タヒチのサッカーリーグのまとめ
タヒチのサッカーリーグについてまとめてみました。
◆公式サイト
https://www.ftf.pf
◆連盟
オセアニアサッカー連盟(OFC)
◆1部リーグ名称
タヒチ・ディビジョン・フェデレール(Tahiti Ligue 1/Championnat de Polynésie française de football)
◆所属チーム数
12
◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※試合数22
◆開催期間
11月上旬〜6月下旬
◆移籍期間
2021-2022年シーズンは8/1〜9/30と1/5〜1/31
◆順位決定方法
不明
◆OFCチャンピオンズリーグ枠
2(タヒチ・ディビジョン・フェデレールの優勝チームと準優勝チームがグループステージに参戦)
◆2部リーグ(タヒチ・リーグ2/Tahiti Ligue 2/Tahiti Ligue 2)
タヒチ島にある14チームが参戦するリーグ2タヒチ(Ligue 2 Tahiti/Ligue 2 Tahiti)とモーレア島にある8チームが参戦するリーグ2モーレア(Ligue 2 Moorea/Ligue 2 Mooreaに分かれて実施。大会形式の詳細は不明。
◆昇降格枠
降格枠は1.5±0.5(タヒチ・ディビジョン・フェデレールの12位のチームが自動降格。11位のチームは昇降格プレーオフに参戦。
◆それ以外の大会
◇タヒチカップ(Tahiti Cup/Coupe de Polynésie française de football)
リベリアのクラブチームが参戦するトーナメント方式の一発勝負のカップ戦。タヒチ・ディビジョン・フェデレール勢も基本的にノーシードで参戦する。優勝チームはクープ・ドゥ・フランスに参戦する。
◇タヒチ・クープ・デ・シャンピオン(Tahiti Coupe des Champions/Tahiti Coupe des Champions)
タヒチ・ディビジョン・フェデレールとタヒチカップの優勝チーム同士が対戦する一発勝負の大会。
◆平均入場者数
不明
◆チーム名
ASセントラル・スポル(A.S. Central Sport/Association sportive Central Sport)
ASドラゴン(A.S. Dragon/Association sportive Dragon)
ASエクセルシオール(A.S. Excelsior/Association sportive Excelsior)
ASマタエイア(A.S. Mataiea/Association sportive Mataiea)
ASオリンピック・マイナ(A.S. Olympique de Mahina/Association Sportive Olympique de Mahina)
ASピレー(A.S. Pirae/Association sportive Pirae)
ASピュウ(A.S. Pueu/Association sportive Pirae)
ASタマリー・プナルー(A.S. Tamarii Punaruu/Association sportive Tamarii Punaruu)
ASテファナ(A.S. Tefana/Association sportive Tefana)
ASテマナヴァ(A.S. Temanava/Association sportive Temanava)
ASティアレ・タヒチ(A.S. Tiare Tahiti/Association sportive Tiaré Tahiti)
ASヴェニュス(A.S. Vénus/Association sportive Vénus)
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◆最近の概要
世界中を震撼させた新型コロナウイルスは南太平洋に浮かぶ島々にも並々ならぬ影響をもたらした。
タヒチ島とその近くにあるモーレア島はポリネシアに属するソシエテ諸島にある島であり、タヒチ島とモーレア島のクラブがタヒチ・ディビジョン・フェデレールに参戦している。このリーグは通常9月に開幕し5月に閉幕する。例によって9月下旬に幕を開けた2019-2020年シーズンはコロナ禍により3月中旬の第15節を最後に中断し、5月中旬に打ち切りが決まった。打ち切りとはいえ8割以上公式戦を消化していて、中断時点で1位だったASピレーがこのシーズンの優勝チームとして認められた。このチームと準優勝チームのASヴェニュスが2021年シーズンのOFCチャンピオンズリーグの参戦枠に入った。ただしOFCチャンピオンズリーグは2シーズン連続で中止になっている。同様にタヒチカップも準々決勝終了時点で打ち切られてしまったため、タヒチ・ディビジョン・フェデレール3位のモーレア島のクラブであるASティアレ・タヒチがクープ・ドゥ・フランス7回戦への参戦枠に入った。タヒチ島とモーレア島はフランス領のため、フランスのカップ戦であるクープ・ドゥ・フランスへの参戦枠がある。ただしASティアレ・タヒチはフランス本国主催のこの大会にはこのタイミングで出場できなかった。翌2020-2021年シーズンのタヒチ・ディビジョン・フェデレールは降格チームがなかったため参加チームが10チームから13チームに増え、10月上旬に開幕した。そしてコロナ禍で4月上旬の第13節で中断し、2シーズン連続で打ち切られてしまった。タヒチ島には山梨県甲府市並みの人口しかなく、しかも非常に小さい島であるために1人が感染しただけでも国の業務に重大な支障をきたしかねなく、こうした島々ではどうしても非常に厳重なコロナ対策を政府は敷かざるを得ないのだ。
タヒチ・ディビジョン・フェデレールで一番サポーターを入れられるスタジアムは首都パペーテにある15,000人収容のスタッド・パデルであり、ここをホームスタジアムとしているチームは1部リーグを構成しているチームの半数の6チームにも昇る。他のスタジアムは収容人数3,000人以下の小規模なものばかりだ。このリーグには外国人選手は少ないが、その中の大多数がフランス人であり、他にはニューカレドニア人やベナン人が在籍している。
タヒチ・ディビジョン・フェデレールの隠れた特徴としては、勝ち点の計算方法が通常と異なる事である。試合で勝てば勝ち点3、引き分ければ勝ち点1、負ければ勝ち点0の基本パターンに勝ち点1ずつ加えた「勝てば勝ち点4プラス、引き分けで勝ち点2プラス、負ければ勝ち点1プラス」がこのリーグでのルールになっている。つまり公式戦を行うだけで自動的に勝ち点1が増えていく。このローカルルールは公式戦中止の抑止策になっているに違いない。
観光業以外の産業が割と充実しているので、小さい島にしてはコロナ禍のダメージが比較的少ない。国際大会はともかく国内リーグに関してはニュージーランドを差し置いて全国規模としての大会の開幕に成功している。オセアニアのサッカー界が1日も早く正常化するのを願う。
◆最終更新日時
2021/12/14
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