コートジボワールのサッカーリーグのまとめ

コートジボワールのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
なし

◆連盟
アフリカサッカー連盟(CAF)

◆1部リーグ名称
コートジボワール・プレミア・ディビジョン(Ivory Coast Ligue 1/Championnat de Côte d’Ivoire de football Ligue 1)

◆所属チーム数
14

◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※試合数26

◆開催期間
11月下旬~

◆移籍期間
不明

◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→総得点

◆CAFチャンピオンズリーグ枠
0.25(コートジボワール・プレミア・ディビジョンの優勝チームは予選1回戦に参戦)
※コートジボワール・カップの優勝チームはCAFコンフェデレーションカップ予選1回戦に参戦

◆2部リーグ(コートジボワール・リーグ・ドゥ/Ivory Coast Ligue 2/Championnat de Côte d’Ivoire de football de deuxième division)
詳細不明

◆昇降格枠
降格枠は2(コートジボワール・プレミア・ディビジョンの13位、14位のチームが自動降格)

◆それ以外の大会
◇コートジボワール・カップ(Cote d’Ivoire Cup/Coupe de Côte d’Ivoire de football)
コートジボワールのクラブチームが参戦するトーナメント方式のカップ戦。大会方式の詳細は不明。
◇クープ・ウフェ=ボワニ(Coupe Houphouët-Boigny/Super Coupe Félix Houphouët-Boigny)
コートジボワール・プレミア・ディビジョンとコートジボワール・カップの優勝チーム同士が対戦する一発勝負の大会。

◆平均入場者数
不明

◆チーム名
AFADジェカヌ(Academie de Foot Amadou Diallo/Académie de football Amadou Diallo de Djékanou)
ASECミモザ(ASEC Mimosas/ASEC Mimosas)
ASインデニエ・アベンゴウロー(AS Indenie Abengourou/Association sportive Indenié d’Abengourou)
ブアケFC(Bouake FC/Bouaké Football Club)
COコロゴ(CO Korhogo/Club omnisports de Korhogo)
ESバフィン(ES Bafing/Entente sportive du Bafing)
FCリス・ササンドラ(FC Lys Sassandra/FC Lys Sassandra)
FCサン・ペドロ(FC San Pedro/Football Club San-Pédro)
RCアビジャン(RC Abidjan/Racing Club d’Abidjan)
SCガニョア(SC Gagnoa/Sporting Club de Gagnoa)
SOA(SOA/Société omnisports de l’Armée)
SOL FC(SOL FC/SOL FC d’Abobo)
ステラ・クラブ・ダジャメ(Stella Club d’Adjame/Stella Club d’Adjamé)
USCバサム(USC Bassam/Union sportive des clubs de Bassam)

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◆最近の概要
新型コロナウイルスはアフリカ屈指のサッカー界の人材輩出国でも牙を剥いた。
通常なら9月から5月にかけて公式戦が行われるのがコートジボワールのサッカー界の基本パターンであるが、8月中旬に開幕した2019-2020年シーズンのコートジボワール・プレミア・ディビジョンはリーグ終盤に入った3月上旬の第20節をもってコロナ禍のため中断し、そのまま打ち切られてしまった。ただ大会は成立し優勝チームも降格チームも決まった為、翌2020-2021年シーズンの1部リーグは14チームのままで行われた。ただしパンデミックが長引いたため開幕が3月下旬にまで大幅にずれ込んだため、このシーズンは実質的に2020-2021年シーズンではなく「2021年シーズン」となる。短い期間で全日程を消化するため、このシーズン限定で14チームを2つのグループに分けてそれぞれで2回戦総当たり方式の1次リーグを行った。そして各グループの上位2チームずつが引き続き2回戦総当たり方式の2次リーグに参戦して優勝を争った。こうしてこの特殊なシーズンではわずか18試合でASECミモザの優勝が決まり6月下旬、つまりわずか3ヶ月で大会を終えた。
コートジボワール・プレミア・ディビジョンはコートジボワールが独立を果たした1960年に発足した歴史あるリーグである。この時の初代首相だったウフェ=ボワニがスーパーカップの名称になっている。この国の1部リーグの中で、大西洋に面している同国最大の都市アビジャンにある収容人員20,000人のスタッド・ロベルト・シャンプルをホームスタジアムとするクラブは、リーグ加盟クラブの半数の7つにも及ぶ。ただし沿岸部ばかりではなく同国最大の35,000人を収容できるスタッド・ドゥ・ブアケがあるブアケや首都ヤムスクロ、アベンゴウローにもクラブがあり、公式戦が開催される。その一方で武装集団の活動域になりうる西側や北側の国境沿いにはこのリーグが行われるスタジアムはない。現在日本の外務省はこのリーグを開催するスタジアムが有る様な場所には「危険レベル1(十分注意)」の危険情報を発信している。
近年コートジボワールでは2度の内戦に苛まされてきた。この内戦の時に銃器が氾濫し、一般人となった人がその銃器で強盗事件を頻発させている(だからこそ外務省は「十分注意」と警戒を呼びかけている)。銃口は富裕層にも度々向けられるので、富裕層も凶悪事件のターゲットになっている。「長期の内戦が起こるとはどういう事か?」を身をもって知っている選手しかこの国に居付かないので、アフリカ大陸の外からコートジボワール・プレミア・ディビジョンに来ている外国人選手は現在は見当たらず、成功すると選手は国内に留まるより国外に活路を求める傾向にある。ブルキナファソ人、トーゴ人、ガーナ人といった近隣の国の選手がこのリーグでの主な外国人だ。
2020-2021年シーズンのコートジボワール・プレミア・ディビジョンを制したASECミモザも含め、コートジボワール勢はここ数年CAFチャンピオンズリーグの予選の壁を突破できていない。前述の通り際立った実力者を留めておくのが難しいリーグであり、悩ましい所である。
コートジボワールは数多くのサッカー選手を世界に輩出してきた。例えばコロ・トゥーレや柏レイソルや徳島ヴォルティスの元選手としてお馴染みのドゥンビア・セイドゥは共にASECミモザのトップ選手だった事がある。その後コロはアーセナルFC、マンチェスター・シティFCのタイトル獲得に貢献し、ドゥンビアはスイスとロシアでリーグ得点王に輝いた。一方でコロの弟であるヤヤ・トゥーレはユース時代をASECミモザで過ごすが、トップ選手としてコートジボワールのクラブチームでプレーした事はない。彼はその後FCバルセロナ、マンチェスター・シティFC等で活躍した。そしてディディエ・ドログバの様に5歳でコートジボワールを離れフランスに渡った例もある。彼は主にチェルシーFCで活躍しただけでなく、永らくコートジボワール代表としても中心選手として活躍し、ワールドカップ出場を決めた際には内戦を止める様にテレビで呼びかけて実際に停戦が実現した事があった。
この様にサッカー界を超えた影響力のある選手をコートジボワールは産み出してきた。現在でも欧州のクラブチームではこの国に縁のある選手が多数在籍している。コートジボワールのサッカーの未来が明るい事を願う。

◆最終更新日時
2021/12/23

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