ルワンダのサッカーリーグのまとめ

ルワンダのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
http://www.ferwafa.rw

◆連盟
アフリカサッカー連盟(CAF)

◆1部リーグ名称
ルワンダ・プレミアリーグ(Rwanda Premier League/Championnat du Rwanda de football)

◆所属チーム数
16

◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※試合数30

◆開催期間
10月下旬~

◆移籍期間
不明

◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→総得点

◆CAFチャンピオンズリーグ枠
0.25(ルワンダ・プレミアリーグの優勝チームは予選1回戦に参戦)
※ルワンダカップの優勝チームはCAFコンフェデレーションカップ予選1回戦に参戦

◆2部リーグ(ルワンダ・セカンド・ディビジョン/Rwandan Second Division/Championnat National de 2ème Division)
詳細不明

◆昇降格枠
降格枠は2(ルワンダ・プレミアリーグの15位と16位のチームが自動降格)

◆それ以外の大会
◇ルワンダカップ(Rwandan Cup/Coupe du Rwanda de football)
ルワンダのクラブチームが参戦するトーナメント方式のカップ戦。予選と決勝、3位決定戦は一発勝負だが本戦であるラウンド32から準決勝まではホーム&アウェー方式で行われる。ルワンダ・プレミアリーグ勢はラウンド35より参戦する。

◆平均入場者数
不明

◆チーム名
APR FC(APR F.C./Armée patriotique rwandaise Football Club)
ASキガリFC(AS Kigali F.C./Association sportive de Kigali)
ブゲセラFC(Bugesera F.C./Bugesera Football Club)
エスポワールFC(Espoir F.C./Espoir Football Club)
エティンセレスFC(Etincelles F.C./Etincelles Football Club)
エトワール・ドゥ・レFC(Etoile de l’Est F.C./Etoile de l’Est Football Club)
ガソギ・ユナイテッドFC(Gasogi United F.C./Gasogi United Football Club)
ギクンビFC(Gicumbi F.C./Gicumbi Football Club)
ゴリラFC(Gorilla F.C./Gorilla Football Club)
マリーンズFC(Marines F.C./Marines Football Club)
ムクラ・ヴィクトリー・スポーツFC(Mukura Victory Sports F.C./Mukura Victory Sports Football Club)
ムサンゼFC(Musanze F.C./Musanze Football Club)
ポリスFC(Police F.C./Police Football Club)
ラヨン・スポーツFC(Rayon Sports F.C./Rayon Sports Football Club)
ラットシロFC(Rutsiro F.C./Rutsiro Football Club)
SCキヨヴ・スポーツ(S.C. Kiyovu Sports/Kiyovu Sports Association)

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◆最近の概要
ある年齢以上のアフリカ中部のこの小さい内陸国で暮らす人達にとって、新型コロナウイルスは「命まで取られる訳じゃない」程度の認識でしかないだろう。
有史以前、ルワンダでは牧畜民系のツチ族の王が農耕民系のフツ族を支配する構図になっていた。その時代からの民族間の対立が欧州の列強勢力の支配を受けて変遷し、独立、貧富の差の拡大、内戦を経た末に1994年に起きたのがルワンダ虐殺である。約100日間の間に死者だけでも国民の1割を超える組織的殺戮は周辺国への膨大な避難民を産み出した。殺戮自体も「ただ単に人を殺す」といった生やさしいものではなく、身体の一部の切断などの拷問やレイプを家族や隣人に強制してから殺したり「敵を殺さない奴は敵」とメディアで煽ったりしていた。犠牲者が100万人にも及ぶと言われている大量虐殺の引き金になったのはルワンダと隣国ブルンジの大統領暗殺事件であり、この事件で急進的なフツ至上主義が力を持つ様になり、ツチ族と殺戮に消極的な穏健派フツ族がルワンダ虐殺の標的になった。「これだけの惨劇が収まったから一件落着」となる筈もなく、生き残った人達は障害消えない傷に苦しむ事になった。例えば女性は事件でレイプされた事がキッカケでエイズになったり結婚相手の対象から外されたりして社会的に孤立した。例えば親を殺され孤児となった人は流血沙汰の事件を起こす深刻なPTSDに苦しんだ。ルワンダ虐殺はメディアが煽った面があり、この一連の悲劇を見て見ぬふりをしたとして事件発生当時や発生直後に国連が批判されていた。
心の傷と共に生きている人達の元に訪れた招かれざる客が新型コロナウイルスだった。現在でも世界中を翻弄しているウイルスは当然ながらルワンダのサッカー界にも負の影響をもたらした。通常ならルワンダ・プレミアリーグのシーズンは10月に始まり6月に終わるが、10月中旬に開幕した2019-2020年シーズンではシーズン終盤の第23節を終了した3月中旬の時点でコロナ禍で中断した。それから再開される事なくそのシーズンは打ち切られ、中断時点で1位だったAPR FCを優勝チームとした。翌2020-2021年シーズンの国内リーグは例年通りの大会方式で12月上旬にようやく開幕に漕ぎ着けたものの、わずか1〜3試合しか実施できずに12月中旬で再び長期の中断を強いられ、一旦打ち切られた。その後ルワンダ・プレミアリーグは今季限りのものとして大会方式を大幅に変更して2021年5月上旬に改めて開幕した。このシーズンの大会方式は4チームずつの4グループに分けて2回戦総当たり方式の1次リーグを行い、戦績の上下で再度2グループに分けて8チームの中の1回戦総当たり方式で優勝または残留を争うものである。通常方式なら全日程の消化に30試合が必要だった試合数が13試合に大幅に削減されたこの特殊なシーズンは、APR FCの連覇をもって6月下旬に閉幕した。
ルワンダはアフリカには珍しい肥沃な国土を持つ国で、中国地方と四国地方の中間程度しかない国土に、東京都に迫るほどの人口がある。これが荒削りながらも複数のディビジョンを持つリーグの運営を可能にしている。ルワンダ・プレミアリーグ加盟クラブ16クラブのうち実に6クラブが首都キガリに存在する収容人員22,000人のニャミランボ・リージョナル・スタジアムをホームスタジアムにしている。この国内最大のスタジアムはルワンダ虐殺を指揮した政治家のフロドゥアルド・カラミラの処刑の場にもなった。他にギセニ、チャングク、キブンゴといった地方都市にもクラブは存在するが、根城にするホームスタジアムは収容人員の面で中小の規模のものが多い。その大半は観客席が個席化されていなく、非常に簡素なスタジアムである。
内戦や凄惨な虐殺からわずか四半世紀で「アフリカの奇跡」と言われるほどの経済復興を遂げたが、それでも国民の暮らしぶりは決して裕福とは言えない。ルワンダ・プレミアリーグに参戦しているクラブでも、ほとんどの外国人選手はブルンジ人やDRコンゴ人といった近場の国から調達した人達である。国内リーグにしてもクラブレベルにしても資金は潤沢ではなく、国内リーグ2連覇のAPR FCが2021-2022年シーズンのCAFチャンピオンズリーグの予選2回戦で敗れてCAFコンフェデレーションカップのグループステージに転戦するなど、国際大会では苦戦が続いている。
歴史的な経緯からかパラリンピックが盛んな国である。そういう地で生きる人達がサッカーでほんの一瞬だけでも傷の痛みを忘れられる様に願う。

◆最終更新日時
2021/12/5

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