エチオピアのサッカーリーグのまとめ
エチオピアのサッカーリーグについてまとめてみました。
◆公式サイト
https://ethiopianpremierleague.net
◆連盟
アフリカサッカー連盟(CAF)
◆1部リーグ名称
エチオピアン・プレミアリーグ(Ethiopian Premier League/የኢትዮጵያ ፕሪሚየር ሊግ)
◆所属チーム数
16
◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※試合数30
◆開催期間
10月中旬~
◆移籍期間
不明
◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→総得点
◆CAFチャンピオンズリーグ枠
0.25(エチオピアン・プレミアリーグの優勝チームは予選1回戦に参戦)
※エチオピアン・カップの優勝チームはCAFコンフェデレーションカップ予選1回戦に参戦
◆2部リーグ(エチオピアン・ハイアー・リーグ/Ethiopian Higher League/የኢትዮጵያ ከፍተኛ ሊግ)
詳細不明
◆昇降格枠
降格枠は2(エチオピアン・プレミアリーグの15位、16位のチームが自動降格)
◆それ以外の大会
◇エチオピアン・カップ(Ethiopian Cup/የኢትዮጵያ ዋንጫ)
エチオピアのクラブが参戦するトーナメントのカップ戦。大会方式の詳細は不明。
◇エチオピアン・スーパーカップ(Ethiopian Super Cup/የኢትዮጵያ አሸናፊዎች አሸናፊ ዋንጫ)
エチオピアン・プレミアリーグとエチオピアン・カップの優勝チーム同士が対戦する一発勝負の大会。
◆平均入場者数
不明
◆チーム名
アダマ・シティFC(Adama City F.C./አዳማ ከተማ የእግር ኳስ ክለብ)
アディスアベバ・シティFC(Addis Ababa City F.C./አዲስ አበባ ከተማ እግር ኳስ ክለብ)
アルバ・ミンチ・シティFC(Arba Minch City F.C./አርባምንጭ ከተማ)
バハルダール・ケネマFC(Bahir Dar Kenema F.C./ባህርዳር ከነማ እግር ኳስ ክለብ)
ディフェンス・フォースSC(Defence Force S.C./መከላከያ የእግር ኳስ ክለብ)
ディレ・ダワ・シティSC(Dire Dawa City S.C./ድሬዳዋ ከተማ ስፖርት ክለብ)
エチオピアン・コーヒーSC(Ethiopian Coffee S.C./የኢትዮጵያ ቡና)
ファシル・ケネマSC(Fasil Kenema S.C./ፋሲል ከነማ ስፖርት ክለብ)
ハディヤ・ホッサナFC(Hadiya Hossana F.C./ሀዲያ ሆሳዕና እግር ኳስ ክለብ)
アワッサ・シティSC(Hawassa City S.C./አዋሳ ከተማ የእግር ኳስ ክለብ)
ジンマ・アバ・ジファーFC(Jimma Aba Jifar F.C./ጅማ አባ ጅፋር)
セント・ジョージSC(Saint George S.C./ቅዱስ ጊዮርጊስ የእግር ኳስ ቡድን)
セベタ・シティFC(Sebeta City F.C./ሰበታ ከተማ)
シダマ・コーヒーSC(Sidama Coffee S.C./ሲዳማ ቡና ስፖርት ክለብ)
ウォライタ・ディチャSC(Wolaita Dicha S.C./ወላይታ ድቻ ስፖርት ክለብ)
ウォルキト・シティFC(Wolkite City F.C./ወልቂጤ ከተማ)
◆最近の概要
新型コロナウイルスはアフリカらしい文化を保ってきたこの地でも大暴れしていた。
2019-2020年シーズンのエチオピアン・プレミアリーグはコロナ禍でシーズン中盤の第17節が終了した3月中旬の時点で中断し、そのまま打ち切りになった。そして翌2020-2021年シーズンの開幕は12月中旬となり、大幅に遅いスタートだった。チームの移動によるウイルスの拡散を防ぐ為なのか、シーズンの前半は2つのスタジアムだけで試合をし、後半になったら別の2つのスタジアムで公式戦を行った。その甲斐あって全日程を終了させる事には成功したが、このシーズンに関しては1部リーグへの参加チームが13しかなかった(通常は16チーム)為、2年連続で優勝チームも降格チームも発生しなかった事になる。
エチオピアン・プレミアリーグ加盟クラブのホームスタジアムで最も規模の大きい所は60,000人収容のバハルダールスタジアムであり、バハルダール・ケネマFCの本拠地である。そこでエチオピア代表も試合をする事が有るが所在地のバハルダールが地方都市のため、他にホームスタジアムとして使うチームは1部リーグの中にはない。ポピュラーなのは寧ろこのリーグのホームスタジアムとして第2の規模である35,000人収容のアディスアベバスタジアムだ。首都アディスアベバの好立地にあるスタジアムという事で1部リーグだけでもアディスアベバ・シティFC、ディフェンス・フォースSC、エチオピアン・コーヒーSC、セント・ジョージSCの4つものクラブが本拠地として共同使用している。ちなみに「アディスアベバ国立競技場」はこれとは異なる建設中のスタジアムであり、エチオピア代表のホームになる予定である。中国企業の援助で完成しつつあるこのスタジアムの収容人数は62,000人とも250,000人とも言われている。ただし国内1部リーグを開催するスタジアムには中小の規模のものが多く、「これをスタジアムと呼ぶのか?」とツッコミを入れずにいられない所も存在する。
エチオピアはアフリカの中では涼しい国であり農業に適しているが、残念な事に最貧国の1つでもある。当然ながら1部リーグであってもそこでプレーする外国人選手の数は少なく、エチオピアン・プレミアリーグのクラブがアフリカ大陸以外の国籍の選手を獲得するのは至難の業だ。エリトリア人、ガーナ人、ナイジェリア人といった比較的近隣の国やスカウト網が発達している国の選手が目に付く。
2020年の総選挙の延期がキッカケになって武力衝突が勃発し、「ティグレ紛争」と呼ばれる内戦に発展している。首都も紛争地になる危険性がある為、2021-2022年シーズンのエチオピアン・プレミアリーグが開幕して第3節まで正常に実施された所ではあるが、11月に入って国家非常事態宣言が発令された。これが国内リーグにどの様な影響をもたらすのか気がかりだ。
高原と崖が多い国であり、走る事には適している。この地理的理由が多くのマラソンの名選手を育んできた。この辺りはサッカーでも転用できるものであり、エチオピアの国民が最も愛するスポーツはサッカーだ。
どうにかしてサッカーの大会が引き続き行われるのを願う。
◆最終更新日時
2021/11/19
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