曖昧なルールで浦和レッズが処罰されるなんて!

曖昧なルールで浦和レッズが処罰されるなんて!

2ヶ月前の天皇杯決勝での違反行為で、浦和レッズに譴責と200万円の罰金を科せられるという。

この件には見えない部分が多かった。
故に俺の意見が二転三転してきた。
メディアによっては言葉足らずの表現をする所も目立ち、その為に読者の誤解を招いて変な噂が一人歩きもしていた。

今回の件でJFA(日本サッカー協会)が処分の根拠と考えたのは以下の3点。

「(1)浦和レッズは、試合前日に、主催者に無許可でサポーターをスタジアム内に引き入れ、応援物品の持ち込み及び設置作業等を行わせた」

「(2)浦和レッズのサポーターは、左右のアッパースタンド最上段から地面に垂らしたロープにビッグフラッグをくくり付け、選手入場時にこれを引き上げてこれを掲揚した。当該行為は、重大な事故を引き起こす可能性もあったが、浦和レッズは主催者に事前に許可を求めることをしなかった」

「(3)浦和レッズのサポーターは決勝戦の開始前及び終了後に、発炎筒等に着火し、浦和レッズのチームバスに向かって振りかざす等の危険行為を行った。浦和レッズはサポーターの危険行為を防ぐための適切な措置を講じなかった」

会場が普段レッズが本拠地として使用している埼玉スタジアム2002とはいえ、天皇杯では中立的運営が求められている。
だから施設の利用方法に関する公平性も求められる。

これが(1)の行為が処分の根拠だと俺は考えている。

問題なのは(2)と(3)だ。

浦和レッズは(2)と(3)の処分の根拠を「懲罰規定別紙1-3-6(チームによる著しい違反行為)」と「天皇杯試合運営要項第29条(参加チームの責任)」の違反によるものだと考えている。

前者の「懲罰規定別紙1-3-6(チームによる著しい違反行為)」の条文の内容は、以下の通りである。

「本規程に該当条文がない場合で、チーム又は選手等が本協会の各種規程・規則の趣旨に明らかに反すると判断される行為を行った場合、当該チーム又は選手等に対して、本規程第4条に定める各懲罰のうちから適切と判断される懲罰を科すことができる。ただし、都道府県協会等の規律委員会が本規定を適用して懲罰を適用する場合、事前に本協会規律委員会の委員長の承認を得なければならないものとする」

該当条文が無くても明らかに趣旨に反する事をしたという理由が有れば、懲罰を課されてしまう。

俺にはこの規定が納得できない。

これだとJFAの会長の田嶋が「俺はあのチームは嫌い」だと考えると、それだけでテキトーな理由を付けて処罰できる事になるからだ。

例えば子供達が学校の行事として、公民館でコンサートを行うとする。
公民館の近所の広場で、親たちがコンサートの前に焚き火をして子供に焼き芋を食べさせて景気づけた。

その画像をPTAの役員がツイッターに「微笑ましい光景」だとして上げていた。
コンサートも大成功に終わった。

「会場の外で焚き火をしてはいけない」というルールは学校は課していなかった。

それにも関わらず、2ヶ月も経ってから校長が親たちに「焚き火はルールに違反している。罰金200万円」と言ってきた様なものだ。

こんな事を言われたら、どう思うか?

「なんだそれ?」ではないか!

3Dコレオも場外での発煙筒も、それを禁止する条文は見当たらない。

海外では両方とも試合を盛り上げる手法としてサポーターが行なっている事例が有る。
3Dコレオや場外での発煙筒が「大会を盛り上げる趣旨に反する」とは、俺を含めて多くの人は考えない。
しかも3Dコレオに関しては、JFA関係者が褒め称えるツイートをしていた。

それを2ヶ月も経ってから、田嶋は「明らかに趣旨に反する」として懲罰の対象にした。

これじゃ曖昧な条文を利用して、やりたい放題じゃねえか!

後付けでも何でも懲罰の対象にできちゃうじゃねえか!

更に書けば、この条文の悪い所はダブルスタンダードを許す事だ。

2つのクラブが同じ行為をしても「あのクラブは好きだから許そう」「このクラブは嫌いだから罰を与えてやる」となってしまう。

実際、カシマスタジアムで開催された準決勝の浦和レッズ対鹿島アントラーズ戦では、鹿島のグッズと考えられる商品が売店で売られていた。

決勝でのレッズサポーターの行為を処罰するならば、こちらについても処罰を与えないとダブルスタンダードになる。

中立的運営が求められるという天皇杯の「趣旨に明らかに反する」行為をしていたからだ。

だがJFAには鹿島側の行為には目をつむり、レッズ側の行為を罰している。

筋が通らない。

ついでに挙げれば、先程の3Dコレオを褒めたツイートは、現在は削除されている。

一度は褒めたのに「懲罰の対象とするから」と、ツイート削除。

これも筋も通らない。

懲罰の対象にするならば、その場で注意しなければおかしい。
発煙筒と違って3Dコレオは場内で、万座の前で掲げられていたのだから。
係員が注意しようと思えば、できたはずだ。

その行為を一度褒めるという意志表示をした以上、あとになって罰金200万円では筋が通らない。

以上の話はレッズに(2)(3)の行為への懲罰の根拠となった2つの条文のうちのを「懲罰規定別紙1-3-6(チームによる著しい違反行為)」の話である。

もう1つの「天皇杯試合運営要項第29条(参加チームの責任)」については、規定が一般非公開になっている。

クラブに重大な影響を与える事柄なのに、一般人の検証すら許さない。

こういう条文を非公開、つまりウェブで自由に閲覧できない状態にしていることも、JFAのやりたい放題を招いている。

今回の懲罰は、優勝して賞金を稼いだレッズに対するもの。

これでは前もって「優勝したら賞金を」と盛り上げておいて、後でテキトーな理由つけて賞金を回収する行為がまかり通ってしまう。

これでは大会自体が詐欺になる。

「クラブ風情が自分達より稼いじゃいけない」

こんな風に田嶋は考えているのか?

今回の行為で「また浦和か!」とレッズサポーターを批判する他のチームのサポーターのツイッターへの書き込みが絶えない。

だがこれは「JFAはやろうと思えばどんな理由をつけてでも他のクラブをも罰を与えられる」という事だ。

自分達がその立場に立った時に、他サポは「浦和が悪い」で済ませた事を後悔するに違いない。

そうなってから後悔しても遅すぎるのだが。

ちなみにさいたま市には野外焼却を禁じる条例がある。

これに違反してクレームがJFAに届いていたならば、JFAがレッズの責任者を呼び出して「今回は不問にするが、次に同じことをやれば処罰の対象にするからクラブ公式サイトなどで注意喚起するように」と警告するのが筋だ。

そうせずに、曖昧なルールを盾にいきなり懲罰に踏み切るJFAの姿勢はおかしい。

来週にはフジゼロックススーパーカップが行われる。

スーパーカップはJリーグとJFAの共催だ。
つまり田嶋が埼スタに現れる可能性が非常に高い。

田嶋、覚えてろ!

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