プロサッカーの試合のピッチにタレントを招く違和感
タレントのイベント
音楽隊のイベント
「そういうのはJリーグのスタジアムのピッチの中に要らない」
こう考えるのは、俺だけだろうか?
もっとハッキリ書いてしまえば、浦和レッズサポーターだけだろうか?
試合を控えたピッチにタレントが上がり、イベントをして自分を宣伝する。
そういうのを多くのクラブのサポーターが受け入れてしまっている。
俺には受け入れるのは難しい。
俺は、というよりレッズサポーターの考え方は少数派なのか?
レッズサポーターでは、アウェー遠征時にタレントなどがピッチで芸能活動した際にブーイングしたりチャントを被せてきたりした事で知られる。
「イベントをぶち壊された」と批判された事が多かった。
メディアが批判してきた事もあった。
先日終わったばかりのコンサドーレ札幌戦では、俳優の中川大志がマッチボールセレモニー(試合直前にボールを持って登場し、そのボールを主審に渡すセレモニー)をする際にレッズサポーターがチャントを歌い始めた。
そもそもピッチの中でセレモニー中にブーイングしたりチャントを歌ったりするのは、そこまで寄ってたかって批判される事か?
これがタレントのショーの舞台なら、流石にブーイングやサッカー選手のチャントはまずい。
ただしこれはサッカーをするための舞台。
サッカーを見るために金を払い、スタジアムの中まで来ている。
そういう人達が「芸能イベントじゃない。サッカーしようぜ」と訴えかける行為が、批判を招くものなのか?
子供の頃から地上波のスポーツ番組にタレントが出てきた。
あからさまにその大会に関係ない、タレントにしか関係ないBGMが要所々々で流れた。
そういうのを見る度に、少しだけ興醒めになる。
選手が素人っぽく見えてしまう。
スポーツ番組に見えなくなってしまう。
芸能事務所に忖度しないと、スポーツの大会を地上波で放送すらできないのか?
そういう感覚が俺にはある。
だからスタジアムで芸能人が芸能活動するのを苦々しく思っている。
そういう感覚が、他の大部分の人たちにはないのか?
ちなみにピッチで芸能人がイベント活動する際のビジネスモデルは、こんな感じだろう。
芸能人の所属事務所がJリーグまたはクラブに金を払う。
Jリーグまたはクラブは、その見返りとして芸能事務所に時間と場所(つまりスタジアムのピッチ)を提供する。
サッカー関係者だけではプロサッカーの大会が成り立たない。
それぐらいは俺も重々承知している。
一般人にプロサッカーの大会を知ってもらう。
そのためにも一般の会社や芸能人の存在はありがたい。
だから試合の日には屋台が並ぶ。
いろんなマスコットが挨拶もする。
有名人だって大会を盛り上げるのに一役買う。
そういう行為を、俺は否定する気はない。
むしろどんどんやって、サッカーの大会を盛り上げてほしいとすら思う。
ただし、入場門の外側でやってほしい。
なぜ入場門の内側でやるのか?
入場門をくぐったら、そこは闘いの場だ。
サポーターはサッカーを見るために、スタジアムに来ている。
芸能人を見るために、スタジアムに来ている訳じゃない。
入場門をくぐったら、スイッチを入れさせてほしい。
戦闘モードに入ったのを邪魔しないでほしい。
スタジアムの中だけは、サッカーに集中させてほしい。
選手が闘う場を、芸能人の宣伝のためにわざわざ芸能人を招いて使わせないでほしい。
入場門の外のような、無料で誰でも無差別に通れる人たちに宣伝する。
これなら話はわかる。
お金を払ってサッカーを観に来た人しかいない。
入場門をくぐって臨戦態勢にいる。
そんな人たちに芸能人の宣伝して、サッカーの話の腰を折らないでほしい。
何も考えずにピッチに芸能人を入れちゃうクラブの重鎮は、そこを無視している。
サポーターはそこにブーイングしている。
「そんな事よりもやるべき事あるだろ」とチャントを歌い、サッカーに目を向けようとしている。
芸能活動なら、スタジアムの外でやってほしい。
なにもピッチの中でする必要ないじゃないか。
外国のスポーツ番組には、日本の民放が常識としている「芸能人ありきの素人っぽさ」がない。
それでもビジネスとして成立している。
日本の民放のスポーツ番組では、やたらと芸能人が目立つ。
この姿は「芸能事務所の力はJリーグの1クラブよりもずっと上」だと言われているようなものだ。
そこに俺は不快感を抱いている。
プロサッカーの大会にサッカーを求めちゃいけないのか?
スポーツ番組にスポーツを求めちゃいけないのか?
そこにサッカーへの、スポーツへの愛はあるのか?
Love football?
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