ボリビアのサッカーリーグのまとめ

ボリビアのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
http://fbf.com.bo/campeonatos/division_profesional/3

◆連盟
南米サッカー連盟(CONMEBOL)

◆1部リーグ名称
リーガ・デ・フットボル・プロフェシオナル・ボリビアーノ(Bolivian Primera División/Primera División de Bolivia)

◆所属チーム数
16

◆試合形式
1年を前期(アペルトゥーラ/Torneo Apertura/Torneo Apertura)と後期(クラウスーラ/Torneo Clausura/Torneo Clausura)で分ける2シーズン制を採用。どちらの大会もまず2回戦総当たり方式のリーグ戦からなるレギュラーシーズンを実施。各グループの上位4チーム同士がトーナメント方式のプレーオフを行う。準々決勝と準決勝はホーム&アウェーで、決勝は1発勝負。
※年間試合数60〜70

◆開催期間
2月上旬〜11月上旬

◆移籍期間
2022年シーズンは1/4〜3/28と6/8〜7/6

◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→総得点→アウェーゴール数→抽選

◆コパ・リベルタドーレス枠
2.375(リーガ・デ・フットボル・プロフェシオナル・ボリビアーノの各シーズンの優勝チームがグループステージから、クラウスーラの準優勝のチームが予選2回戦から、上記以外で年間通算戦績で最も勝ち点が高いチームが予選1回戦から参戦)
※コパ・ボリビアの優勝チームおよびアペルトゥーラの準優勝チーム、上記以外でリーガ・デ・フットボル・プロフェシオナル・ボリビアーノで最も勝ち点が高い2チームはコパ・スダメリカーナのファーストステージから参戦

◆2部リーグ(シモン・ボリバル・ナシオナルB/Copa Simon Bolivar/Simón Bolívar Nacional B)
35チームが参加。9つのグループに分かれた2回戦総当たり方式のファーストステージを経て18チームが参戦するセカンドステージ、12チームが参戦するサードステージ、8チームが参戦するプレーオフを実施する。セカンドステージ以降は全てホーム&アウェー方式のトーナメント戦。

◆昇降格枠
1.5±0.5
※リーガ・デ・フットボル・プロフェシオナル・ボリビアーノの15位のチームが昇降格プレーオフに回り、16位のチームが自動降格。シモン・ボリバル・ナシオナルBの優勝チームが自動昇格。準優勝チームは昇降格プレーオフに回る。

◆それ以外の大会
◇コパ・ボリビア(Copa Bolivia/Copa Bolivia)
リーガ・デ・フットボル・プロフェシオナル・ボリビアーノ等の72チームが参戦するトーナメント方式の大会。ラウンド32から準決勝まではホーム&アウェー方式で、それ以外は一発勝負。リーガ・デ・フットボル・プロフェシオナル・ボリビアーノ勢はラウンド32より参戦する。3月中旬から11月上旬にかけて実施予定。

◆平均入場者数
不明

◆チーム名
クラブ・オールウェイズ・レディー(Club Always Ready/Club Always Ready)ーグループBに所属
クラブ・アトレティコ・パルマフロール(Club Atletico Palmaflor/Club Atlético Palmaflor)ーグループAに所属
クラブ・アウロラ(Club Aurora/Club Aurora)ーグループAに所属
クラブ・ブルーミング(Club Blooming/Club Blooming)ーグループBに所属
クラブ・ボリバル(Club Bolivar/Club Bolívar)ーグループBに所属
CDグァビラ(Club Deportivo Guabira/Club Deportivo Guabirá)ーグループAに所属
クラブ・インデペンディエンテ・ペトロレロ(Club Independiente Petrolero/Club Independiente Petrolero)ーグループBに所属
クラブ・ホルヘ・ウィルステルマン(C.D. Jorge Wilstermann/Club Deportivo Jorge Wilstermann)ーグループBに所属
ナシオナル・ポトシ(Nacional Potosi/Club Atlético Nacional Potosí)ーグループAに所属
オリエンテ・ペトロレロ(Oriente Petrolero/Club Deportivo Oriente Petrolero)ーグループAに所属
レアル・サンタ・クルス(Real Santa Cruz/Club Real Santa Cruz)ーグループAに所属
CDレアル・トマジャポ(C.D. Real Tomayapo/Club Deportivo Real Tomayapo)ーグループBに所属
ロイヤル・パリFC(Royal Pari F.C./Royal Pari Fútbol Club)ーグループBに所属
ザ・ストロンゲスト(The Strongest/Club The Strongest)ーグループAに所属
ウニベルシタリオ・デ・スクレ(Universitario de Sucre/Universitario de Sucre)ーグループAに所属
FCウニベルシタリオ・デ・ビント(F.C. Universitario de Vinto/Fútbol Club Universitario)ーグループBに所属

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◆最近の概要
新型コロナウイルスは南米の空気の薄いこの国でも暴れ回っていた。
元々はグループ分けをしていない1ステージ制のシンプルな大会方式のリーガ・デ・フットボル・プロフェシオナル・ボリビアーノは14チーム構成だった。1年中実施していて長いオフがないのが基本パターンのこのリーグは、2020年シーズンではパンデミックのため第12節が終わった3月中旬から中断を強いられた。未知のウイルスへの対応に加え新型コロナウイルスでFBF(ボリビアサッカー連盟)会長セサール・サリナスの新型コロナウイルスが7月中旬に亡くなったため、ボリビアのサッカー界は大混乱に陥り11月下旬まで再開という、8ヶ月もの長期間の中断に陥った。結局前期リーグのアペルトゥーラの閉幕は年が変わった2021年の1月上旬にまでずれ込んでしまったため、クラウスーラは実施されず降格チームが発生しなかった。このため2021年シーズンは2チーム増えた16チームで1部リーグを構成する事になり、アペルトゥーラは3月上旬に開幕した。このシーズンも5月中旬から7月上旬までの長期のロックダウンによるものを含む数度の中断があり、閉幕は12月中旬になった。この年もアペルトゥーラのみの実施だった。
リーガ・デ・フットボル・プロフェシオナル・ボリビアーノの加盟クラブの本拠地は割と標高低めの熱帯雨林の北部ではなく、標高2,000〜4,000mの南部に偏って存在している。中でも事実上の首都ラパスにあるクラブ・ボリバルとザ・ストロンゲストのホームスタジアムであるエスタディオ・エルナンド・シレスの標高は3,577mであり、ボリビア代表がブラジル代表を破ったスタジアムで知られる。42,000人というこのリーグで最も多くのサポーターを収容できるこのスタジアムはその標高の高さでアウェーチームを苦しめてきた事で知られ、代表チームは数時間前に現地入りし酸素マスクを装着する選手もいるほどだった。このためFIFAは高地試合の拒否の規制を敷いた事がある(現在は撤廃)。
東京都ほどの人口のボリビアの1部リーグでは国際化が進んでいて、指揮官も外国人が多い。リーガ・デ・フットボル・プロフェシオナル・ボリビアーノではどのクラブにも複数の外国人選手が在籍している。スペイン人やハイチ人、レソト人といった他大陸の国籍を持つ選手の参戦も目立つ。なおこのリーグでは40人も在籍しているアルゼンチン人選手が一大勢力を成しているが、ブラジル人やパラグアイ人、コロンビア人、ウルグアイ人といった他の南米の選手も10人を超えた人数がいて、人種のるつぼと化している。
ボリビアのサッカー界ではここしばらくカップ戦の開催が無かったが、2022年シーズンに6年ぶりにコパ・ボリビアの開催が決まった。前年2021年シーズンのリーガ・デ・フットボル・プロフェシオナル・ボリビアーノではクラブ・オールウェイズ・レディーが優勝したが、同じシーズンのコパ・リベルタドーレスではクラブ・オールウェイズ・レディーもザ・ストロンゲストもグループステージ敗退に追い込まれた。「ホームの標高が高い」というアドバンテージだけでは乗り切れないのは代表チームもクラブチームも同じ様である。
元大統領のエボ・モラレスは標高6,500m以上あるサハマ山の頂上でサッカーボールをリフティングしてFIFAの高地試合規制に抗議した。この国の選手にはたとえ標高が高くてもサッカーができる事をこれからも示す事を願っている。

◆最終更新日時
2022/2/27

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