浦和レッズに派閥は要らない
今期の戦績低迷を受けて、浦和レッズの監督のオズワルド・オリヴェイラの契約が解除された。
新監督には大槻毅が復帰する。
彼は去年、緊急事態の時に代理監督を引き受けていた。
髪の毛をオールバックに固めた強面の風貌と公式戦での情熱的な姿から「組長」と呼ばれ親しまれてきた。
これで3年連続で、レッズはシーズン中に監督が解任されている。
当然、サポーターの矛先はフロントに向く。
ネットでは、レッズのフロントについて色々書かれている。
気持ちが分かる書き込みが多い。
俺にもフロントへの「何やってんだ!」という気持ちは当然ある。
あくまで俺の私感になる。
事実とかけ離れている可能性があるが、誤解を恐れずに書く。
おそらくレッズのクラブの内部には派閥が出来ているのではないか?
どこのクラブとは書かないが、チームや裏方に派閥があるクラブは良い結果を出せない。
レッズの場合、オリヴェイラ派と組長派が有ったのではないか?
実際にオリヴェイラが解任された時、ブラジル人のコーチングスタッフや通訳が全員職を辞している。
こういう時にコーチ陣が監督と行動を共にするのは、サッカー界ではよくある事だ。
ポルトガル語が共通言語であるブラジル人勢がオリヴェイラ派を形成してもおかしくない
ただなぜ通訳のロドリゴまでレッズを去ったのか?
2017年のACLで優勝した時、ラファ(ラファエル・シルバ)に人種差別的を投げかけたアルヒラルサポーターに抗議する為に2人でバナナを食べる写真をSNSに投稿した。
その時、ラファと一緒にバナナを食べていたのがロドリゴだった。
こういう熱い漢を、しかもポルトガル語の通訳でありながらブラジル人選手が3人も残っている状況でチームを去るのはただごとではない。
一部報道では自分より組長を頼る選手の姿に危機感を抱いたオリヴェイラが、組長をチームから放出する様に頼んだ意味合いの事が書かれていた様に記憶している。
おそらく海外クラブネットワークプロジェクトを発足してそこの責任者にさせる体で、組長をチームから隔離させたのではないか。
いざという時に選手が監督を立てられないチームは、必ず崩壊する。
だからオリヴェイラは試合に出す選手を強く固定させていたのだろう。
ただ、その時点で組長をトップチームから切り離す以外の選択肢は無かったのか?
これが事実なら、監督解任に至るまでの戦績低迷は、人間関係調整能力に欠けたフロントの重鎮の責任になる。
もちろんこれは憶測にすぎない。
俺の予想が思いっきり外れている可能性がある。
これとは異なる意見を、レッズサポーターが色々と述べている。
その大半がフロントの批判であり、どう批判しているかが異なるだけだ。
これらの意見も事実と異なる可能性がある。
なぜなら外からでは中で何が起こっているかが見えないからだ。
中の人の事を俺たちが色々語ったところで、中の人にとって「見当違いなんだよな」と思う所は山ほどあるだろう。
内部事情がハッキリと見えないこの状況で、フロントやチームを批判する。
これが行き過ぎると、再建を目指すチームの邪魔になる。
今この時期に、敢えて書く。
結果が欲しければ、1つになろう。
批判しないでいるのが難しければ、せめて試合前や試合中だけでもいい。
怒りを声援に変えよう。
批判を応援に変えよう。
試合の時だけは、最高責任者を立てよう。
ゴールスコアの数字を書き換えられるのは試合中だけなのだから。
浦和レッズに派閥は要らない。
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