アゼルバイジャンのサッカーリーグのまとめ
アゼルバイジャンのサッカーリーグについてまとめてみました。
◆公式サイト
http://www.pfl.az
◆連盟
欧州サッカー連盟(UEFA)
◆1部リーグ名称
アゼルバイジャン・プレミアリーグ(Azerbaijan Premier League/Azərbaycan Premyer Liqası)
◆所属チーム数
8
◆試合形式
リーグ戦(1ステージ制/ホーム&アウェー4回戦総当たり)
※試合数28
◆開催期間
8月中旬~
◆移籍期間
不明
◆順位決定方法
勝ち点→直接対決での勝ち点→直接対決での得失点差→直接対決での総得点→直接対決でのアウェーゴール数(当該チームが2チームの場合のみ考慮)→得失点差→総得点
◆チャンピオンズリーグ枠
0.0625(アゼルバイジャン・プレミアリーグ優勝チームは予選1回戦に参戦)
※アゼルバイジャン・プレミアリーグ準優勝、3位のチームおよびアゼルバイジャン・クボク優勝チームはヨーロッパカンファレンスリーグの予選1回戦に参戦
◆2部リーグ(アゼルバイジャン・ファーストディビジョン/Azerbaijan First Division/Azərbaycan Birinci Divizionu)
13チームが所属。ホーム&アウェー3回戦総当たり。
◆昇降格枠
1(アゼルバイジャン・プレミアリーグ8位のチームとアゼルバイジャン・ファーストディビジョン1位のチームが自動昇降格。ただしセカンドチームがアゼルバイジャン・ファーストディビジョンで1位になった場合は昇降格は実施しない)
◆それ以外の大会
◇アゼルバイジャン・クボク(Azerbaijan Cup/Futbol üzrə Azərbaycan Kuboku)
アゼルバイジャン・プレミアリーグとアゼルバイジャン・プレミアリーグのトップチームの全12チームが参加するトーナメント方式の大会。2020-2021年シーズンは1月下旬から5月下旬にかけて開催した。
◆平均入場者数
不明
◆チーム名
ガバラFK(Gabala FK/Qəbələ FK)
ケシュラFK(Kesla FK/Keşlə FK)
ネフチ・バクー(Neftci PFK/Neftçi PFK)
カラバフFK(Qarabag FK/Qarabağ FK)
サバフFK(Sabah FC/Sabah FK)
サバイルFK(Sabail FK/Səbail FK)
スムガイトFK(Sumgayit FK/Sumqayıt FK)
ジラFK(Zira FK/Zirə FK)
◆最近の概要
世界中に浸透している新型コロナウイルスはカスピ海沿岸の国のサッカー界にも影響を及ぼした。
2019-2020年シーズンのアゼルバイジャン・プレミアリーグは2020年3月13日に中断し、6月19日に打ち切りが決定。20試合しか消化していなかったにもかかわらずカラバフFKのリーグ優勝が認められた。それ以降は大規模な中断や延期がないままで現2021-2022年シーズンに至っている。
2017-2018年シーズンにカパズPFKがアゼルバイジャン・ファーストディビジョンに降格したのを最後に、アゼルバイジャン・プレミアリーグへの参加クラブの顔ぶれは変わっていない。これはアゼルバイジャン・ファーストディビジョンにはアゼルバイジャン・プレミアリーグのクラブのセカンドチームが多数在籍しているからである。1つしかない昇格枠にセカンドチームが入れば、当然ながら昇格も降格も起こらない。北海道なみの広さの国土に神奈川県なみの人口しか住んでいない状況では、どうしてもクラブ数が少なくなる。
アゼルバイジャン・プレミアリーグが設立されたのは1992年という比較的新しいリーグである。そこに加盟しているクラブチームの半数(サバフFK、サバイルFK、スムガイトFK、ジラFK)が2010年以後に設立された。歴史が浅いせいか盛り上がり方が流動的であり、観客動員数は戦績の影響を大いに受ける。カップ戦の人気は低く、アゼルバイジャン・クボクは決勝になってもスタジアムの客席が中々埋まらない。過去アゼルバイジャン・スーパーカップ(Azerbaijan Supercup/Azərbaycan Superkuboku)というスーパーカップも同様であり、1993年設立のこの大会は今日まで4回しか開催されていない。同大会は18年ぶりに開かれた2013年を最後に休眠状態にある。ただし政府はスポーツ自体は重視していてレスリングや柔道などが盛んだが、サッカーもこれらの盛んなスポーツの中に入るという位置付けになる。サッカーの国際大会の誘致も盛んであり2018-2019年シーズンのヨーロッパリーグ決勝はバクー・オリンピックスタジアムで行われた。同会場は2021年に開催された多国共催方式のEURO2020の開催地の1つでもある。
アゼルバイジャン・プレミアリーグ加盟クラブの半分以上が首都バクーのカスピ海沿岸地域に存在する。一方で沿岸から離れた場所にはアルメニア軍との2020年ナゴルノ・カラバフ紛争が続き地雷が埋まっている廃墟になったため、ホームスタジアムで活動できないカラバフFKの様なクラブもある。加盟クラブのホームスタジアムとしては小規模なものが大多数で、収容人数が最も多いものでも13,000人収容のバンク・レスパプリカ・アリーナ(サバフFKのホームスタジアム)になる。ただし先述のカラバフFKが実質的なホームスタジアムとしてバクー・オリンピックスタジアムを選んでいて、このスタジアムには67,000人収容できる。
東欧の国ではあるがフランス人選手やスペイン人選手が割といる。EU圏外選手の構成はアフリカ人選手やブラジル人選手が多く、アジア人がこのリーグでプレーするのは非常に稀である。アゼルバイジャン・プレミアリーグは本田圭佑が最近プレーしたリーグとしても知られていて、2021年3月中旬からシーズン終了までの2ヶ月間の短期契約を交わしたネフチ・バクーでは加入後に彼はさっそく連続ゴールを決めた。同クラブはこのシーズンで最終節で大逆転のリーグ優勝を果たした。
サッカー界の健全な盛り上がりを期待している。
◆最終更新日時
2021/9/26
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