大物達が引退してもサッカーは続く

川口能活に続き、中澤祐二、楢崎正剛も現役引退を発表した。

3人とも日本のサッカーを支えてきた大物選手だ。
彼らに憧れてサッカー選手への道を突き進んだ人は多いはずだ。

ただ大物が引退したからといって、サッカーが無くなるのか?

憧れの選手がスパイクを脱いだからといって、一緒になってスパイクを脱ぐのか?

絶対違う。

大物からポジションを奪った選手の居るチームを、サポーターは引き続き応援する。
憧れだった者の良い部分を吸収して、選手はサッカーで闘う。

日本代表の場合では、GKの川口や楢崎からポジションを奪った形でプレーしたのは川島永嗣だ。
その川島も、今では正GKとは言えない。

中澤からポジションを奪ったのは今野泰幸や吉田麻也だ。
それから幾度の変遷を経て、今では槙野智章等がしのぎを削っている。

川口や中澤、楢崎が日本代表への声が掛からなくなってしまっても、代表戦には多くのサポーターがスタジアムに詰めかける。

そもそもその3人も、先人達からポジションを奪って日本代表のポジションをつかんだ選手だ。

川口は松永成立からポジションを奪って日本代表のGKになった。

楢崎はその川口から半ばポジションを奪うという形で、川口と競い合った。

CBの中澤は宮本恒靖の隣のSBでプレーするという形で日本代表でのプレーを始めた。
宮本が日本代表を去ってから、中澤は本来のCBの位置で闘った。

3人ともポジションを奪い、サッカーを作り上げた。
3人がポジションを奪われても、奪った者がサッカーを作ればいい。

新陳代謝があるからこそ、1つの物事が続いていく。

安室奈美恵が芸能活動引退を宣言しても、日本からダンスミュージックが無くなったか?
マイケル・ジャクソンやプリンスが自分の死という形で引退しても、ダンスミュージックまでこの世から消えたのか?

後に続くアーチスト達が、今日もライブを続けている。

ピカソが作品を作るのをやめたたからといって、抽象美術は消えてしまったか?

「俺はピカソを超える」と鼻息を荒げて、岡本太郎がその路線で活躍したじゃないか。

スティーブ・ジョブズが亡くなったからといって、Appleの製品は無くなってしまったのか?

彼の死から7年経った今でも、今日もiPhoneは世界中で愛用されている。

サッカーは競争が激しい。
芸能界も芸術界もテクノロジーも競争が激しい。

競争が激しいからこそ、大物が引退しても後に続く者がその世界を盛り上げていける。

怪我だらけの大物がピッチに上がり続けているという事は、彼等を超える者がいないという事の証明になってしまう。

それはサッカー等が発展するためには、健全な姿とは言えない。

大物の選手としての亡骸を後に続く者が踏み越えて行くからこそ、サッカー等が引き続き発展していく。

だから引退はプロセスに過ぎない。

引退してもサッカーは続く。

彼らが引退しても、大丈夫。
後に続く者がサッカー界を盛り上げていく。

川口、中澤、楢崎。
今まで本当に長い間お疲れ様でした。

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