パナマのサッカーリーグのまとめ

パナマのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
https://lpf.com.pa

◆連盟
北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)

◆1部リーグ名称
リーガ・パナメーニャ(Liga Panamena de Futbol/Primera División de Panamá)

◆所属チーム数
12

◆試合形式
1年を前期(アペルトゥーラ/Torneo Apertura/Torneo Apertura)と後期(クラウスーラ/Torneo Clausura/Torneo Clausura)で分ける2シーズン制を採用。どちらの大会も6チームずつの東西2グループに分かれて各チーム毎に16試合(同じグループ内での2回戦総当たり方式+異なるグループ同士の1回戦総当たり方式)のリーグ戦からなるレギュラーシーズンを実施。各グループの上位3チーム同士がトーナメント方式のプレーオフを行う。準々決勝と決勝は1発勝負であり、各グループの1位のチームが参戦し始める準決勝はホーム&アウェー。
※年間試合数32〜40

◆開催期間
アペルトゥーラは2月上旬〜6月上旬

◆移籍期間
2022年シーズンは前年12/27〜3/18と6/20〜7/20

◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→総得点

◆CONCACAFチャンピオンズリーグ枠
0
※アペルトゥーラ、クラウスーラの優勝チームはCONCACAFリーグのラウンド16に、アペルトゥーラ、クラウスーラの準優勝チームで直近1年間の通算戦績が良い方のチームはCONCACAFリーグの予選に参戦

◆2部リーグ(リーガPROM/Segunda Division de Panama/Liga de Ascenso de Panamá)
24チームが所属。アペルトゥーラとクラウスーラが有る。東西2つのグループに分かれ、その中で更に南北2グループずつに分かれててリーガ・パナメーニャ同様に16試合ずつ闘い、各グループ2位以上のチームで優勝を争う。各シーズンの優勝チーム同士で昇格決定戦を実施する。

◆昇降格枠
1(リーガ・パナメーニャの年間勝ち点が12位のチームが自動降格。リーガPROMの昇格決定戦の勝者が自動昇格)

◆それ以外の大会
なし

◆平均入場者数
不明

◆チーム名
アリアンサFC(Alianza F.C./Alianza Fútbol Club)ー東地区に所属
アトレティコ・チリキ(Atletico Chiriqui/Atlético Chiriquí)ー西地区に所属
CDアラベ・ウニド(C.D. Arabe Unido/Club Deportivo Árabe Unido)ー東地区に所属
CAインデペンディエンテ・デ・ラ・チョレラ(C.A. Independiente de la Chorrera/Club Atlético Independiente de la Chorrera)ー西地区に所属
エレーラFC(Herrera F.C./Herrera Fútbol Club)ー西地区に所属
CDプラサ・アマドール(C.D. Plaza Amador/Club Deportivo Plaza Amador)ー東地区に所属
CDデル・エステ(Club Deportivo del Este/Club Deportivo del Este)ー東地区に所属
サン・フランシスコFC(San Francisco F.C./San Francisco Fútbol Club)ー西地区に所属
スポルティング・サン・ミゲリート(Sporting San Miguelit/Sporting San Miguelito)ー東地区に所属
タウロFC(Tauro F.C./Tauro Fútbol Club)ー東地区に所属
ウニオン・デポルティーボ・ウニベルシタリオ(Union Deportivo Universitario/Club Deportivo Universitario)ー西地区に所属
べラグアス・ユナイテッドFC(Veraguas United F.C./Veraguas United Fútbol Club)ー西地区に所属

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◆最近の概要
新型コロナウイルスは船便の交通の要である中米のこの国のサッカー界をも麻痺させた。
元々は10チーム構成でグループ分けをせず、2回戦総当たりの、つまり18試合の約4ヶ月間の各シーズンを1年に2度行っていたリーガ・パナメーニャの2020年シーズンのアペルトゥーラは1月下旬に開幕したが、3月に入りパンデミックの影響でパナマ政府と保健省が全ての娯楽活動の閉鎖と全国の授業の停止を宣言し、夜間外出禁止令が発令された。これを受けて8試合終了時点の3月中旬にリーグが中断即打ち切りとなり、このシーズンのチャンピオンは存在しない事になった。それから7ヶ月後の10月下旬ににようやく選手は2020年シーズンのクラウスーラとして開幕を迎えた。このシーズンのみ1回戦総当たり方式で試合数を半減させて12月中旬に閉幕させる方式を採用してスケジュールの遅れを取り戻した。そして翌シーズンの2021年シーズンのアペルトゥーラから12チームに増え、6チームずつの東西2グループに分割する現在の方式になった。
リーガ・パナメーニャを開催するスタジアムの中で最も多くのサポーターを入れられるのは首都パナマ市に存在するアリアンサFCとタウロFCのホームスタジアムである収容人員45,000人のエスタディオ・ロンメル・フェルナンデスだが、他のホームスタジアムは収容人員が5,000人を切る簡素な作りの所ばかりである。ただ中米に位置する国柄のせいか野球の文化が根強く、稀にパナマの国立スタジアムである「野球場」のロッド・カルー・スタジアム(収容人員27,000人)で公式戦が開催される事がある。東西に細長い国土を縦断するパナマ運河があるパナマの経済は全体としては決して貧しくないが、貧富の差が極端に激しい。特にコロンビアに近い国土の東側は麻薬グループが跋扈している。こういった危険な地域には公式戦に参戦する様なクラブはない。
リーガ・パナメーニャ加盟クラブに所属する外国人選手全員が中南米の国籍を持っている。特に隣国であるコロンビア人が18人と極端に多く、全外国人選手の半数以上を占めている。他にはブラジル人選手とアルゼンチン人選手が4人ずつといった塩梅だ。なおホームスタジアムの収容人員が1,000人以下の入場料収入が少ないクラブは自国籍選手だけでリーグを闘っている。
2021年シーズンのリーガ・パナメーニャはCDプラサ・アマドール(アペルトゥーラ)、タウロFC(クラウスーラ)が優勝を飾った。このリーグは特定の絶対王者がタイトルを独占するのではなく、Jリーグの様に割と色んなクラブが王者になる大会である。
パナマのサッカーが盛り上がる様に願っている。

◆最終更新日時
2022/2/22

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