パラグアイのサッカーリーグのまとめ
パラグアイのサッカーリーグについてまとめてみました。
◆公式サイト
https://www.apf.org.py
◆連盟
南米サッカー連盟(CONMEBOL)
◆1部リーグ名称
リーガ・パラグアージャ・プリメーラ・ディビシオン(Paraguayan Primera Division/Primera División de Paraguay)
◆所属チーム数
12
◆試合形式
1年を前期(アペルトゥーラ/Torneo Apertura/Torneo Apertura)と後期(クラウスーラ/Torneo Clausura/Torneo Clausura)で分ける2シーズン制を採用。アペルトゥーラとクラウスーラは別個の大会で、年間優勝チームを決めない。各シーズンは2回戦総当たりのリーグ戦。
※年間試合数44
◆開催期間
2月上旬〜11月中旬
◆移籍期間
2022年シーズンは1/10〜4/1と7/1〜7/29
◆順位決定方法
勝ち点→プレーオフ(シーズン優勝チームを決める場合のみ)→得失点差→総得点→アウェーゴール数→抽選
◆コパ・リベルタドーレス枠
2.375(アペルトゥーラとクラウスーラの優勝チームがグループステージから、それ以外のチームで年間通算戦績の最上位のチームが予選2回戦から、その次点のチームが予選1回戦から参戦)
※リーガ・パラグアージャ・プリメーラ・ディビシオンでのその次点3チームとコパ・パラグアイの優勝チームはコパ・スダメリカーナのファーストステージから参戦
◆2部リーグ(パラグアージャン・ディビシオン・インテルメディア/Paraguayan División Intermedia/Segunda División de Paraguay)
16チームが所属。2回戦総当たりのリーグ戦。
◆昇降格枠
2
※リーガ・パラグアージャ・プリメーラ・ディビシオンでの直近3年間のプロメディオ(勝ち点÷試合数)の11位、12位のチームが自動降格。パラグアージャン・ディビシオン・インテルメディアでの1位、2位のチームが自動昇格。
◆それ以外の大会
◇コパ・パラグアイ(Copa Paraguay/Copa Paraguay)
64チームの全国リーグと地域リーグ所属クラブが参戦する一発勝負のトーナメント方式の大会。リーガ・パラグアージャ勢は1回戦(ラウンド64)より参戦する。なお3位決定戦も実施する。2021年シーズンは7月下旬から12月上旬にかけて開催された。
◆平均入場者数
不明
◆チーム名
ドセ・デ・オクトゥブレ(12 de Octubre Football Club/12 de Octubre Football Club)
セロ・ポルテーニョ(Cerro Porteno/Club Cerro Porteño)
クラブ・ヘネラル・カバジェロ(Club General Caballero/Club General Caballero)
グアイレーニャFC(Guairena F.C./Guaireña Fútbol Club)
クラブ・グアラニー(Club Guarani/Club Guaraní)
クラブ・リベルタ(Club Libertad/Club Libertad)
クラブ・ナシオナル(Club Nacional/Club Nacional)
オリンピア・アスンシオン(Club Olimpia/Club Olimpia)
レシステンシアSC(Resistencia S.C./Resistencia Sport Club)
クラブ・ソル・デ・アメリカ(Club Sol de America/Club Sol de América)
スポルティボ・アメリアーノ(Sportivo Ameliano/Club Sportivo Ameliano)
タクアリー(Tacuary/Tacuary Football Club)
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◆最近の概要
新型コロナウイルスは南米大陸の中央に位置するこの国のサッカー界の歩みを遅らせた。
2月頃に開幕し12月頃に閉幕するのがリーガ・パラグアージャ・プリメーラ・ディビシオンの基本パターンである。2020年シーズンは1月中旬という例年より少し早めの開幕だったが、パンデミックの煽りを受け3月上旬のアペルトゥーラ第8節をもって中断期間に入った。リーグ再開に漕ぎ着けたのが7月下旬であり、中断期間が長期間に及んでいたためクラウスーラの大会方式を変更して試合数を削減した。1回戦総当たりのリーグ戦での上位8チームが1発勝負のトーナメント方式のプレーオフに臨む大会方式が組まれたが、この変速型クラウスーラではレギュラーステージ1位のドセ・デ・オクトゥブレがプレーオフでまさかの初戦敗退を喫し、レギュラーステージ6位のオリンピア・アスンシオンがクラウスーラ優勝を果たすという、単純な1シーズン制のJリーグを見慣れた者からすればいささか不条理とも思える結果になった。こうしてなんとか年内の12月下旬に2020年シーズンは閉幕した。ちなみにこのシーズンのコパ・パラグアイはコロナ禍のため一旦無期限の延期になったが、結局日程の目処がつかず開催されなかった。ただし翌2021年シーズン以降はリーグ戦、カップ戦とも通常運転で開催された。
パラグアイは人口のほとんどが国土の東部に住んでいる。当然ながらリーガ・パラグアージャ・プリメーラ・ディビシオンの加盟クラブの全ホームスタジアムが東部に存在している。中でも加盟クラブの3分の2にあたる8チームが首都アスンシオンを本拠地としている。この様に活動地域が極端に偏ったリーグではあるが、スタジアムの収容人数は大小バラエティーに富んでいる。1部リーグを行うと言うのに収容人数が1,000人を切っているスタジアムもあれば、45,000人も収容が利くエスタディオ・ヘネラル・パブロ・ロハス(セロ・ポルテーニョのホームスタジアム)の様な大箱もある。
パラグアイは貧富の差が極端に激しいという社会問題を抱えている。こういう背景にあるリーガ・パラグアージャ・プリメーラ・ディビシオンのクラブの外国人選手は、必然的に近場の国から調達する。中でも隣国の国籍であるアルゼンチン人の選手は1部リーグ全体で30人以上にも昇る。その構図に10人強のウルグアイ人選手が割って入っている。全外国人選手が中南米の国籍を持っている。
2021年シーズンのコパ・リベルタドーレスではシーズン優勝クラブであるセロ・ポルテーニョとオリンピア・アスンシオンが両方共にグループステージを突破した。特にオリンピア・アスンシオンは準々決勝進出という快挙を遂げている。このクラブはどうやら一発勝負に強い体質の様である。
2021年シーズンのリーガ・パラグアージャ・プリメーラ・ディビシオンの優勝チームはクラブ・リベルタ(アペルトゥーラ)、セロ・ポルテーニョ(クラウスーラ)だが、これらのクラブの国際大会への挑戦が楽しみである。
今も街中で溢れているであろうストリートチルドレンがサッカーで空腹を忘れられているのを、そしていつかサッカーで貧困から抜け出せる日が来るのを願っている。
◆最終更新日時
2022/2/15
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