ネパールのサッカーリーグのまとめ

ネパールのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
https://www.the-anfa.com

◆連盟
アジアサッカー連盟(AFC)

◆1部リーグ名称
マーティアズメモリアルAディヴィジョンリーグ(Martyr’s Memorial A-Division League/सहिद स्मारक ए-डिभिजन लिग)

◆所属チーム数
14

◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホームorアウェー1回戦総当たり)
※試合数13

◆開催期間
11月中旬〜

◆移籍期間
不明

◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→総得点

◆ACL枠
0
※マーティアズメモリアルAディヴィジョンリーグの優勝チームはAFCカップのプレーオフラウンド1に参戦

◆2部リーグ(マーティアズメモリアルBディヴィジョンリーグ/Martyr’s Memorial B-Division League/सहिद स्मारक बि-डिभिजन लिग)
14チームが所属。ホームorアウェー1回戦総当たり。

◆昇降格枠
2(マーティアズメモリアルAディヴィジョンリーグの13位、14位のチームとマーティアズメモリアルBディヴィジョンリーグの1位、2位のチームが自動昇降格)

◆それ以外の大会
不明

◆平均入場者数
790人(2019-2020年シーズン)

◆チーム名
ブリゲード・ボーイズ・クラブ(Brigade Boys Club/ब्रिगेड ब्वाइज क्लब)
チヤサル・ユース・クラブ(Chyasal Youth Club/च्यासल युवा क्लब)
フレンズ・クラブ(Friends Club/फ्रेन्ड्स क्लब)
ヒマラヤン・シェルパ・クラブ(Himalayan Sherpa Club/हिमालयन शेर्पा क्लब)
ジャワラケルYC(Jawalakhel YC/जावलाखेल युवा क्लब)
マチヒンドラFC(Machhindra F.C./मछिन्द्र फुटबल क्लब)
マナン・マーシャンディ・クラブ(Manang Marshyangdi Club/मनाङ- मर्स्याङ्दी क्लब)
ネパールAPFクラブ(Nepal A.P.F. Club/सशस्त्र प्रहरी बल क्लब)
ネパール・ポリス・クラブ(Nepal Police Club/नेपाल पुलिस फुटबल क्लब)
NRT(New Road Team/न्यु रोड टिम)
サンカタ・ボーイズSC(Sankata Boys S.C./सङ्कटा क्लब)
サトドバト・ユース・クラブ(Satdobato Youth Club/सातदोबाटो युवा क्लब)
ネパール・アーミー・クラブ(Nepal Army Club/नेपाल आर्मी फुटबल टिम)
スリー・スター・クラブ(Three Star Club/थ्री स्टार क्लब)

◆最近の概要
新型コロナウイルスはヒマラヤ山脈を控えるこの国のサッカー界にも影響を及ぼしていた。
2019-2020年シーズンのマーティアズメモリアルAディヴィジョンリーグが閉幕したのは2月中旬だった為、この大会に関してはコロナ禍を免れた。ただし小規模の短期間限定の大会を別とすれば、それから1年以上大規模なサッカーの大会がネパールで開かれる事はなかった。ようやく2021-2022年シーズンのマーティアズメモリアルAディヴィジョンリーグが開幕する様になったのは11月中旬である。この日程にしても本来は9月中旬の開幕予定だったが、コロナ禍のために2ヶ月ずれ込んだのだ。つまり今大会が国内1部リーグとしてはコロナ禍に見舞われてから初めての開催という事になる。
標高の高低差が激しい地理的事情ゆえに工業化が極めて難しいネパールでは、国としての経済水準はかなり低い。特に農村部でその傾向が顕著で、そこに住む人たちは極貧の生活を強いられている。そんな国で他の国の様にスタジアムを沢山作ったところでそのスタジアムを維持できる筈がない。マーティアズメモリアルAディヴィジョンリーグは首都カトマンズにある収容人員15,000人のダサラス・ランガシャラ・スタジアムと芸術的建造物が並ぶネパール第3の都市パタンにある収容人員10,000人のチヤサル・スタジアムという都心部の2つのスタジアムで公式戦を行う「セントラル開催」という方式を採用している。ネパールはエベレストに登る登山家の多くが訪れる国であり概して標高は高いが、首都カトマンズの標高は1,400mでパタンの標高は1,000m以下であり、メキシコやボリビアの様に高山病を気にしながらサッカーをしなければいけない環境ではない。
ネパールは国全体の産業としては外国人を受け入れるのではなく、むしろ出稼ぎが主流という特徴があり、産業としては「人材輸出国」である。ただしサッカー界の場合は人材を輸入している部分もある。マーティアズメモリアルAディヴィジョンリーグでプレーする外国人選手はアフリカ人が少し多めだが、特にカメルーン人とインド人が多い。栗山優也(ネパールAPFクラブ)、中村玲央(ヒマラヤン・シェルパ・クラブ)といった日本人選手もこのリーグを主戦場に選んでいる。
全国規模の国内1部リーグがわずか13試合で終了し、他に雑多な大会が行われるのがネパールのサッカー界の基本パターンである。前回大会である2019-2020年シーズンのマーティアズメモリアルAディヴィジョンリーグ(といっても随分前の話になってしまうが)の優勝チームはマチヒンドラFCだが、このクラブはAFCカップライセンスを所持していなかったので、準優勝チームのネパール・アーミー・クラブがAFCカップに参戦した。
仏教文化が隅々まで浸透しているネパールで最も盛んなスポーツはクリケットである。文化の独特さについては他国の追随を許さないこの国でも、サッカーが盛んになる様に望んでいる。

◆最終更新日時
2021/12/17

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