ブルネイのサッカーリーグのまとめ
ブルネイのサッカーリーグについてまとめてみました。
◆公式サイト
https://the-fabd.com
◆連盟
アジアサッカー連盟(AFC)
◆1部リーグ名称
ブルネイ・スーパーリーグ(Brunei Super League/Liga Super Brunei)
◆所属チーム数
15
◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※ただし2021年シーズンに関してはホームorアウェー1回戦総当たり
※試合数28(2021年シーズンは14)
◆開催期間
6月下旬〜
◆移籍期間
2021年シーズンのウインドーは2020/12/7〜2/28と4/24〜5/24
◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→得点数→勝利数→直接対決戦績→フェアプレーレコード
◆ACL枠
0
※ブルネイ・スーパーリーグの優勝チームがAFCカップのプレーオフラウンドに参戦
◆2部リーグ
なし
◆昇降格枠
なし
◆それ以外の大会
◇ブルネイFAカップ(Brunei FA Cup/Piala FA Brunei)
ブルネイの16クラブが参加する1発勝負のトーナメント方式の大会。2018-2019年シーズンは3月上旬から4月下旬まで行われた。
◇ブルネイスーパーカップ(Brunei Super Cup/Piala Super Brunei)
ブルネイ・スーパーリーグとブルネイFAカップの優勝チーム同士が対戦する一発勝負の大会。
◆平均入場者数
不明
◆チーム名
バクスFC(BAKES FC/Bakes FC)
BSRC FC(BSRC FC/BSRC FC)
ブルネイDPMM FC(DPMM FC/DPMM FC)
IKLS-MB5 FC(IKLS-MB5 FC/IKLS-MB5 FC)
インデラSC(Indera SC/Indera SC)
ジュルドンFC(Jerudong FC/Jerudong FC)
カスカFC(Kasuka FC/Kasuka FC)
クアラブライトFC(Kuala Belait FC/Kuala Belait FC)
コタ・レンジャーFC(Kota Ranger FC/Kota Ranger FC)
MS ABDB(Royal Brunei Armed Forces Sports Council/MS ABDB)
MS PPDB(MS PPDB/MS PPDB)
パンチョール・ムラエFC(Panchor Murai FC/Panchor Murai FC)
リンバ・スターFC(Rimba Star FC/Rimba Star FC)
セティア・ペルダナFC(Setia Perdana FC/Setia Perdana FC)
ウィジャヤFC(Wijaya FC/Wijaya FC)
◆最近の概要
新型コロナウイルスは東南アジアの島の小国でも容赦なかった。
2020年シーズンとして開催されたブルネイ・スーパーリーグはコロナ禍のため3月中旬の時点で無期限で延期される事になり、結局9月中旬にこのシーズンのサッカーの大会の中止が決まった。国内リーグでは2試合しか消化できていなかったため優勝チームが不在という扱いになる。翌2021年シーズンは6月中旬にブルネイ・スーパーリーグを開催できたものの、新型コロナウイルスの感染者が確認されたために8月上旬から大会の中断が続いている。国全体をかき集めても人口が鳥取県のそれにもならない事情のせいか「1人でも感染者がいれば重大な影響をもたらす」と考えているのだろう。ミニ国家ならではの悩みである。
国土は三重県と同程度の面積しかない。それ故にチーム数が非常に少ない。過去ブルネイ・プレミアリーグが1部リーグとして存在していた時期があった。政府の干渉でブルネイ・アマチュアサッカー協会が受けていた活動停止処分が2011年に解かれた事がキッカケで2012年に上部リーグとして新たに設立されたのがブルネイ・スーパーリーグであり、これを受けてブルネイ・プレミアリーグは2部リーグとなった。その後2019年のブルネイ・プレミアリーグの消滅に伴い、現在は降格制度のない1部リーグ制で国内リーグは運営されている。
ブルネイ・プレミアリーグに加盟中の15クラブ中首都バンダルスリブガワンで活動するのが10クラブにも上るほど、クラブ所在地の分布が極端に偏ったリーグである。ブルネイDPMM FCがホームスタジアムとして利用している28,000人収容のハサナル・ボルキア国立競技場の様な万単位の人を入れられる所もあるが、このリーグの開催地には小型のスタジアムが多く、ホームスタジアムの概念が曖昧なクラブもある。1部リーグ制を敷いている以上、力の差が大きいカードも普通に組まれる事になり、「16-1」「15-0」の様な尋常ではないスコアを頻繁に見られるのもこのリーグの特徴だ。
石油、天然ガスの輸出により国としての経済が非常に潤っているにも関わらず、サッカー界では外国人選手の数が少ない。軍隊チームであるMS ABDBや警察チームであるMS PPDBの様にそもそも自国籍の選手だけでチーム設計をするクラブもある。わずかな外国人選手の中で目に付くのがナイジェリア人選手と日本人選手だ。ブルネイ・プレミアリーグでは安藤駿冶、和田翔太(共にカスカFC)、神野峻(コタ・レンジャーFC)の3人の日本人選手の在籍を確認できる。
2018-2019年シーズンのブルネイ・プレミアリーグでMS ABDBが優勝した事により、同クラブは4連覇を達成した。ただ現シーズンの国内リーグが去年同様このまま打ち切られる可能性もあり、心配ではある。
1人の感染が重大な影響をもたらすこういう小国こそワクチン接種を浸透させて、サッカーの大会が正常化される事を願っている。
◆最終更新日時
2021/10/31
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