住んでる所以外のクラブを応援してもいいじゃないか!
関西在住で関東のクラブのサポーターの人の投稿がツイッターで話題になっている。
ダイレクトメールを交わしていたところ、関西在住だと知った瞬間、既読無視。
それに対して憤慨していた。
その書き込みに対し、思わず反射神経で俺も上書きリツイートした。
「住んでる場所のクラブを応援しなければいけない」というルールなど無い筈だ。
今思えば、こんな事が起きたのは「サッカーを語りたいから」ではなく「手近な女の子と出会ってヤっちゃいたいから」かもしれない。
「関東に住んでるから関東に住んでそうなオンナをゴールデンウィークにオフパコしようと思ってたのに、関西に住んでるなんて聞いてねえよ!」
あるいは本当にサッカーファンで、「住んでいる今そこにあるサッカークラブを応援するのが、そこに住んでいる人の務めだ!」という思想の持ち主なのかもしれない。
実は俺は同様の件で、既読無視どころか街中で揉めた事がある。
歩いていたところをテレビ番組の人に捕まって、街頭インタビューを受けた。
住んでいる所を訊かれた。
応援しているサッカークラブを訊かれた。
答えたら、インタビュアーが激昂した。
「なぜ住んでいるところのクラブを応援しないんですか?」
「住んでいるところのクラブを応援するのが当然でしょう!」
インタビュアーが自分の思想をあまりにもゴリゴリ押し付けてきた。
だから俺は言い返した。
「クラブがそこに住んでいるというだけの理由で応援してもらえると考えるのは、間違いだ」
俺はインタビューを受けただけ。
それなのに喧嘩になってしまった。
インタビュアーは更に続けた。
「そりゃそうだけど、∈⌘±♂⁂¢∫」
キリがない。
こんなところで警察のお世話になる訳にも行かない。
俺は話を無視して、その場をあとにした。
その日以来、俺は街頭インタビューを受けていない。
今後街頭でインタビューを申し込まれても、全て断る。
あんなインタビューなんて、受けなきゃよかった。
「住んでいる所のクラブを応援しない者は人間失格」
そういう風に視聴者を誘導して、テレビ局の地元のスポンサーを盛り上げる番組を作りたかったのではないかと、今では思う。
そんな考え自体、思い上がりも甚だしい。
世論を無理矢理操作しようとする。
だから今の大抵の民放テレビ局の番組はクソだ。
どこのクラブを応援するかは、応援する人の自由だ。
別に茨城に住んでいる人が浦和を応援してもいい。
浦和に住んでいる人が仙台を応援してもいい。
東北出身の人が鹿島を応援しても問題ない。
大阪に住んでいる人が神戸を応援したっていい。
東京都民が大宮を応援するのも問題ない。
東京にいて磐田や名古屋のクラブを応援してもいいじゃないか。
埼玉県に住んでいる人が、そこから翔んで山形を応援してもいい。
兵庫県に住んでいる人が縁もゆかりもない鳥取のクラブを応援したっていい。
書いていったらキリがない。
住んでいるところでないクラブを応援する人は、山ほどいる。
これがもしプロサッカーリーグが立ち上がったばかりで、
しかも加盟したのが新興クラブばかり。
それなら大抵の人は、今そこに住んでいる所のクラブを応援するだろう。
だがJリーグは立ち上がってから30年近く経つ。
魅力的なクラブが色々と知れ渡っている。
そんな状況で、クラブがそこに住んでいる人たちにサポーターになってもらえず、他のクラブに盗られてしまう。
これ、サポーターが悪いのか?
魅力あふれるクラブにしようとする努力を怠ったクラブ関係者が悪いんじゃないのか?
そういう事を脇に置き、「住んでるところのクラブを応援するのが当然」という思想を押し付けないでほしい。
どこのクラブを応援しようが自由。
こんな事は、本来当たり前のことだ。
当たり前のことが当たり前に通用するように願う。
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