営業活動とはアウェーに飛び込んで行くことだ

メルボルン・ビクトリーがACLでサンフレッチェ広島と闘う為に来日した際の本田圭佑の発言が注目を集めている。

「サンフレもいいサッカーをしてるし、もっとサッカーを応援してもいい」
「野球ファンがサッカーを応援してはいけないわけではない」
「サンフレッチェのマーケティングのやり方としては、いかにカープファンを巻き込むかだ」

その通りだ。

サッカーファンに対してだけサッカーを宣伝しても、売り上げの増加には繋がらない。
現状維持を上回る結果など出るわけない。
それでサッカーファンが増えるわけではないのだから。

サッカーファンを増やすには、サッカーに興味のない人をサッカーファンにするしかない。

営業とは買う気のなかった人に商品を買わせる事だ。

と言っても、押し売りして無理矢理買わせる事ではない。
強引な手法に頼れば、警察に通報されても文句は言えない。

そうではなくて「サッカーはこんなに素晴らしいんだ」というのをアピールして、それまで「買う気のなかった人」を「買う気のある人」に変えてしまえばいい。

その為には、サッカー以外のジャンルに飛び込む必要がある。

「電車に乗ろう」

こう書かれた大型のポスターが、田舎の駅の待合室やホームに貼られていないだろうか?

この手法を選んだ駅員は、残念ながら営業センスはゼロだ。

何故なら駅の待合室やホームは、電車に乗る人しか行かない場所だからだ。

電車に乗る人に「電車に乗ろう」と言われても、電車に乗る人は増えない。
電車に乗らない人に対して「電車に乗ろう」とアピールしないと、利用者の増加には繋がらない。

これと同じ事を無意識のうちにしているサッカークラブが有るのでは?

「スタジアムに行こう!」
「ウチのクラブを応援しよう!」
「選手をサポートしよう!」

1つ1つのフレーズは素晴らしい。

ただこれをスタジアムの入り口やツイッター、公式サイトだけでやっているクラブはないだろうか?

スタジアムなんて、サッカーを観る人しか行かない。
スタジアムの正面で「スタジアムに行こう」のポスターを貼られても、スタジアムに行かない人の目に届かない。

ツイッターや公式サイトなどのネットを使った販促も同様だ。

サッカーに興味のない人が、わざわざサッカークラブの公式アカウントをフォローしない。
サッカーに興味のない人が、わざわざググってまでクラブの公式サイトにアクセスしたりしない。

ネットでは、自分の興味のあるジャンルにしかアクセスしないものだ。

ネットの記事には広告がある。
ただその広告だって、記事に関連性の高いジャンルか、読み手が直近に見たジャンルの物が普通は表示されるもの。

プロ野球ファンは普段プロ野球の記事をネットで探る。
その記事に出てくる広告は野球関連のものである可能性が非常に高い。

スタジアムの前で宣伝したり、販促をネットに頼ったりするこれらの手法は、「電車に乗ろう」と駅でポスターを貼りっぱなしにする手法となんら変わりない。

サッカー関係者がサッカーを営業するには、スタジアムやネットから飛び出す必要がある。

例えばプロ野球の試合を主に流すスポーツバーに出向き、Jリーグの試合も放映する様に店長と交渉する。
プロ野球の球団のお膝元にあるスポーツ用品店に行き、サッカークラブのポスターを貼ってもらう様に話しかける。
試合の数日前に街頭に出向き、試合の告知のビラを配る。

こういう古典的なことを地道にやっていかないと。

営業活動とはアウェーに飛び込んで行くことだ。

ホームのスタジアムや自分達の公式アカウントだけでやる「ホーム」での販促だけでは、サッカーファンは増えない。
異なるジャンルの「アウェー」のお膝元に飛び込んで宣伝するからこそ、ファンの増加に繋がるのだ。

広島カープへの報道を見ればいい。

現地のメディアでは「カープ! カープ!」とこれでもかと言うくらいカープを宣伝している。
広島から離れた所に住んでいる俺にも分かるくらい伝わってくる。

カープはそれまでカープファンではなかったであろう色んな立場の人たちを巻き込んで、アウェーをホームに変えている。

同じことをサンフレッチェもやればいい。

自分のいる建物の外を歩く人たちに向けて仕事をする姿勢のない営業は、自慰行為でしかない。

結果を出すための行動をするべきだと、俺は思う。

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