アメリカのプロサッカーリーグのまとめ

アメリカのプロサッカーリーグについてまとめてみました。

◆公式サイト
https://www.mlssoccer.com

◆連盟
北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)

◆1部リーグ名称
メジャーリーグサッカー(Major League Soccer)
※通称MLS

◆所属チーム数
26

◆試合形式
レギュラーシーズンでの戦績上位のクラブがMLSカッププレーオフに参戦する方式を採っている。まずウェスタン・カンファレンスとイースタン・カンファレンスの2地区に分けてレギュラーシーズンを行う。レギュラーシーズンでは地区内のクラブ相手のホーム&アウェー方式でのリーグ戦に加え、異なる地区相手10クラブと一発勝負を行う。各地区の上位各7クラブがMLSカッププレーオフに進出。一発勝負のトーナメントで決着を付ける。各地区でのレギュラーシーズン首位のチームは準々決勝から参戦。決勝であるMLSカップでは中立地で両地区同士のクラブの対戦を行う。
※試合数34〜38

◆開催期間
2月下旬〜11月上旬

◆ベンチ入り枠/交代枠
7人/3人(MLSカップおよびそのプレーオフの延長戦では4人まで交代可能)

◆累積警告
累積警告5回で1試合出場停止。出場停止が明ければ累積警告3回で1試合出場停止。その出場停止が明ければ累積警告3回で1試合出場停止。以降累積警告2回ごとに1試合出場停止。

◆外国人登録枠など
リーグ全体で登録できる枠の中で各クラブごとに外国人枠が割り当てられる。この枠は取引可能。カナダのクラブは米国人選手とカナダ人選手の双方を自国籍選手としてカウントする。

◆移籍期間
2020年のウインドーは2/12〜5/5と7/7〜8/5

◆順位決定方法
勝ち点→勝利数→得失点差→得点数→ディシプリナリー・ポイント(反則の種類をポイント換算したもの)→アウェーでの得失点差→アウェーでの総得点→ホームでの総得点→ホームでの得失点差→コイントス又は抽選

◆CONCACAFチャンピオンリーグ枠
4(MLSカップの優勝クラブ、MLSでのレギュラーシーズンでの東地区と西地区での最も順位の高いクラブおよびMSオープンカップの優勝クラブが参戦する)。

◆2部リーグ
なし

◆昇降格枠
なし

◆それ以外の大会
◇USオープンカップ(U.S. Open Cup)
米国勢のプロ・アマチュアクラブのうち100クラブが参加する一発勝負のトーナメント方式の大会。3月下旬から9月下旬まで行われる。 MLS勢の下位クラブは3回戦から、上位クラブは4回戦(ラウンド32)から参戦する。
◇カナディアン・チャンピオンシップ(Canadian Championship/Championnat canadien)
カナダ勢のMLS所属クラブ、カナダ・プレミアリーグ及びカナダの地域リーグの優勝クラブの計12クラブが参戦するホーム&アウェー方式のトートバッグ方式の大会。6月中旬から9月下旬まで行われる。MLS勢は準々決勝から参戦する。優勝クラブはカナダ枠としてCONCACAFチャンピオンズリーグに参戦する。
◇カンペオーネス・カップ(Campeones Cup/Campeones Cup)
MLSの優勝クラブとメキシコのカンペオン・デ・カンペオーネスの優勝クラブが闘う一発勝負の闘い。2019年は8月中旬に行われた。
◇リーグズ・カップ(Leagues Cup/Leagues Cup)
MLS所属クラブとメキシコのリーガMX所属クラブから各4クラブずつ参戦する一発勝負のトーナメント方式の大会。7月下旬から9月中旬まで行われる。

◆平均入場者数
21,265人(2019年)

◆チーム名(2020年)
◇ウェスタン・カンファレンス
コロラド・ラピッズ(Colorado Rapids)
FCダラス(FC Dallas)
ヒューストン・ダイナモ(Houston Dynamo)
ロサンゼルス・ギャラクシー(LA Galaxy)
ロサンゼルスFC(Los Angeles FC)
ミネソタ・ユナイテッドFC(Minnesota United FC)
ナッシュビルSC(Nashville SC)
ポートランド・ティンバーズ(Portland Timbers)
レアル・ソルトレイク(Real Salt Lake)
サンノゼ・アースクエイクス(San Jose Earthquakes)
シアトル・サウンダーズFC(Seattle Sounders FC)
スポルティング・カンザスシティ(Sporting Kansas City)
バンクーバー・ホワイトキャップス(Vancouver Whitecaps FC/Whitecaps de Vancouver)
◇イースタン・カンファレンス
アトランタ・ユナイテッドFC(Atlanta United FC)
シカゴ・ファイアーFC(Chicago Fire FC)
FCシンシナティ(FC Cincinnati)
コロンバス・クルー(Columbus Crew SC)
D.C. ユナイテッド(D.C. United)
インテル・マイアミCF(Inter Miami CF)
モントリオール・インパクト(Montreal Impact/Impact de Montréal)
ニューイングランド・レボリューション(New England Revolution)
ニューヨーク・シティFC(New York City FC)
ニューヨーク・レッドブルズ(New York Red Bulls)
オーランド・シティSC(Orlando City SC)
フィラデルフィア・ユニオン(Philadelphia Union)
トロントFC(Toronto FC/Toronto FC)

◆最近の概要
ローカルルールが幅を利かせている大会である。
新人選手は他国のリーグの様にユースからの昇格や自由契約ではなく、ドラフト会議で獲得する。また選手の給与はクラブではなくMLSから支払われるシステムであり、各クラブ毎に獲得に使える予算が決められている。ただしこの予算を無視して各クラブが2人まで(トレードすれば3人まで)獲得できる特別指定選手制度がある。この制度を利用して過去にはデビッド・ベッカムやカカ等のスター選手がプレーしていた。
金銭面でMLSに比べてクラブや選手の力が弱いという印象を受ける。過去に北米サッカーリーグが存在していたが、興行面の失敗で1984年に解体し、その後12年間も大規模なサッカーの大会を開催できなかった。その暗い歴史を繰り返さないように、金銭面では慎重に運営していると思われる。
下部リーグは存在こそするが、いわゆる地域リーグに過ぎずMLS所属クラブとの入れ替え制度はない。日本の社会人リーグの様な扱いである。
レギュラーシーズン終了後に「クライマックスシリーズ」的なMLSカッププレーオフ、及び「1試合限定版の日本シリーズ」であるMLSカップに引き続くシステムを採用している。日本のプロ野球に似ている部分がMLSには数多くある。ただし「交流戦」の割合がプロ野球より多く、東西両リーグの合計の順位表があり、レギュラーシーズンでのその順位表での首位のクラブを「サポーターズシールド」として表彰の対象としCONCACAFチャンピオンズリーグの出場権を与えるなど、リーグ戦での戦績はそれなりに尊重されている。
バンクーバー・ホワイトキャップスやトロントFC、モントリオール・インパクトの3クラブがカナダから越境参加している。これにはカナダサッカー界での暗い過去が関係している。今もカナダに存在するCSL(カナダ・サッカーリーグ)で2009年に八百長事件が起こった。その後に更にCSLとカナダサッカー協会の間でトラブルが発生した。こうした事が原因でトロントFCとモントリオール・インパクトがCSLを脱退。MLSに転籍した。なおカナダ勢はMLSで好成績を挙げてもCONCACAFチャンピオンズリーグに出場出来ないが、カナディアン・チャンピオンシップに優勝すれば出場できる。なお過去のトラブルが災いしたのか、CSLは現在でもFIFA非加盟団体として運営している。そこで優勝してもCONCACAFチャンピオンズリーグには出場できない。
カンペオーネス・カップやリーグズ・カップといったメキシコ勢との共催大会があるのもこのリーグの特徴である。他の国の国内リーグとは異なる独自の方法論で1試合当たりの平均観客動員数でMLSはNHL(ナショナルホッケーリーグ)やNBAを抜いた。2002年には10クラブまで減っていたMLS加盟クラブが増加の兆しを見せている。
2020年になりインテル・マイアミCFとナッシュビルSCが加入して加盟クラブの数が26に拡大した。加盟数が24クラブの時には異なるカンファレンスに所属する全てのクラブとの対戦が可能だったが、加盟数が26クラブでは不可能になる。このため今年はリーグ戦形式を採っているにもかかわらず、同じレベルのクラブと対戦できないクラブが存在する初めての大会になる。このクラブの加盟数はさらに拡大する予定である。
2019年ではシアトル・サウンダーズFCがグランドチャンピオンになり、ロサンゼルスFCがサポーターズシールドを獲得した。2020年からは日本人選手としては久保裕也がFCシンシナティでプレーする。
NFLやMLB(メジャーリーグベースボール)を脅かす存在になれるか? 要注目だ。
ただし世界中で猛威を振るっているコロナウイルスからは脅かされていて、3月9日の公式戦を最後にメジャーリーグサッカーは延期に入っている。

◆最終更新日時
2020/3/17

※本ブログの広告からの収益金の1%を多発性硬化症や視神経脊髄炎の患者の支援団体であるMSキャビンに寄付いたします。

◆こちらの記事もオススメ
メキシコのプロサッカーリーグのまとめ
イングランドのプロサッカーリーグのまとめ
日本のプロサッカーリーグのまとめ

Follow me!