ブルガリアのサッカーリーグのまとめ
ブルガリアのサッカーリーグについてまとめてみました。
◆公式サイト
http://www.fpleague.bg/bg/
◆連盟
欧州サッカー連盟(UEFA)
◆1部リーグ名称
ブルガリア・ファースト・プロサッカーリーグ(First Professional Football League/Първа професионална футболна лига)
◆所属チーム数
14
◆試合形式
スプリット制。ホーム&アウェー方式の2回戦総当たり戦のリーグ戦のレギュラーシーズンを実施。レギュラーシーズン終了後に上位6チーム、中位4チーム、下位4チームの3グループに分け、上位グループは1回戦総当たり戦の、中位グループと下位グループは2回戦総当たり戦のリーグ戦のプレーオフを行う。なおこのプレーオフはそれぞれチャンピオンシップラウンド、ヨーロッパカンファレンスリーグラウンド、降格ラウンドと言う。
※試合数31〜32
◆開催期間
7月下旬〜5月下旬
◆移籍期間
2021-2022年シーズンは6/15〜9/6と2/1〜2/28
◆順位決定方法
勝ち点→直接対決での勝ち点→直接対決での得失点差→直接対決での総得点→直接対決でのアウェーゴール数(2チームのみが関与する場合)→得失点差→総得点→フェアプレーランキング→抽選
◆チャンピオンズリーグ枠
0.0625(ブルガリア・ファースト・プロサッカーリーグ優勝チームが予選1回戦に参戦)
※ブルガリア・ファースト・プロサッカーリーグ準優勝、3位のチームとブルガリア・カップ優勝チームはヨーロッパカンファレンスリーグの予選2回戦に参戦
◆2部リーグ(ブルガリア・セカンド・プロサッカーリーグ/Second Professional Football League/Втора професионална футболна лига)
20チームが所属。ホーム&アウェー2回戦総当たり。
◆昇降格枠
昇格枠は3.5±0.5/降格枠は1.5±0.5(ブルガリア・ファースト・プロサッカーリーグの14位のチームとブルガリア・セカンド・プロサッカーリーグの1位〜3位のチームが自動昇降格。ブルガリア・ファースト・プロサッカーリーグの13位のチームとブルガリア・セカンド・プロサッカーリーグの4位のチームが昇降格プレーオフに進出)
◆それ以外の大会
◇ブルガリア・カップ(Bulgarian Cup/Национална купа на България по футбол)
ブルガリアのプロ、アマチュアの48クラブが参加する一発勝負のトーナメントの大会。ブルガリア・ファースト・プロサッカーリーグ勢は2回戦(ラウンド32)から参戦。2020-2021年シーズンは9月下旬から5月中旬にかけて実施された。
◇ブルガリア・スーパーカップ(Bulgarian Supercup/Суперкупа на България)
ブルガリア・ファースト・プロサッカーリーグとブルガリア・スーパーカップの優勝チーム同士が対戦する一発勝負の大会。ブルガリア・ファースト・プロサッカーリーグの開幕直前に開催する。
◆平均入場者数
不明
◆チーム名
PFKアルダ・クルジャリ(FC Arda Kardzhali/ФК Арда)
PFCベロエ・スタラ・ザゴラ(PFC Beroe Stara Zagora/ПФК Берое)
PFCボテフ・プロヴディフ(Botev Plovdiv/ПФК Ботев)
POFKボテフ・ヴラツァ(POFC Botev Vratsa/ПОФК Ботев)
PFCチェルノ・モレ・ヴァルナ(PFC Cherno More Varna/ПФК Черно море)
PFC CSKAソフィア(PFC CSKA Sofia/ПФК ЦСКА)
FC CSKA1948ソフィア(FC CSKA 1948 Sofia/ФК Централен спортен клуб на армията 1948)
レフスキ・ソフィア(PFC Levski Sofia/ПФК Левски)
PFKロコモティフ・プロヴディフ(PFC Lokomotiv Plovdiv/ПФК Локомотив)
PFCロコモティフ・ソフィア(FC Lokomotiv 1929 Sofia/ФК Локомотив)
PFCルドゴレツ・ラズグラド(PFC Ludogorets Razgrad/ПФК Лудогорец 1945)
OFKピリン・ブラゴエヴグラト(OFC Pirin Blagoevgrad/ОФК Пирин)
PFCスラヴィア・ソフィア(PFC Slavia Sofia/ПФК Славия)
FKツァルスコ・セロ・ソフィア(FC Tsarsko Selo Sofia/СФК Царско село 2015)
◆最近の概要
世界中に流行拡大している新型コロナウイルスは、ブルガリアのサッカー界にも当然影響をもたらしている。
2019-2020年シーズンではブルガリア・ファースト・プロサッカーリーグが3月から3ヶ月間中断し、再開後はスタジアムの観客動員数の上限を30%にし、後に50%にした制限環境下で公式戦を開催した。観客数上限が50%になっていた2020-2021年シーズン序盤にサポーターズグループがコロナ対策のルール(ソーシャルディスタンスを保ちマスク着用)を破る姿が確認された。これを受けて10月からの半年間は無観客非公開でリーグ戦を開催する事になってしまった。有観客になってからは受け入れの上限を30%にし、そして50%になった。
ホームタウンの名前をクラブチームに入れるのを好まず、軍発祥のクラブが複数あるなど、共産主義文化の影響を受けている。ユニフォームスポンサーにはWinBetやefbetといった東欧のベッティングビジネスの会社が多い。一応全国各地に1部リーグのホームタウンが点在してはいるが、その半数が首都ソフィアに集中している。スタジアムは44,000人入るヴァシル・レフスキ国立競技場(FC CSKA1948ソフィアのホームスタジアム)の様に大型のものもあるが、1部リーグの他のクラブの本拠地は中型もしくは小型のスタジアムである。
この様な状況では実績の格差が拡がりやすい。2011-2012年シーズンに1部リーグに昇格し即優勝してから10連覇を果たし、ブルガリア・スーパーカップでは4連覇しているPFCルドゴレツ・ラズグラドの様な急成長中の絶対王者がいる一方で、2020-2021年シーズンのブルガリア・セカンド・プロサッカーリーグでは2クラブが解散の憂き目に遭うといった寂しい一面も覗かせる。この様な状況でブルガリア・ファースト・プロサッカーリーグでは2022-2023年シーズンに現在の14チームから16チームに所属チーム数を拡大する。
決して全クラブではないが、ブルガリア・ファースト・プロサッカーリーグのクラブでは全般的に外国人選手は少なく、その比率は東欧人が多めである。ちなみにEU圏外の選手のほとんどはアフリカ人かブラジル人だ。現在このリーグに在籍している日本人選手はいないが、過去には松井大輔がPFCスラヴィア・ソフィアに所属した事で話題になった。
現在観客収容人数の上限数を50%にし、マスク着用の下で公式戦が開催されている。サポーターがスタジアムで試合を観られる幸せが続く様に願う。
◆最終更新日時
2021/8/22
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