ウルグアイのサッカーリーグのまとめ
ウルグアイのサッカーリーグについてまとめてみました。
◆公式サイト
https://www.auf.org.uy
◆連盟
南米サッカー連盟(CONMEBOL)
◆1部リーグ名称
ウルグアイ・プリメーラ・ディビシオン(Uruguayan Primera Division/Primera División de Uruguay)
◆所属チーム数
16
◆試合形式
1年を前期(アペルトゥーラ/Torneo Apertura/Torneo Apertura)と後期(クラウスーラ/Torneo Clausura/Torneo Clausura)で分ける2シーズン制を採用。アペルトゥーラとクラウスーラは別個の大会ではあるが、チャンピオンシップ・プレーオフで各期の覇者と年間通算戦績の最上位のチームが闘って年間王者を決める。各ステージは1回戦総当たりのリーグ戦。
※年間試合数30〜32
◆開催期間
2月上旬〜11月
◆移籍期間
2022年シーズンは1/10〜4/1と6/16〜7/15
◆順位決定方法
勝ち点→プレーオフ(最も勝ち点の多いチームが2つある場合のみ)または得失点差(最も勝ち点の多いチームが3つ以上の場合のみ)→総得点→直接対決戦績→抽選→プレーオフ(決着のつかないチームが2つある場合のみ)
◆コパ・リベルタドーレス枠
2.375(ウルグアイ・プリメーラ・ディビシオンの年間通算戦績の1位、2位チームがグループステージから、3位のチームが予選2回戦から、4位のチームが予選1回戦から参戦)
※ウルグアイ・プリメーラ・ディビシオンでのその次点4チームはコパ・スダメリカーナのファーストステージから参戦
◆2部リーグ(ウルグアイ・セグンダ・ディビシオン・プロフェシオナル/Uruguayan Segunda Division/Segunda División Profesional de Uruguay)
12チームが所属。2022年シーズンは2つのグループに分けてリーグ戦を行い、各グループの首位のチーム同士で優勝決定戦を行う。これ以上の具体的な詳細は不明。
◆昇降格枠
3
※ウルグアイ・プリメーラ・ディビシオンでの直近2年間のプロメディオ(勝ち点÷試合数)の14〜16位のチームが自動降格。昇格チームの決定方法は不明。
◆それ以外の大会
◇ウルグアイ・トルネオ・インテルメディオ(Uruguayan Torneo Intermedio/Torneo Intermedio de Uruguay)
アペルトゥーラとクラウスーラの合間に行われる大会。ウルグアイ・プリメーラ・ディビシオンの参加チームを2つのグループに分けて、それぞれのグループで1回戦総当たり方式のリーグ戦を行い、そこでの1位のチーム同士で一発勝負の優勝決定戦を行う。なおグループ分けは直前のアペルトゥーラでの順位が奇数のグループと偶数のグループに分ける。
◇スーペルコパ・ウルグアージャ(Supercopa Uruguaya/Supercopa Uruguaya)
ウルグアイ・プリメーラ・ディビシオンとウルグアイ・トルネオ・インテルメディオの優勝チーム同士が対戦する1発勝負の大会。
◆平均入場者数
不明
◆チーム名
アルビオンFC(Albion F.C./Albion Football Club)
ボストン・リーベル(Boston River/Club Atlético Boston River)
クラブ・スポルティーボ・セリート(Club Sportivo Cerrito/Club Sportivo Cerrito)
セロ・ラルゴFC(Cerro Largo F.C./Cerro Largo Fútbol Club)
ダヌービオFC(Danubio F.C./Danubio Fútbol Club)
デフェンソール・スポルティング(Defensor Sporting/Defensor Sporting Club)
デポルティーボ・マルドナド(Deportivo Maldonado/Deportivo Maldonado S.A.D.)
CAフェニックス(Centro Atletico Fenix/Centro Atlético Fénix)
リベルプールFC(Liverpool F.C./Liverpool Fútbol Club)
モンテビデオ・シティ・トルケ(Montevideo City Torque/Montevideo City Torque)
モンテビデオ・ワンダラーズFC(Montevideo Wanderers F.C./Montevideo Wanderers Fútbol Club)
クラブ・ナシオナル・デ・フットボール(Club Nacional de Football/Club Nacional de Football)
CAペニャロール(Penarol/Club Atlético Peñarol)
クラブ・プラサ・デ・デポルテス・コロニア(Club Plaza Colonia de Deportes/Club Plaza Colonia de Deportes)
CAレンティスタス(C.A. Rentistas/Club Atlético Rentistas)
CAリーベル・プレート(Club Atletico River Plate/Club Atlético River Plate)
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◆最近の概要
世界中で暴れ回ってきた新型コロナウイルスはサッカーワールドカップを始めた南米のこの国も混乱に陥れた。
2月頃に開幕し12月頃に閉幕するのが基本であるウルグアイ・プリメーラ・ディビシオンの2020年シーズンは例年通り2月中旬に始まったが、パンデミックのため開幕直後の3月中旬から8月上旬まで中断を強いられた。中断期間が長期間だったにもかかわらずその後にウルグアイ・トルネオ・インテルメディオやクラウスーラも続けて行い、しかも大会方式を変更・短縮せず通常通りに行ったのでシーズンが終わったのは翌2021年の4月上旬だった。そしてほとんどオフシーズンが無いままに翌2021年シーズンのアペルトゥーラが開幕した。例年より3ヶ月もの遅れを取り戻すため、このシーズンはウルグアイ・トルネオ・インテルメディオの中止に踏み切った。その甲斐あってか12月上旬に無事クラウスーラの全日程を終えられた。ちなみに2022年シーズンのスーペルコパ・ウルグアージャは各シーズンの優勝チーム同士で対戦するという変則的な取り決めになった。
ウルグアイの国民の4割が首都モンテビデオに居住している事情を受けてか、ウルグアイ・プリメーラ・ディビシオン加盟16クラブ中モンテビデオにホームスタジアムを構えるクラブは実に11に昇る。その中には大箱のスタジアムもいくつか有るが、収容人数が10,000人を切る様な小規模のスタジアムも多い。このリーグを実施する上で最も多くのサポーターを入れられるスタジアムはモンテビデオにある収容人数60,235人のエスタディオ・センテナリオ(モンテビデオ・シティ・トルケのホームスタジアム)になる。そして他の多くの国や地域にある天皇杯の様なカップ戦がないのもウルグアイのサッカー界の特徴である。それに変わるものとしてアペルトゥーラとクラウスーラの合間に短期決戦のリーグ戦の大会であるウルグアイ・トルネオ・インテルメディオを開催している。
国土の狭いウルグアイはこれまで数多くの移民や難民を受け入れてきた。そのせいかウルグアイ・プリメーラ・ディビシオンは南米人選手のみならずセネガル人選手やアルジェリア人選手も押し寄せる国際色豊かなリーグになっている。国の比較的豊かな経済状況もリーグの活況を支えている。外国人選手の内訳としては隣国の大国であるアルゼンチン人が19人と最も多い。次いでコロンビア人(6人)、ブラジル人(4人)、チリ人(3人)等である。
2021年シーズンのコパ・リベルタドーレスにCAレンティスタスとクラブ・ナシオナル・デ・フットボールがグループステージから参戦したが、両者ともこのステージを越えられなかった。このシーズンのウルグアイ・プリメーラ・ディビシオンを制したクラブ・ナシオナル・デ・フットボールが改めて国際大会の舞台に挑みかかるが、昨シーズンのリベンジを果たせるか。
ルイス・スアレス(現アトレティコ・マドリード)はクラブ・ナシオナル・デ・フットボールでの、エディンソン・カバーニ(現マンチェスター・ユナイテッドFC)はダヌービオFCでのプレー経験がある。アルゼンチンとブラジルに挟まれた国土の狭い国でありながは数々のタレントをウルグアイのサッカー界は産み出してきた。この国のサッカーの未来が明るい事を願う。
◆最終更新日時
2022/2/18
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