DRコンゴのサッカーリーグのまとめ

DRコンゴのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
https://vodacoml1.com

◆連盟
アフリカサッカー連盟(CAF)

◆1部リーグ名称
リナフット(Linafoot/Championnat de République démocratique du Congo de football)

◆所属チーム数
20

◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※試合数38

◆開催期間
9月中旬~

◆移籍期間
2021-2022年シーズンは8/2〜10/18と1/3〜1/31

◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→直接対決での勝ち点→直接対決での得失点差→直接対決での総得点→直接対決でのアウェーゴール数→総得点→アウェーゴール数→1試合当たりの得点数→フェアプレーポイント

◆CAFチャンピオンズリーグ枠
0.5(リナフットの優勝、準優勝チームは予選1回戦に参戦)
※リナフットの3位のチームとクープ・デュ・コンゴの優勝チームはCAFコンフェデレーションカップ予選1回戦に参戦

◆2部リーグ(リナフット・リーグ2/Linafoot Ligue 2/Championnat de république démocratique du Congo de football de deuxième division)
地域別にグループ分けしてリーグ戦を実施。大会方式の詳細は不明。

◆昇降格枠
5(リナフットの16〜20位のチームが自動降格)

◆それ以外の大会
◇クープ・デュ・コンゴ(Coupe du Congo/Coupe de république démocratique du Congo de football)
DRコンゴのトーナメント方式のカップ戦。大会方式の詳細は不明。

◆平均入場者数
不明

◆チーム名
ACレンジャーズ(Academic Club Rangers/Académic Club Rangers)
ASドーフィン・ノワール(AS Dauphins Noirs/Association sportive des Dauphins noirs)
ASクヤ・スポルト(AS Kuya Sport/AS Kuya Sport)
ASマニエマ・ユニオン(AS Maniema Union/Association sportive Maniema Union)
ASヴィタ・クルブ(AS Vita Club/Association sportive Vita Club)
ブレシングFC(Blessing FC/Blessing Football Club)
CSドン・ボスコ(CS Don Bosco/Cercle sportif Don Bosco de Lubumbashi)
DCモテマ・ペンべ(Daring Club Motema Pembe/Daring Club Motema Pembe Imana)
エトワール・ドゥ・キヴFC(Etoile de Kivu FC/Etoile de Kivu FC)
FCルネッサンス(FC Renaissance du Congo/Football Club Renaissance du Congo)
FCサンテロイ・リュポポ(FC Saint-Eloi Lupopo/Football Club Saint Éloi Lupopo)
ASシンバ(AS Simba/Association sportive Simba Kamikaze)
JSグループ・バザノ(JS Groupe Bazano/Jeunesse sportive Groupe Bazano)
JSK(JSK/Jeunesse sportive de Kinshasa)
ルブンバシ・スポルト(Lubumbashi Sport/Football Club Lubumbashi Sport)
ラシン・クルブ・キンシャサ(Racing Club Kinshasa/Racing Club de Kinshasa)
SMサンガ・バランド(SM Sanga Balende/Sa Majesté Sanga Balende)
TPマゼンベ(TP Mazembe/Tout Puissant Mazembe)
USパンダB5(US Panda B5/US Panda B5)
USツァンクンク(US Tshinkunku/Union sportive Tshinkunku)

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◆最近の概要
アフリカ大陸でも群を抜くほどの波瀾万丈な国でも新型コロナウイルスは禍いをもたらした。
2019-2020年シーズンのリナフットはコロナ禍のため3月16日に中断し、5月13日に打ち切りが決まった。中断時点で既に全日程の6割ほどを消化していたので打ち切り時に首位だったTPマゼンベのリーグ優勝は認められ、このチームと準優勝チームであるASヴィタ・クルブが2020-2021年シーズンのCAFチャンピオンズリーグの予選への参戦チームになった。また2020-2021年シーズンのリナフットの開幕は例年より1ヶ月半遅い10月上旬にずれ込んだ。ちなみにリナフットは「Li」gue 「na」tionale de 「foot」ballの略であり、大会スポンサーの関係上、通称名は「Vodacom Ligue 1」と呼ばれている。
DRコンゴは火山国である。火山の噴火で噴出したマグマが地表で固まり、鉱物資源となった。この豊富な地下鉱物が富の独占と数々の争いを呼んできた。相次ぐ内戦でインフラが総じて壊滅的であり、停電や断水が日常的に起きたり、道路が陥没したり、信号機が設置されてもすぐに壊されたりしている。それに加えて初等教育は義務教育でも無料教育でもないので3人に1人は字が読めず、こういった人たちは条件の良い職種に就けないので貧富の差が拡大し、世界最貧国の1つとなってしまっている。国家が混沌としているので基本的に治安が悪く、特に東部地域の治安は極端に悪い。日常的に頻発する性的暴行等の凶悪犯罪の温床になっていて、望まぬ出産の結果孤児となった子供がストリートチルドレンとなりギャング化し、更なる悪循環に嵌ってしまっている。国としてのガバナンス能力に欠けているので1回の選挙をするだけでも暴動が起き死人が出るほどの混乱が起きる。
この様な状況でサッカーの大会に関わるのは並大抵の事ではない。インフラが未整備なのはサッカー界も同じであり、ホームページや公式SNSサイトが存在しない2部リーグのリナフット・リーグ2やカップ戦のクープ・デュ・コンゴでは大会の進行状況をネットで知ることができない。これは現場で何が起きても公にならない場合がある事を意味する。不透明なのはクラブチームも同様であり、1部リーグのリナフットのクラブでさえ所属選手を公にしていないクラブチームが過半数を占めている。これはこのリーグにはプロクラブとアマチュアクラブが混在している事情もあるからだとも思われる。リナフットの構成チーム数の変動も激しく、2017-2018年シーズンには27チームで公式戦を行っていたところに2018-2019年シーズンで16チームにまでチーム数が急減した。それから3シーズンは16チームのままだった。2020-2021年シーズンも本来なら3チームが降格するはずだったが、全日程を消化できたにもかかわらず降格チーム数がゼロとなり、20チームにまでチーム数が膨張した状態で2021-2022年シーズンを闘っている。
リナフット加盟チームのホームスタジアムはキンシャサやルブンバシといった中部や南部の都市に多く、首都キンシャサのホームスタジアムを本拠地としているクラブは7つほど存在する。特にアフリカ大陸でも屈指の収容能力を持つ80,000人収容のスタッド・デ・マルティールはACレンジャーズ 、ASヴィタ・クルブ、DCモテマ・ペンべ、FCルネッサンス、JSK、ラシン・クルブ・キンシャサの5つのチームがホームスタジアムとして利用している。1部リーグのスタジアムには基本的に収容人員的に中型のものが多い。治安が際立って悪い東部地域ではゴマを本拠地とするASドーフィン・ノワールとエトワール・ドゥ・キヴFCの2クラブが奮闘している。ちなみにどういう訳か「カミカゼ」がチーム名の一部になっているクラブがリナフットには複数存在する。特にASシンバのニックネームは「カミカゼ」である。どういう風の吹き回しだろうか。
リナフットを構成するクラブチームの外国人選手の国籍だが、確認できる範囲ではアフリカ人しかいない。決して潤沢な資金があるとは言えないクラブばかりの状況では当然である。特にガーナ人等の西アフリカ人やザンビア人等の中央アフリカ人が選手として多く在籍している。
2020-2021年シーズンまでの国内リーグでTPマゼンベが3連覇している。国際大会に目を移すと2020-2021年シーズンのCAFチャンピオンズリーグではTPマゼンベとASヴィタ・クルブは予選を突破したものの、共にグループステージで敗退している。
DRコンゴはボクシングでモハメド・アリがジョージ・フォアマンを倒す「キンシャサの軌跡」として有名な国であり、レアル・マドリードやチェルシーFC、パリ・サンジェルマンFC等で活躍した元フランス代表のクロード・マケレレを産み出した地でもある。悪い輩に才能や素質を利用さえされなければ、立派に開花できるのだ。
この国の原石が兵器としてではなく、サッカーを楽しませる素材として輝く日が来るのを待っている。

◆最終更新日時
2021/10/26

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