バイトテロリストとどう向き合うか

ここ最近、アルバイトが店内の商品を汚して売り物にする所を動画に収めて投稿する「バイトテロ事件」が連発している。

ある企業は謝罪し、ある企業は巨額の損害請求を加害者に課した。

この問題は、個々の事件対策と事件の予防対策に分けて考えるべきだ。

個々の事件に対してなら、つまり起こってしまった事件についてなら「一切の容赦は必要ない」と俺は考えている。

過去にもバイトテロ問題は有った。
ツイッターに店内のイタズラ画像を投稿する輩が沢山いた。
輩は「バカッター」と呼ばれ、注目と非難の的になった。

今はIT技術の進歩により、動画を簡単に投稿できるようになった。
動画を投稿しやすいインスタグラムに同様の動画を投稿する輩が出てきた。
輩は「バカスタグラム」と呼ばれ出した。

雇用関係にある間は、店長と従業員の関係になる。

それが一度バイトテロをやらかせば、その関係は消滅する。
被害者と加害者の関係になる。

過去バイトテロが起きた時にも、企業は深刻な損害を受けた。
店舗が閉店を余儀なくされ、店長が失職、廃業に追い込まれるケースも有った。

1回の理不尽な事件で、そこまで行き着く場合がある。
ましてや消費者に行き渡る商品を滅茶滅茶にしている。

若気の至りだろうが1度の過ちだろうが、関係ない。
プロとして働く以上、プロとしての厳しさが有って当然だ。

高校生だろうが何だろうが、加害者に弁解の余地はない。

法の裁きを受けて、支払うべきペナルティーを受けなければならない。
それがたとえ数億円の賠償請求であってもだ。

俺のこの考えを「ゆとりがない」と言う者もいる。
だがそういうゆとりは、事を起こした輩には必要ない。

輩を甘やかすから、「こんな事しても許される」とバイトテロ行為が増長する。

携帯電話が無ければ、いわゆるバイトテロ問題が拡散される事はない。
輩が注目を浴びる事もない。

では携帯電話が普及する前、注目を浴びたい輩は何をしていたか?

典型的なのが暴走族を結成して、集団で暴走行為をする事だ。

仲間内だけで喧嘩をするだけなら、まだ良い。
残念ながら、走行中の一般人の車をボコボコに叩いて破壊する行為が後を絶たなかった。

被害者や警察は、こういう輩を許しただろうか?

容赦ない断固とした処罰を加えたはずだ。

今のバイトテロ行為は、昔なら暴走行為をしたであろう暴走族がケータイというメカを手にして、手軽に注目を浴びる手段として使われるようになっただけだ。

事件を起こした時点で、店長と高校生の新人バイトという関係はもう終わり。

加害者としての償いを被害者にしなければいけないのは当然だ。

入学。就職。取引。結婚。
加害者にはこの先、人生の様々なイベントが待っている。

インターネットでググれば、過去にやらかした輩の素性を調べ上げることが出来る。
加害者はこれから先、人生の要所々々で障害にぶつかる。

「アイツはあの時の奴だ」と囁かれる。
「あんな事をする奴のところに、ウチの娘はやれねえ」と断られる。

この問題の場合、日本を出たからといって逃げられるものではない。
アメリカに行っても、イタリアに行っても、世界中のどこに行ってもこの問題はつきまとう。
世界中のどこに行っても、逃げられなくなる。

加害者は長くつまらない人生を送ることになる。

それは自業自得だ。
そうなる様に注目度をフルサイズにしてバイトテロ行為を世界中に知らしめた結果なのだから。

井戸に毒を混ぜたら、そこの井戸の水はもう使い物にならない。
村中の人達が生活苦に直面することになる。

毒を混ぜた輩は、村八分になって当然。
堂々と毒を混ぜる動画を世界中に拡散すれば、世界中から村八分になるのも当然だ。

それでもなんとかしてほしければ、法律事務所に駆け込むんだな。
それをした所で、人生の諸々のイベントでの問題から逃げられるとは思えないが。

責任は全て加害者にある。

以上は全て、事件を起こしてしまった「事後対策」の話だ。

バイトテロ問題を防ぐ「事前対策」の話だと、事情は変わる。

大人と子供は針と糸。
大人のやる様に子供はやる。

大人がやる様に、子供も悪い事をしようとする。

抜きどころを知っている大人は、人の見てないところで悪い事をする。
抜きどころを知らない子供は、人から見えるところで悪い事をしてしまう。

だからまず大人が襟を正すのが、バイトテロ問題を防ぐのに大切なのではないか?

コンビニの売り場に新人の高校生の店員しか置かないような状況を大人が作れば、新人がバイトテロリストになるのも当然だ。

マクドナルドを見ればいい。

あそこは従業員が働く裏方のスペースに新人だけしか居なくなる事は絶対にない。
必ずマネージャーが指示を出し、目を光らせている。

マネージャーを置けば、当然その分の人件費が掛かる。
その人件費を削って1時間700円程度の出費で店を回そうとするから、手痛いしっぺ返しを食らう事になる。

「新人バイトの時給が安すぎる」とは俺は思わない。
仕事が出来て責任感のある、それなりに給与の高い者を置かない事が問題なのだ。

バイトテロ対策としては、バイトテロ保険を作って加入するというのも1つの案だ。

保険に入っていれば、店舗が被害を受けて店長が失職しても生活に困ることはなくなる。

ただ保険というからには、一旦は保険会社に企業が払う形になる。

それなら、そもそも「バイトテロ保険はなぜ出来るか?」という話になる。

バイトテロリストが続々と出てきたから、企業は保険が出来たらやむなく加入しなければならなくなる。

それはそもそも誰のせい?

企業は絶対にバイトに保険金を転嫁するようになる。
時給が大幅に下がることになる。

900円の時給が500円になるだろう。
研修期間中の新人の700円の時給が100円になるだろう。

日本の法律が「そんなに安い時給を許さない」と言うのであれば、企業はそもそも学生をアルバイトとして雇うのをやめてしまうだろう。

金に困った学生は、本当にどうにもならなくなる。

バイトテロ問題は、真面目な他の学生をそういう状況に追い込むことでもある。

或いは店舗を無人化するという方法もある。
AI顔認証機能のある機械を店舗の入り口に導入して、過去に事件を起こした輩の入店を拒否する方法もある。

イタズラしか興味のない輩はもちろん、そうでない真面目な学生のアルバイト先までなくなっていく。

これは仕方のない時代の流れだと思う。
井戸に毒を混ぜた結果なのだから。

バイトテロリストがその後、どんな事で困ったか?
家族がどんな立場に追い込まれ、本人がどういう人生を歩んだか?

それを学校の教師は生徒に伝える義務がある。

それもできるだけ生々しく教える方がいい。
それが一番の抑止力になる。

井戸に毒を盛る行為は、自慢気にやるモンじゃねえ。

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