バングラデシュのサッカーリーグのまとめ
バングラデシュのサッカーリーグについてまとめてみました。
◆公式サイト
http://www.bff.com.bd
◆連盟
アジアサッカー連盟(AFC)
◆1部リーグ名称
バングラデシュ・プレミアリーグ(Bangladesh Premier League/বাংলাদেশ প্রিমিয়ার লীগ)
※通称BPL
◆所属チーム数
12
◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※試合数22
◆開催期間
2月上旬〜
◆移籍期間
2021-2022年シーズンは10/1〜11/25と5/1〜5/10
◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→総得点
◆ACL枠
0.25(バングラデシュ・プレミアリーグの優勝チームが予備予選に参戦)
※バングラデシュ・フェデレーション・カップの優勝チームはAFCカップのグループステージに参戦。BPLの準優勝チームにもAFCカップ参戦の可能性あり
◆2部リーグ(バングラデシュ・チャンピオンシップ・リーグ/Bangladesh Championship League/বাংলাদেশ চ্যাম্পিয়নশিপ লীগ)
12チームが所属。ホーム&アウェー2回戦総当たり。
※通称BCL
◆昇降格枠
降格枠は2。昇格枠は1(BPLの11位、12位のチームとBCLの1位のチームが自動昇降格)
◆それ以外の大会
◇バングラデシュ・フェデレーション・カップ(Bangladesh Federation Cup/ফেডারেশন কাপ)
BPL所属の12チームが参戦する大会。4つのグループに分けて行うグループステージと、その各グループの戦績上位2チームずつが進出する一発勝負のトーナメント方式ノックアウトステージに分けられる。2021-2022年シーズンは12月下旬から1月上旬に掛けて行われた。
◇インデペンデンス・カップ(Independence Cup /বাংলাদেশ স্বাধীনতা কাপ)
BPL所属チームに加え陸海空のそれぞれの軍隊チームの計15チームが参戦する大会。大会方式はバングラデシュ・フェデレーション・カップと同様。2021-2022年シーズンは11月下旬から12月中旬にかけて行われた。
◆平均入場者数
不明
◆チーム名
バングラデシュ・ポリスFC(Bangladesh Police FC/বাংলাদেশ পুলিশ ফুটবল ক্লাব)
バシュンダラ・キングス(Bashundhara Kings/বসুন্ধরা কিংস)
チッタゴン・アバハニ・リミテッド(Chittagong Abahani Limited/আবাহনী লিমিটেড)
FCゴア(FC Goa/एफसी गोवा)
アバハニ・リミテッド・ダッカ(Abahani Limited Dhaka/আবাহনী লিমিটেড)
シェイク・ジャメル・ダンモンディ・クラブ)(Sheikh Jamal Dhanmondi Club/শেখ জামাল ধানমন্ডি ক্লাব)
ムクティジョダ・サングサッドKC(Muktijoddha Sangsad KC/মুক্তিযোদ্ধা সংসদ ক্রীড়া চক্র)
ラーマトガンジュMFS(Rahmatganj MFS/রহমতগঞ্জ এমএফএস)
サイフSC(Saif Sporting Club/সাইফ স্পোর্টিং ক্লাব)
シェイク・ラッセルKC(Sheikh Russel KC/শেখ রাসেল ক্রীড়া চক্র)
スワンディナタKS(Swadhinata KS/স্বাধীনতা ক্রীড়া সংঘ)
ウター・バリダラ・クラブ(Uttar Baridhara Club/উত্তর বারিধারা ক্লাব)
◆最近の概要
新型コロナウイルスはアジアの水郷地帯であるこの国のサッカー界も翻弄した。
バングラデシュのサッカーの大会はシーズンにより開幕や閉幕の時期の違いが非常に大きい中、2019-2020年シーズンのBPLは2020年の2月中旬に開幕した。ただしそのわずか1ヶ月後にパンデミックん受け、3月中旬に3月末までの中断を発表する事になった。その後5月中旬にこのシーズンのBPLの打ち切りを正式に決定した。5、6試合しか消化できなかった為、優勝チームも昇降格チームも発生しなかった。一方カップ戦に関してはバングラデシュ・フェデレーション・カップは開催時期が12月中旬から1月上旬だった為パンデミックによる打ち切りを免れた。ただしこのシーズンはインデペンデンス・カップは開催できなかった。BPLはリーグが中断してから10ヶ月後の1月中旬に2020-2021年シーズンとして開幕し、9月中旬に無事全日程が終了した。このシーズンではここ数年で急速に力を付けてきたバシュンダラ・キングスが2度目のリーグ優勝を遂げた。
バングラデシュが経済面で貧しい事実を否定できず、BPLには有限会社などの会社にちなんだチーム名が多い。2021-2022年シーズンのBPLではコロナ対策のためムンシュゴンジ・スタジアムとシャヒード・アーサン・ウラー・マスター・スタジアムの2ヶ所でしか公式戦を実施できない。これはサポーターの来場を困難にし、ただでさえ概ね厳しいクラブの懐事情をより圧迫させている事が予想できる。なおバングラデシュで最も愛されているスポーツはクリケットであり、バングラデシュにはクリケット対応のスタジアムがいくつか存在する。
BPLは全チームの外国人選手枠が埋まっているという世界的に珍しいリーグである。熱帯地方に位置する気候のせいかブラジル人選手の数が非常に多く、アフリカ人選手の数も多めだ。アフリカ人の中では特にナイジェリア人選手の数が目立つ。日本人選手についても大谷壮馬、三澤徹晃の2人が在籍している。この2人は共にモンゴルリーグでプレーした経験を持つが、彼らが現在所属しているムクティジョダ・サングサッドKCは2020-2021年シーズンの開幕直前にオーナーが権利を放棄した為、経営危機でBPLへの参戦が危ぶまれていた。この時に主将として任命されていた加藤友介はクラウドファンディングを含めた資金集めに奔走し、日系企業の金銭援助も受けた。その結果として資金集めは成功し、BPLに無事参加できた。こういう経緯でこのクラブは日系化が進んでいる。
良い意味でなりふり構わず動いて、この国のサッカー界が盛り上がる事を願っている。
◆最終更新日時
2022/2/6
◆こちらの記事もオススメ
インドのサッカーリーグのまとめ
ネパールのサッカーリーグのまとめ
日本のサッカーリーグのまとめ