エルサルバドルのサッカーリーグのまとめ
エルサルバドルのサッカーリーグについてまとめてみました。
◆公式サイト
https://laprimera.com.sv
◆連盟
北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)
◆1部リーグ名称
プリメーラ・ディビシオン・デ・エル・サルバドル(Primera Division de El Salvador/Primera División de El Salvador)
◆所属チーム数
12
◆試合形式
1年を前期(アペルトゥーラ/Torneo Apertura/Torneo Apertura)と後期(クラウスーラ/Torneo Clausura/Torneo Clausura)で分ける2シーズン制を採用。アペルトゥーラとクラウスーラは別個の大会で、年間優勝チームを決めない。各シーズンの中で2ステージ制を採用。ファーストステージでは12チームで2回戦総当たりのリーグ戦を行う。上位8チームがセカンドステージに進出。セカンドステージではホーム&アウェー方式のトーナメントで、ただし決勝のみ一発勝負で優勝チームを決める。
※年間試合数44〜54
◆開催期間
アペルトゥーラは7月下旬〜12月中旬
◆移籍期間
不明
◆順位決定方法
勝ち点→得失点差→総得点→直接対決戦績→イールド(勝ち点を試合数で割ったもの)→フェアプレーポイント→抽選
◆CONCACAFチャンピオンリーグ枠
0
※アペルトゥーラ、クラウスーラの優勝チームの中で年間合計勝ち点が多い方のチームはCONCACAFリーグのラウンド16に、少ない方のチームと上記以外で年間戦績の最も良いチームはCONCACAFリーグの予選に参戦
◆2部リーグ(セグンダ・ディビシオン・デ・エル・サルバドル/Segunda Division de El Salvador/Liga de Ascenso de El Salvador)
20チームが所属。2つのグループに分けて2回戦総当たり方式でのファーストステージ闘い、各グループ4位以上のチームでトーナメント方式のセカンドステージを分ける。2シーズン制ではあるが、昇格チームを決めるためクラウスーラ終了後に両シーズン優勝チーム同士でプレーオフを行う。
◆昇降格枠
1(プリメーラ・ディビシオン・デ・エル・サルバドルの年間勝ち点が12位のチームが自動降格。セグンダ・ディビシオン・デ・エル・サルバドルの各ステージの優勝チーム同士でのプレーオフの勝者が自動昇格)
◆それ以外の大会
◇INDESカップ(Copa INDES/Copa INDES)
エルサルバドルのプロリーグの1〜3部リーグのチームが参加するトーナメントのリーグカップ。準決勝までホーム&アウェーで、決勝のみ一発勝負。2018-2019年シーズンは11月中旬から5月上旬にかけて実施されたが、2021-2022年シーズンの実施可否は不明。
◆平均入場者数
不明
◆チーム名
CDアギラ(C.D. Aguila/Club Deportivo Águila)
アリアンサFC(Alianza F.C./Alianza Fútbol Club)
CDアトレティコ・マルテ(C.D. Atletico Marte/Club Deportivo Atlético Marte)
ADチャラテマンゴ(A.D. Chalatenango/Asociación Deportiva Chalatenango)
FAS(C.D. FAS/Club Deportivo FAS)
A.D.イシドロ・メタパン(A.D. Isidro Metapan/Asociación Deportiva Isidro Metapán)
ホコロFC(Jocoro F.C./Jocoro Fútbol Club)
CDルイス・アンヘル・フィルポ(C.D. Luis Angel Firpo/Club Deportivo Luis Ángel Firpo)
ムニシパル・リメニョ(Municipal Limeno/Club Deportivo Municipal Limeño)
オンセ・デポルティーボ(Once Deportivo de Ahuachapan/Once Deportivo Fútbol Club)
CDプラテンセ(C.D. Platense Municipal Zacatecoluca/Club Deportivo Platense)
サンタ・テクラFC(Santa Tecla F.C./Santa Tecla Fútbol Club)
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◆最近の概要
新型コロナウイルスの嵐は「救世主」を国名に据える場所でも容赦なく吹き荒れた。
2020年クラウスーラはシーズン前半終了時点の11試合で打ち切りが決まった。その結果、クラウスーラの優勝チームはもちろん2019-2020年シーズンでの降格チームもなし。続く2020-2021年シーズンは試合数を削減してコロナ禍に対応しやすくする為にプリメーラ・ディビシオン・デ・エル・サルバドルの12チームを2〜3のグループに分け、1次グループリーグ→2次グループリーグ→ノックアウトステージの方式でアペルトゥーラとクラウスーラの各大会を開催した。この変則的な大会をアリアンサFC(2020年アペルトゥーラ)とFAS(2021年クラウスーラ)が制した。
エルサルバドルには53,400人収容の中米最大規模のスタジアム「エスタジオ・クスカトラン」がありアリアンサFC、CDアトレティコ・マルテだけでなくエルサルバドル代表もホームスタジアムとして使っている。クスカトランは欧州の錚々たるスタジアムにも決して引けを取らない素晴らしいクォリティーとサポーターの収容力を備えているが、国内リーグの全てのスタジアムがまさかそんなスタジアムばかりである筈もなく、収容人員2万人未満のスタジアムが全国各地に満遍なく分散している。
ホンジュラスとの「サッカー戦争」以前から続いている「死の部隊」が暗躍している程の慢性的な悪すぎる治安のせいか、リーグのクラブの所属選手のほとんどがそういう価値観を共有できる中南米人で占められている。誘拐事件で犠牲になった日本人の経営者もいる。現在このリーグに所属している日本人選手はいない。国民に1年間の徴兵制を敷いている独特な事情もある。
あまりに過酷な状況だが、サッカーが希望の光となる事を願っている。
◆最終更新日時
2021/9/10
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