モロッコのサッカーリーグのまとめ

モロッコのサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
https://m.elbotola.com

◆連盟
アフリカサッカー連盟(CAF)

◆1部リーグ名称
ボトラ(Botola/البطولة الوطنية المغربية)

◆所属チーム数
16

◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー2回戦総当たり)
※試合数30

◆開催期間
9月上旬~6月

◆移籍期間
2021-2022年シーズンは9/15〜11/30と1/16〜2/15

◆順位決定方法
勝ち点→直接対決での得失点差→得失点差→勝利数→総得点→プレーオフ

◆CAFチャンピオンズリーグ枠
0.5(ボトラの優勝、準優勝チームは予選1回戦に参戦)
※ボトラの3位、4位のチームはCAFコンフェデレーションカップ予選1回戦に参戦

◆2部リーグ(ボトラ2/Botola 2/الدوري المغربي لكرة القدم القسم الثاني)
16チームが所属。ホーム&アウェー2回戦総当たり。

◆昇降格枠
2(ボトラの15位、16位のチームとボトラ2の1位、2位のチームが自動昇降格)

◆それ以外の大会
◇モロッカンスローンカップ(Moroccan Throne Cup/كأس العرش)
モロッコのプロ、アマチュアのチームが参加する一発勝負のトーナメントの大会。ボトラ勢はラウンド32から参戦する。

◆平均入場者数
不明

◆チーム名
FARラバト(AS FAR/نادي الجيش الملكي)
SCCモハメディア(SCC Mohammedia/نادي شباب المحمدية)
ディファー・ハッサニ・デルジャディダ(Difaa Hassani d’el-Jadida/الدفاع الحسني الجديدي)
ファス・ウニオン・スポルト(Fath Union Sport/نادي الفتح الرياضي)
ハッサニア・アガディール(Hassania Agadir/نادي حسنية أكادير)
イティハド・タンジェ(Ittihad Tanger/نادي اتحاد طنجة)
ジュネ・スポルティヴ・スアレム(Jeunesse Sportive Soualem/نادي الشباب الرياضي السالمي)
マグレブ・ドゥ・フェズ(Maghreb de Fes/نادي المغرب الفاسي)
ムルディア・ウジダ(Mouloudia Oujda/نادي المولودية الوجدية)
RSベルカンヌ(RS Berkane/نادي النهضة البركانية)
オリンピック・フリブガ(Olympique Club de Khouribga/نادي أولمبيك خريبكة)
オリンピック・サフィ(Olympic Club de Safi/نادي أولمبيك آسفي)
ラジャ・カサブランカ(Raja CA/نادي الرجاء الرياضي)
ラピッド・ウイド・ゼム(Rapide Oued Zem/نادي سريع وادي زم)
ウィダード・カサブランカ(Wydad AC/نادي الوداد الرياضي)
ユスフィア・べレチド(Youssoufia Berrechid/نادي يوسفية برشيد)

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◆最近の概要
世界中を席巻した新型コロナウイルスはアフリカ屈指の経済大国のサッカー界も荒らした。
2019-2020年シーズンのボトラはコロナ禍のため3月から4ヶ月間中断した。この結果2019年9月中旬に始まった国内リーグのシーズンは翌年10月中旬まで掛かってしまった。この結果2020-2021年シーズンのボトラの開幕は12月上旬にずれ込んだ。このシーズンの閉幕の時期は例年並みの7月下旬である。国内リーグのスケジュールが圧縮される分、当然カップ戦にしわ寄せが行く。12月下旬に開幕したモロッカンスローンカップの準決勝が実施されたのは8月上旬であり、CAFチャンピオンズリーグ予選1回戦ファーストレグが始まる9月上旬になってもモロッカンスローンカップの決勝が実施されていない。そのせいかここ最近はCAFチャンピオンズリーグの挑戦枠は全てボトラの戦績上位のチームだけで埋められてきた。
首都ラバトと最大の都市カサブランカにボトラの半数以上のクラブの本拠地が存在する。カサブランカには2017年シーズンのクラブワールドカップで浦和レッズと闘ったウィダード・カサブランカがある。このクラブはラジャ・カサブランカとライバル関係にあり、サポーターが大変熱い。座席数という面では大型のスタジアムが多い。67,000人収容可能なスタッド・モハメド・サンク(ラジャ・カサブランカとウィダード・カサブランカのホームスタジアム)、65,000人収容可能なスタッド・ムーレイ・アブドゥラ(FARラバトのホームスタジアム)を始めとして、ボトラを開催するスタジアムには4万人以上のサポーターを入れられる所がいくつもある。座席数だけなら欧州の列強リーグに負けていない。結局失敗したものの、さすが2026年のFIFAワールドカップの招致に動いていただけの事はある。
ボトラでプレーする外国人選手には当然ながらコートジボワール人、カメルーン人、セネガル人といったモロッコから地理的に近い北アフリカの選手が主体になる。タンザニア人、ルワンダ人、ガボン人の様な中央アフリカからやってきた選手もいる。それどころかアフリカ大陸以外のイエメン人、フランス人、ブラジル人の選手もモロッコの国内リーグに所属している。サッカー界ではモロッコは人材輸出国だが人材輸入国でもある。アジアの新興国並みの目覚ましい経済力を感じさせる。
過密日程だった2020-2021年シーズンのボトラではウィダード・カサブランカが優勝を果たした。準優勝のラジャ・カサブランカとともに2021-2022年シーズンのCAFチャンピオンズリーグに挑戦したが、初戦の予選2回戦で敗退してしまった。かつてこの国のリーグからアフリカ王者を輩出した事もあるだけに、世界の舞台に戻る日を待っている。
アフリカの国でもやれる所を見せてほしい。

◆最終更新日時
2021/10/18

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