子供の未来を決めるのは教育だ

神戸市立東須磨小学校で起きていた事件が、発覚後1ヶ月以上経っても世間を騒がせている。

「教師が教師を暴行する」という、俺が今まで見たことも聞いたこともないものだった。

「少年革命家ゆたぼんチャンネル」によると、事件前の学童同士のイジメが0件だったのが、事件後には10件以上に膨れ上がっているという。

「イジメたければイジメてもいい」
「先生がやってるんだから、自分たちもやっていい」

こういう状況になれば、当然イジメは続出する。

東須磨小は公式サイトをメンテナンス状態にして、校長以下全教諭の名前を隠した。
なぜかメディアも加害者の名前を伏せている。

ネットでは実名が飛び交っているというのに。

神戸市教育委員会の動きもおかしい。

明るみになった教師へのイジメ、いや暴行事件は50件にも上る。
そのなかに、教師が教師に無理やり激辛カレーを食べさせたり目に入れたりしたというのが有った。

この事件を受けて、教育委員会が給食にカレーの提供を中止している。

加害者に罪はない。
カレーに罪がある。
だから学校からカレーを遠ざけよう。

こういう理屈になる。

普通に考えれば「この理屈がおかしい」と誰でも分かる。

だが教育委員会も東須磨小もこの理屈が通らない。

そこでは誰も異論を唱えない。
異論を言える環境にない。

こうした対応について、世論からの批判が集中している。

東須磨小には事件直後は苦情の電話が鳴り止まなかった。
外国人も小学生も、日本のニュースキャスターさえも批判している。
「カレーに罪はない」というハッシュタグがSNSを賑わせ、神戸のカレー屋の人達も激怒している。

被害者の教師が兵庫県警に被害届を出して1ヶ月以上も経ってから、教育委員会は「加害者の自主退職を認めない」という判断をした。
自主退職で身分がなくなれば、処分を下せなくなるからだ。

この程度の決定にここまで時間がかかるのは、そもそも「イジメの加害者や被害者をどうするか」という課題を無視し続けてきたからだ。
世間の猛反発に遭って、渋々重い腰を上げたに過ぎない。

こういう環境で子供が育つとはどういう事か?

暴行が起きても、守られるのは加害者。
被害者は守られない。

「これが常識」だと信じ込んで大人になるという事だ。

大人と子供は針と糸。

加害者の先生には教育委員会という後ろ盾がある。
子供にはそんなのはない。

当然、人間関係でトラブルが続出する。

トラブルの原因が悟れる場合もある。
その頃には、既に精神的にかなりの深傷を負っている。

これが鬱病による休職や自殺と結びつくのは、想像に難くない。

トラブルの原因を悟れない場合、周りの人は「イタイ奴」として扱う。

鬱病に直結する場合もある。
半グレやヤクザとしてしか生きられなくなる場合もある。

そういう人が沢山出るとどうなるか?

「あそこの出身の人は問題を起こす」と噂になってしまう。

悪い教育は差別の温床になりかねない。

ネタバレになってしまうが、社会の掟を描いた漫画「闇金ウシジマくん」にも、学生時代の教育環境の劣悪さを匂わせる描写がある。

主人公のウシジマは、劣悪な家庭環境で子供時代を過ごした。
彼は中学生時代の時に集団リンチを受けた。

彼が通っていた学校は東須磨小と同様、加害者を守り被害者は無視。
だから加害者から身を守るためには、加害者に武力で復讐するしかなかった。

その復讐の過程で、涼しい顔で過ごしていた加害者の大ボスと喧嘩した。
警察官の前で金属バットで殴ったことが原因で、ウシジマは少年院に収監された。

出所後しばらくは亡き母の知人の紹介で就職した産業廃棄場で働き、ゼロからイチを少しずつ積み上げる生活をしていた。
表社会でやっていこうとする彼のもとに、半グレ集団が脅迫を絡めつつ闇金融へのスカウトを実施する。
断り切れなくなったウシジマは表社会では生きていけなくなり、闇金融の人間として裏社会で動くことになった。

以後、ウシジマは誘拐や殺人などの武力抗争の場に身を置くことになる。

ウシジマは頭の回転が非常に速い。
行動も大胆。
人心掌握にも長けている。

もしウシジマが日本人ではなく、外国の学校に通っていたらどうなっていたか?

加害者が隔離された状態で学校に通うことができる。
異論を奨励する教育も受けられる。

そうして大人になっていれば、彼は反社会的ビジネスではなくベンチャービジネスのリーダーになっていただろう。

スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグになっていた可能性があった。

教育は人を偉人にする。
教育は人を犯罪者にする。

子供の未来を決めるのは教育だ。
人を活かすのも殺すのも教育だ。

悪い教育を施す輩は罪深い。

小学生にまで先生が批判されるなんて、情けない。

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