/3/7

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