夢だけではサッカー文化を守れない
コロナウイルスが猛威を振るっている。
Jリーグが何度も何度も延期になっている。
今DAZNやスカパーのスポーツチャンネルで放映されているのは、当たり前だが過去の試合だ。
その動画を店内で流すスポーツバーは、当然ながらスポーツバーとしての存在価値が薄くなる。
それどころか東京都を初めとして、都心圏の自治体の多くがバーの自粛要請を出している。
営業の一時休止に踏み切ったスポーツバーも既に出ている。
ソーシャルディスタンス、2mの社会的距離を保つのがコロナウイルス感染を防ぐのに重要だと叫ばれている。
サッカーには接触プレーがつきものだ。
この状況で子供が外に出てサッカーで遊ぶなんて無理。
サッカーで遊ぶためには、スポーツ用品店に行く必要がある。
スポーツ用品店の中には営業時間短縮や営業自粛に踏み切っている店舗がある。
コロナウイルスのパンデミックは2、3ヶ月で終わるタマじゃない。
収束するのに少なくとも1年は、下手すれば何年も掛かるに違いない。
東京オリンピックが開催されないまま2024年のパリオリンピックに移る可能性だってかなり有ると、俺は思っている。
そんな長い間、これらの店舗が完全閉店せずに乗り切れるのか?
これらの店の経営者が、霞を食って生きていけるのか?
正直な話、手をこまねいているままだと、かなりのこれらの店が潰れてしまうだろう。
サッカーの事しか追おうとしない。
サッカーの事しか興味がない。
そんな思考回路だと、今を切り抜ける事はできない。
テレビを点けてみたところで、地上波の民放局では不安を煽る番組ぐらいしかやっていない。
この手の番組を見たところで、今を乗り切るのに役立つ情報は少ない。
むしろ邪魔になる情報が多い。
人間は信じたい事しか信じない。
見たいモノしか見ようとしない。
そうした人間の習性を知り尽くした者が、広告費狙いの視聴率稼ぎのためにわざとネガティブで刺激的な番組構成にする。
ますます疑心暗鬼になったところで、コロナ対策に向けて何か実になるか?
サッカーで人を集めようとしている人たちは、今こそ金の勉強をすべきだ。
全ての人がそうだとは言わないが、今回のコロナショックで暇になった人がかなりいると言う。
そうした人には勉強する時間が山ほど有るはずだ。
クラウドファンディング
メールマガジン
オンラインサロン
インスタライブ
Zoom飲み会
そうした最新のツールで金が動く仕組みを、あるいは人が集まる仕組みを勉強しよう。
金の話は日本ではタブーとされてきた。
知らない事に対し拒絶反応を起こす人も多い。
「クラウドファンディング? なにソレ? 怪しい」
「オンラインサロン? 詐欺だ」
これからは、その姿勢だと全てを失いかねない。
今までにない病気で
今までにない事が
今現実に起きている。
今までに有る事だけで対処してきた。
それが今の混乱状態だ。
だから今までにない事も解決法の選択肢の中に入れないと。
金のことは学校では教えない。
だから自分で金のことを勉強するしかない。
知らない事を勉強して知るようになれば、その知識で生き長らえることができる。
知らない事を知らないままで終わらせるのは、今は罪だ。
そうするとその街のサッカー文化を終わらせることになる。
一度スポーツ用品店が、スポーツバーが、サッカークラブが潰れてしまったら、同じような業種の団体がそこで取って変わるなんて絵面はあり得ない。
今回のコロナ騒動でダメージのない異業種の、サッカーとは縁もゆかりもない、全く畑違いの会社が、潰れたあとの空きテナントを虎視眈々と狙ってる。
一度その街のサッカー文化が終わってしまったら、自分の目の黒い間にサッカー文化を復活させるのは至難の業だ。
それでいいのか?
夢は原動力だ。
夢がなければ始まらない。
だけど夢だけでは生きていけない。
残念ながら夢だけではサッカー文化を守れない。
今「サッカー馬鹿」でいるのはやめよう。
サッカーのことしか知らないサッカー馬鹿でいるのはやめよう。
スポーツ用品店やスポーツバーの店頭に立つ人へ。
サッカーイベントを企画している人へ。
なんらかのサッカービジネスに携わっている人、あるいは携わろうとしている人へ。
金のしくみやスポーツビジネスを勉強しよう。
これらは生き残るための手段と知恵だ。
生きるのに金が全てじゃない。
ただし何をするにも金が必要だ。
◆こちらの記事もオススメ
アディショナルタイム
サポーターはお金じゃ買えない
日本のプロサッカーリーグのまとめ