サポーターも初心忘るべからず

浦和レッズには「歌え浦和を愛するなら」というチャントが有る。

歌え浦和を愛するなら
決めろ浦和の漢なら
Oh Red Diamonds la la la la la la la
Oh Red Diamonds la la la la la

ゴール裏の色んな場所に散らばっているサポーター達が一斉にゴール裏中央に移動し、肩を組んで飛び跳ねながらこのチャントを歌う。

数あるレッズのチャントの中でも、肩組んで歌うのはこれだけ。
だからこのチャントは大一番の試合でしか歌われない。

このチャントを歌うレッズサポーターの姿に度肝を抜かれた投稿をツイッターにしていた人が多くて、俺は驚いた。

何年もサポーターをやってて見慣れると、肩組んで歌う姿を見ても「当たり前の光景だ」と疑わなくなる。
その姿を初めて目にする人にとっては、カルチャーショックだ。

知らず識らずの間に、初めて浦和レッズのサポーターになった時の景色を俺は忘れていたのではないか?

初めて目にした時の景色や印象を忘れない。
それはその物にあまり興味の無い人の視点だから。

この視点を持っていれば、どんな仕事でも大きなミスは避けられると俺は考えている。
特に客商売はそうだ。

一見さんの視点を忘れて頓珍漢な事をしたり、店主がボーっとしていたりしている店は、大体数年後に潰れている。
店どころか会社ごと消えてしまうケースも有る。

サポーターも初心忘るべからず。

初心を忘れたゴール裏の住人達が、たまに「これだからニワカは」と新人サポーターを蔑む。
それは販促に勤しむクラブのスタッフの足を引っ張っているだけだ。

俺が海沿いの田舎町に暮らしていた時、こんな事が有った。

その田舎町で生まれ育った女性の人が、よそで住んでいる知り合いの子供達を数日間家に泊める事になったと言う。

「泊めるのは良いけど、子供達をどこに連れて行けば良いの?」と夫に訊いた。

その夫は結婚を機によその町から田舎町に移住した人だ。

夫は「海辺にでも連れてけ」と答えた。

その答えに妻が不服気味だった。

「漁港しかない、何にも無い所に連れて行ってどうするというの?」

どうやら「何も面白みのない所に子供を連れて行っても退屈するだけだ」とその妻は考えていた様だ。

そんな前日談をしたので、俺は答えた。

「お言葉ですが、ほかの場所で住んでいる人にとって、海に囲まれたこの場所はカルチャーショックなんですよ」

海を普段から見慣れていない人が海を目の前にすると、普通はそれだけで興奮する。

俺もそうだし、子供もそうだ。
この夫も恐らく同様に思っていたはずだ。

「海を見せるだけで、子供は大はしゃぎする」

夫は子供達がこうなるのを見越して提案したと思う。

海辺で生まれ育った人にとって、海辺の景色は生活の場でしかない。
そうでない人にとっては、海辺の景色は非日常の極みだ。

初めて見た時の視点を忘れないようにいようと思う。

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