リベリアのサッカーリーグのまとめ

リベリアのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
なし

◆連盟
アフリカサッカー連盟(CAF)

◆1部リーグ名称
リベリア・ファーストディビジョン(Liberian First Division)

◆所属チーム数
12

◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※試合数22

◆開催期間
11月上旬~

◆移籍期間
2021-2022年シーズンは8/2〜10/4と1/31〜2/28

◆順位決定方法
不明

◆CAFチャンピオンズリーグ枠
0.25(リベリア・ファーストディビジョンの優勝チームは予選1回戦に参戦)
※リベリアFAカップ優勝チームはCAFコンフェデレーションカップ予選1回戦に参戦

◆2部リーグ(リベリア・セカンドディビジョン/Liberian Second Division)
詳細不明

◆昇降格枠
降格枠は3(リベリア・ファーストディビジョンの10〜12位のチームが自動降格)

◆それ以外の大会
◇リベリアFAカップ(Liberian FA Cup)
リベリアのクラブチームが参戦するトーナメント方式のカップ戦。大会方式の詳細は不明。

◆平均入場者数
不明

◆チーム名
FC BEAマウンテン(FC BEA Mountain)
フリーポートFC(Freeport Football Club)
ヘブン・イレブンFC(Heaven Eleven FC)
インヴィンシブル・イレブン(Invincible Eleven)
LISCR FC(LISCR FC)
LPRCオイラーズFC(LPRC Oilers FC)
マイティ・バロル(Mighty Barrolle)
モンロビア・クラブ・ブレウェリーズ(Monrovia Club Breweries)
ニンバ・クァドFC(Nimba Kwado FC)
ニンバ・ユナイテッドFC(Nimba United FC)
サンディFC(Sandi FC)
ワタンガFC(Watanga FC)

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◆最近の概要
世界中で暴れ回っている新型コロナウイルスは、アフリカ西部のこの国に更なる荒廃をもたらした。
コロナ来襲前は基本的に3月頃に開幕し10月頃に閉幕するのがリベリア・ファーストディビジョンのシーズンの基本パターン(時期の変動は非常に激しく、例外すら存在するが)だったが、コロナ禍で2020年シーズンの国内リーグが中止になったため、同じ大会を2020-2021年シーズンとして11月上旬から改めて行った。このシーズンは5月下旬に22試合の全日程を消化した上で閉幕している。
リベリア・ファーストディビジョンで公式戦を行うスタジアムの中で最も収容人数が多いのは首都モンロビアにある15,000人収容のアントワネット・タブマン・スタジアムで、このスタジアムは5つものチームがホームスタジアムとして使用している。このリーグでこれよりサポーターを入れられるスタジアムは無いので、当然ながら入場料収入だけではクラブの経営が行き詰まる。石油会社などがクラブの親会社になる形でやり繰りしてきた。
マイケル・ジャクソンが「リベリアン・ガール」という歌でリベリアの人の素朴さを歌い上げているが、リベリアの現実は残酷だ。政府機関の利権をめぐる争いに加えて民族的な対立が輪をかける形で、1989年から2度に渡り内戦が起きてしまった。内戦では麻薬や拷問、虐殺が日常化し、15万人を超える人が犠牲になった。この内戦で破壊された寺院やホテルなどが四半世紀経っても廃墟になったまま今日でも事実上放置されている。つまり内戦が終わっても経済は崩壊状態のままである。これはリベリア・ファーストディビジョン加盟クラブも同様であり、ほとんどのクラブが公式サイトを持っていないので、所属全選手を一度にネットで紹介できない。所属選手名を明らかにしているクラブは少ないながらも一部有るが、その中には外国人選手が1人も見つからない。おそらくここのリーグには本当に外国人選手が1人もいないか、いてもごく僅かだろう。ただでさえ金がない所に「仲間」以外の者を迫害して大量虐殺した過去がある。そんな国のリーグに外国人選手の立場として加入する気になれるだろうか?
2019年シーズン、2020-2021年シーズンと2大会続けてLPRCオイラーズFCがリベリア・ファーストディビジョン連覇を果たした。国際大会に目を移すと、2年ぶりにリベリア勢が出場したCAFチャンピオンズリーグではLPRCオイラーズFCが予選2回戦で敗退している。国際競争力という意味でもリベリアのサッカー界は厳しい立場に置かれているが、世界で通用する選手が皆無なわけでもない。マイティ・バロルでプロデビューした後にインヴィンシブル・イレブンで24ゴールを決めた後にアフリカ2ヶ国の国内リーグを経て欧州を渡り歩きリベリア代表としても10年以上活躍してきた「リベリアの怪人」ことジョージ・ウェアの例がある。
「自分さえ良ければ」が国を焦土に変える事がある。多様性を受け入れてこの国のサッカーの歩みを進めてくれる様に願う。

◆最終更新日時
2021/12/13

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