ベリーズのサッカーリーグのまとめ
ベリーズのサッカーリーグについてまとめてみました。
◆公式サイト
なし
◆連盟
北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)
◆1部リーグ名称
プレミアリーグ・オブ・ベリーズ(Premier League of Belize)
◆所属チーム数
6
◆試合形式
1年を前期(オープニングシーズン/opening season)と後期(クロージングシーズン/closing season)で分ける2シーズン制を採用。オープニングシーズンとクロージングシーズンは別個の大会で、年間優勝チームを決めない。各シーズンの中で2ステージ制を採用。2回戦総当たりのリーグ戦のレギュラーフェーズでの上位4チームがホーム&アウェー方式のトーナメントのプレーオフで優勝チームを決める。
※年間試合数20〜28
◆開催期間
オープニングシーズンは10月下旬〜12月中旬
◆移籍期間
2021-2022年シーズンは8/2〜10/23と1/1〜1/31
◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→総得点
◆CONCACAFチャンピオンズリーグ枠
0
※オープニングシーズン、クロージングシーズンの優勝チームのうち年間戦績が良い方のチームがCONCACAFリーグの予選に参戦
◆2部リーグ
なし
◆昇降格枠
なし
◆それ以外の大会
なし
◆平均入場者数
不明
◆チーム名
アルティテュードFC(Altitude FC)
シーザー・リッジFC(Caesar Ridge FC)
ガーデン・シティFC(Garden City FC)
サン・ペドロ・ピレーツFC(San Pedro Pirates FC)
ヴェルズFC(Verdes FC)
ワギヤSC(Wagiya SC)
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◆最近の概要
世界中を混乱に陥れた新型コロナウイルスの猛威はカリブ海を前にしたこの国でも吹き荒れていた。
コロナ禍のため2019-2020年シーズンのクロージングシーズンのプレミアリーグ・オブ・ベリーズは半分ほど消化した時点で打ち切りになった。続く2020-2021年シーズンの国内リーグも丸々中止になってしまった為、CONCACAFリーグでは2020年シーズンと2021年シーズンの2大会続けて2019-2020のオープニングシーズンの優勝チームであるヴェルズFCがエントリーする事になった。ただし2020年シーズンに関しては選手とスタッフ合わせて8人がコロナウイルスに陽性反応が出て、その後に大会から撤退したため不戦敗になってしまった。
中央アメリカにあるベリーズの国土の広さは四国より少し広い程度であり、鳥取県の4分の3ほどしか人口がない。そのためプレミアリーグ・オブ・ベリーズには元々8チームしかなかった。2部リーグがないので降格制度が存在しない。公式サイトやSNSの公式アカウントで直近の公式戦の情報を発信できない程の経済状況のリーグにコロナ禍が襲ってきた。観光立地のこの国のサッカー界にとって1年以上も公式戦を開催できないのは致命的である。結局4チームが国内リーグから去ってしまったが、新たに2チームが加入し現在の6チームでリーグは運営されている。
人口が極端に少ないので万単位の人を動員するスタジアムを拵えるのは現実的ではない。最も多くのサポーターを入れられてスタジアムでもワギヤSCのホームスタジアムである収容人数3,500人のカール・ラモス・スタジアムになる。限られた財政の中でクラブはやっていかなければならない為、外国人選手は近隣のメキシコ人とコロンビア人が中心になる。プレミアリーグ・オブ・ベリーズには南北アメリカ大陸の国以外の国籍の選手は見られない。この状況は国際競争力として明確に反映される。2021年シーズンのCONCACAFリーグでは予選の段階でコスタリカのサントス・デ・グアピレスFCに2戦合計1-6の大差を付けられて敗退してしまっている。
クラブの所在地に関しては他の国のリーグでしばしば起こる「首都に大半のクラブが集中する」といった事もなく、首都ベルモパンに存在するのはシーザー・リッジFCとガーデン・シティFCの2つのみで国内各地にクラブが分散している。その意味ではプレミアリーグ・オブ・ベリーズは健全なリーグと言える。現在は国内最大の都市であるベリーズシティにはクラブは存在しない。元々ベリーズの首都はカリブ海沿岸のベリーズシティだったが、ハリケーン等の自然災害が多すぎるため内陸のベルモパンに遷都した経緯がある。
コロナ禍でもサッカーの灯火が消えない様に願う。
◆最終更新日時
2021/11/28
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