選手は家族よりサイン会を優先しないといけないのか?

ベガルタ仙台の関口訓充のツイートが話題を呼んでいる。


発表会に「絶対来てね」と娘に言われていた。
その週に仙台の公式戦はなく、その日は仙台のサイン会だった。

結局関口は娘の発表会に行けず、サイン会に出席させられた。

サイン会に所属選手全員が出席する訳ではない。
選手全員が既婚者子供持ちという訳ではないのだし、代役を立てようと思えば立てられた筈だ。
その場合は関口が後で事情をツイッターで投稿すれば、サポーターはサイン会に出なかった理由を納得したはずだ。

サイン会に所属選手全員が出席するという事になっている。
職員が「関口選手は都合によりサイン会に出席いたしません」と看板を掲げておけばよかった。
そして関口が後で事情をツイッターで投稿すれば、サポーターはサイン会に出なかった理由を納得したはずだ。

公式戦の無い週なのに、所属クラブが家族サービスの為にサイン会の代役を立てるのを拒否。

仙台のこの対応には、俺も疑問しか残らない。

「家族も納得させられないならプロとしての資格なし。引退しろ」
「仕事でプライベートを犠牲にしなきゃいけない事は社会に出ればいくらでもある」
「お客様に喜んで貰う事を優先するのは仕方ない」
「ファンサービスすら素直に出来ないなら選手を辞めろ」
「クラブの“常識的”な決定は否定できまい」
「土日休みの仕事に転職しろ」

一部のサポーターのこういう反応にも、疑問しか残らない。

こういう場合、クラブはサイン会などのファンサービスよりも選手の子供の発表会などの家族サービスを優先すべきだ。

もし自分に子供ができて子供が大事な局面に立った時、試合がなければクラブは協力してくれるか?

そういう所を選手は見ている。

クラブには選手が試合で最高のパフォーマンスを出せる様にベストを尽くす義務がある。

去年レッズが敵地で仙台と闘った際での報道でも感じたが、どうもベガルタ仙台は自分達をプロサッカークラブではなく芸能プロダクションとして捉えているのではないか?

プロサッカークラブが最優先すべきなのは、公式戦で勝つ事だ。
選手にサイン会でサインさせる事では決してない。

どうしてもサイン会に出席させるなら、せめてその分の日当を選手に払わなければ駄目。
今回の様に家族を犠牲にする場合は、それだけでギャラはかなりの高額になる。

そういう事もしないで選手に不満を貯めさせサポーターに疑問を抱かせるベガルタ仙台というクラブは、なんなんだろう?

ハッキリ言って、プロサッカークラブである以上サイン会はベガルタ仙台所属の選手がどうしても全員同時に参加しなければいけない訳ではない。
後日関口だけサイン会を実施するという方法も有った筈。
そういう日程調整をするのが、クラブの職員の仕事ではないか?

選手の不測の事態を想定せずに「全員参加」とだけ書く仙台のやり方はどうかと思う。

選手には休日返上、家族サービス返上での仕事を求める。
職員は自分のやるべき仕事をせず、偉そうにしている。

そういうクラブで選手は体を投げ出してまでプレーしようと思うか?

危険地帯で体を投げ出せるか投げ出せないかという事は、ボールを奪えるか奪えないかという事だ。

ボールを奪えるか奪えないかという事は、点を奪われないか奪われるかという事だ。

点を奪われないか奪われるかという事は、絶対に落としてはいけない試合で踏ん張れるか落とすかという事だ。

絶対に落としてはいけない試合で踏ん張れるか落とすかという事は、J1に残留できるかJ2に降格するかという事だ。

家族を大切にしない仙台の姿勢が、順位表に現れている。

◆J1順位表(3/27現在)
(15位以上略)
16. ジュビロ磐田 2
17. 清水エスパルス 2
18. ベガルタ仙台 1

仙台は最下位。
もちろん自動降格圏内。

選手が疑念を持ちながらプレーを続ける。
そんなクラブが他の健全なクラブに勝てるほど、J1は甘くない。

当然、勝てない試合が続く。
そして夏になり、秋になる。

選手の精神状態は、どういう事になるのかな?

「家族も納得させられずファンサービスに協力しない選手は引退しろ」と投稿する者もいる。

それなら「選手も納得させられず選手の精神環境の整備に協力しない職員は引退しなくて良いのか?」という話になる。

選手に厳しく、職員に甘い。
こういう“常識”が集団から闘うチカラを奪っていく。

選手はあくまでプロ。
クラブの事情にモチベーションが左右される者は、プロ失格。
プロなら内輪事情に関係なく、いつ如何なる時でも闘うべきだ。

こういう意見を掲げるサポーターもいるだろう。
こういう信条を持つ選手もいるだろう。

その手の外的要因に無関係に闘う選手は、移籍を考える。
つまり有能な選手ほど、早くクラブを出ていくだろう。
日本の多くの電気メーカーに勤めていた有能なエンジニアが外国の企業に引き抜かれた様に。

我慢しない選手は、場末のクラブに追いやられる?

クラブが降格しても、選手まで降格するとは限らない。

選手には移籍の自由がある。
プロサッカーは契約書で動く民主的な世界だ。

選手の環境の整備に余念のないクラブの戦績が上がるのは当たり前だ。
選手の環境の整備を軽視するクラブの戦績が低迷するのも当たり前だ。

最近のベガルタ仙台を見てて、心から思う。

大丈夫か?

似たような会社が、日本のそこら中に転がっている。
似たような苦境に立つ会社も、日本のそこら中に転がっている。

大丈夫か?

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